【令和2年台風10号】初めて避難してみた。

 ども、普段はeスポーツ関連の記事とか、バーチャル関連の話をしている大学生よっしーです。九州出身なので、台風とはなにかと縁のある(?)人生を送ってきました。なので並大抵の台風では特に驚きはしません。「まぁ今回も大したことないんじゃね」ぐらいで済まして家でゲームするのが鉄板なわけです。

 しかしながら、今回の台風10号、どうやらヤバイらしい、と。いつも経験している台風とはレベルが違うとの話が入り、実家も家族総出で避難するらしい。「ヤバイな、今回のやつガチっぽいな」というゴミゴミ語彙力でその危険性を感じた私は人生初の避難を経験することに。

 どうせならその当時の様子を綴っておこうと考えていた私は、最近手に入れたmacbookちゃんを片手に避難所へ入りました。
 以下の文章は当時、メモっていた内容を原文のママでコピペしています。

人生初、避難してみた。

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11:00ちょっと前ぐらいに避難開始。事前確認してなかった私が悪いがてっきり宮崎大学に避難すればいいと思い、車で宮崎大学へ向かった。
ところが人がいる様子もなく、体育館も開いている様子がない。あれ?みんなまだ避難していないのかな?と不安になる。
家を出た直後はまだそんなに雨が強くがなく、「まぁ今からなんやろな〜」ぐらいに思っていたが、11:30を過ぎたとこぐらいから突然風が強くなってきた。車がブルンブルンと左右に揺れる。怖い怖い。

結局、宮崎大学敷地内を30分ほどドライブした後に木花中学校へ向かっていくことに。
11:40 木花中で受付担当の方と諸事情を話し、(恐らく)運営側と連絡をとってもらえることに。そしたら「宮崎大学体育館はまだ空いてない、空く見込みがまだ立っていない」との情報が。

その後、荷物を持って体育館の端っこに避難完了。すでに避難していた人は18ひとほど、半分以上がお年寄りの方であとは子供を含んだ家族が1世帯。ここに金髪に染めた大学生が入るのは多少恥ずかしさを感じた。 11:46:45なう。


12:01:40
避難している人がたくさんいるわけではないが、まぁ徐々に避難し始めてきてる。お年寄りの人最初は多かった印象だったが、家族世帯単位での避難も徐々に見られ始める。ちな、一人学生と思われるかたが避難してきているがコミュ障なので話しかけられるわけがない。
荷物はとりあえず黒バッグだけ持ち込んできて、必要になったら車から持ち出せばいいかな。早めに避難してよかったことは、車を入り口の近くに止めることができるので素早くこういう行動ができること。あと、「自分で判断した」という自信が得られること。結果的に、災害も何もなくて「過剰な判断」と思われても「自分で判断した」という経験が自分を強くすると私は思うぞ。
コンセントの場所を先に確認できることも何気にでかい。拡張コンセントもあるので、何人を助けることができると思う。

12:45:40
なんか急に雨風が強くなってきた。これがいわゆる暴風雨。避難って、風が強くなってからするもんじゃないな、と。これからのことを予測して「危ないな」と思うから避難するんだな、と。見た感じ、避難中に車が揺れた時よりもクソ強くなっているので、もっと車が揺れるんじゃないけ?
物理的な身の確保のために避難するっていよりは、精神的な身の確保の意味合いで避難して十分だと思う。メンタル激弱な俺からすると避難して得られる安心というのはかなりでかい、貴重。早めに避難していることによってなんとなく過ごし方もわかってきたのでそういう意味でも安心するね。あと学生のうちに自分で判断して避難するっていう経験自体も貴重だと思う。これから誰かを守る時に役に立つ経験になるよ。

14:41:34
お昼ご飯から戻ってきた。お昼ご飯を車の中で食べていた。いや、車の中がわりと快適だった。体育館は地面が硬いので横になりづらいが車の中だったら一人の空間だし柔らかいしわりと快適。お昼ご飯ついでにお昼寝もしてきた。
そして今に至る。ここまで来ると次は「暇」の時間が来る。安心を通り越した先にあるのは「暇」であった。さて、読まなければいけない本は山とある。しかしがら不安定な姿勢で読み続けることもそれは苦痛だ。どうにかしてこの暇な時間を乗り越えられるか、ある意味避難中の醍醐味といえば醍醐味か。

18:46:28
長い間、隣の大学生院の学生、とその母親と話をした。避難していて知り合いが一人もいない私の現段階では非常にコミュニケーションを求めていたので助かる。お互いの出身から、勉強していることや趣味とか、様々なコミュニケーションを交わした。
それから本を読み始めて現在それらをevernoteにまとめている。

22:02:30
9時ぐらいにはもうみんな寝る態勢に入ってた。電気が半分消された。わしはもうちょい読書タイムじゃ。
外は依然として風が強い。ただ雨がちょっと弱くなったかなって感じ。HOT LIMIT状態。気づけばご飯食べるの忘れてた。なんか今から食べるのすげえ申し訳ない気分。匂いとか音が出る。そこが難点だなぁ。ってかみんなご飯いつ食べた?俺食べてるところ全く見えなかったんだけど。わし持ってきたご飯が缶詰っていう、こう、匂いが。ゴミ処理考えてなかった・・・。いや多分ビニール袋が鞄の中に入っていたはず、それに入れよう。次からはちゃんと持っていくものリストに書いておこうな。
そもそも持ってくるご飯間違えたかもなぁ。このときは何がいいんだろう、パンかな。
いやてかよくよく考えたらkindle便利すぎでしょ。メモったページ即座に出せるんでしょ。evernoteにまとめるよりはるかに便利やんけ。次からはkindleで買おう、ってかそっちの方が若干安いし僕的にはすごい助かる。

23:04:54
雨が弱く、風だけがひたすら強い。いい加減お腹が空いたので、車の中でポテチを食べることにした。ノイズキャンセル機能付きのBluetoothイヤホンで音楽を聴きながら食べていたわけだがこれがわりと快適。雨風の音がほぼほぼ聞こえず、一人だけの時間に浸れる。次からも必須アイテムになりそう。ポテチは相変わらずうまい。

03:10:49
確か昨日はポテチ食べ終わったらすぐに避難所に戻って寝た。そして目が覚めた。なんで俺マット敷かずに寝てるんだろう。車の中に置いてあるのにもはや撮りに行くのがめんどくさくて地べたで寝ている。腰が痛くなる。あと枕も欲しい。頭が痛い。
本をタオルで包んで枕がわりにしている。いや、もっといい代替案あっただろ。なんで本何?と我ながらツッコミたくなる。
外に出てみたら意外と風が弱くなっていた。心地よいぐらいの風。涼しい。
受付のお兄さんはきっと「ずっと起きていないといけない」という約束事なのだろう、机の上でめっちゃウトウトしていた。いやもう本当にお疲れ様です・・・ありがとうございます・・・

06:28:26
あれから6時過ぎぐらいに目が覚めて、ちょっとずつ帰る人が増えてきた。うむ、私も帰ろう・・・と帰ってきて今に至る。雨は降っておらず、風も心地よく感じられるぐらい。車で帰っているときは「あぁこれが社会人の朝帰りみたいなやつなんやろなー」とか考えてた。そういうくだらないこと考えてた。くだらないことを考えられるぐらいに私は生きてた。よし、避難成功。
「なぁんだ、今回の台風も大したことなかったじゃん」と思えること、まさにそれが避難成功の証だと思いました。
今回のために買っていた食料はほぼほぼ手をつけていない。めっちゃ余った。今日の夜は缶詰とカップ麺で暴食したいと思う。

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あったら便利なもの

 きっとこういう記事を見ている皆さんは「持っていくべき必須なもの」とかは専門家の記事とかで既に情報を得ていると思います。なので、ここからは私が人生初の避難を経験して感じた、「あったら便利なもの」をまとめたいと思います。

・ノイズキャンセリング機能付きBluetoothイヤホン
 これは今回の避難で一番役立った説ある。雨風の音がほぼ皆無になる。「うわめっちゃ強いやんけ・・・」という不安から逃れることができる。人の声も全く入ってこなくなる。公共の場といわれる避難所で唯一、一人の時間を確保できるアイテムかもしれない。便利アイテムから必須アイテムに昇格しても良いレベル。それぐらいお世話になった。
 避難所には子ども連れの家族単位で避難している方ももちろんいらっしゃる。元気なお子さんがいると、まぁやっぱりはしゃぐこともあるんですね。実際にいらっしゃいましたが人によっては「あぁうるせ〜」と言う人もいる。しかし、ここは公共の場、1人の理想が通される場所ではない。ある程度自分で対策なりなんなりを考える必要がある。そういう意味でもこのアイテムは超便利!
 ちなみに、私が愛用しているのはオーディオテクニカのイヤホンです。


・6口付き電源タップ
 今回使ったわけではないが、人が多い避難所では輝くアイテムになると思われる。私が避難した体育館はコンセントが二箇所ほどしかなく、避難している方も高齢者が多かったためコンセントの取り合いは起こらなかったが、大学生が多い避難所ならスマホを充電するために起こっていたのかもしれない。
 そんな時にこの電源タップは人の役に立つことができる。


・ネックピロー
 こういう枕、ネックピローって言うんですね。初めて知りました。
今までずっと「便座カバーの枕」って呼んでましたごめんなさい。
 これ持っていけばよかったなぁと思いました。今もこれ書いててそうなんですけど首の痛みがまだあるんですよね。多少の枕がわりにはなるかなと思います。
コンパクトだし、持っていて損はない。


実際に避難してみて感じたこと

 この記事を読んでいる人の中には「いや避難しようかめっちゃ迷うんだよね〜」と考える人もいるかもしれません。ただ、迷った時には避難して欲しいです。
 「迷う」っていうのは「避難するべき」だとは感じているんだけど、「みんながどう動いているか分からない」という日本人特有の習性で拮抗が起こっているから、だから迷っているんだと僕は解釈しています。
 でもそういうときは大抵避難して正解なのでパパっと避難しましょう。

 ぶっちゃけ避難した私も物理的被害が及ぶとか全く考えていませんでした。なので別にアパートにいてもよかったわけです。それでも避難した理由は、僕はメンタル激弱マンで、不安から逃れたかったからです。避難所に行くととりあえず「迷い」はなくなるので安心できます。人がいるので不安が薄まります。
 避難する理由は「安心したいから」というメンタル安定の確保で十分です。

 避難所に着いたら隣の見知らぬ人と話せるぐらいのコミュ力は必須ですね。やはり半日以上過ごすことになるので、話せる人を数人見つけておくだけでもかなりコミュニケーションをとることができます。会話していると自然と不安もなくなってくるのでおすすめです。会話が苦手ならトランプとか持ち込んでみるといいと思います。スマホ使わないし充電の節約になる最強の娯楽です。

 学生という若いうちにこういう経験ができてよかったなと、今振り返ると思います。こういう便利アイテムを明確化したりできるのは実際に避難所で五感で空気を感じたからだと思います。必ず次に役たつし、誰かを手助けできることにもつながると思います。
 あと多分、一人で避難所に行くときはちょっとだけ恥ずかしさが感じられると思います。なぜなら僕が感じたからです。大学生一人、避難所に行くといるのは8割高齢者、残りが核家族世帯。そこにぼっち。
 でも安心してください。誰もあなたのことなんて気にしていません。明日になればとっくに忘れています。当本人が恥ずかしいと感じているだけであって他人からするとそれは本当にどうでもいい話です。誰も気にしてないです。堂々と避難しましょう。

 

 


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