ガンドッグを遊んだ。あまり良くない。

一周目をクリアしたところなのでまだこれから展開があるのかもしれないと思いつつ、そこまでの短い感想。あまり印象はよくないです。ネタバレします。

ガンドッグはPC-98のスタイルを模したテキストスタイルのSFADV。遊んだバージョンはSwitchのv1.0.0。購入した動機はビジュアルとサウンド。逆に言えばテキストアドベンチャーということでこれ以外の情報はほぼ入れずに買いました。体験版もやらなかった。

とにかくキャラクターが好きになれない。特に敵役が魅力もないし憎たらしいしで後半は主人公にさえイライラしていた。冒頭のトラウマを抱えた主人公としてロールプレイしてみたものの、キャラクターは助けてくれないし味方側は皆バタバタといなくなるしでやっと見つけた楽しみも消化不良で終わる。値段分の内容なのかもしれないが、続編などの展開がないとキツい。都市伝説解体センターを買えばよかった…。

購入の動機となったビジュアルとサウンドに関しては良かった。80年代のアニメっぽいビジュアルはまだ発展途上とは言え買うに値するものがあった。差し込まれるSEに関してもこれが求めてたものだと言える出来。

イギリスの開発ということで問題なのはローカライズ。あまり良くない。テキストアドベンチャーでありそれこそが本体であるゲームで出来がよくないとなると、ゲーム全体の出来がガクッと下がった。誰がしゃべってるのかわからなくなるし、口調も変わったりところどころ代名詞だけ英語になったりで没入感を削ぐためのローカライズを完璧にこなした。ローカライズに力を入れた会社が担当したらしいが、だとしたらあまりにお粗末だ。片手間にやったとは思わないが、アクティブゲーミングメディア、Playismさん…これはひどいですよ。

操作性に関してもあまり良くない。説明がないし、スキップも遅い。選択肢を選ぶのに一瞬ラグがあるせいで意図してない選択肢を選ぶのも何回かあった。チャプターもいつの間にか切り替わるのはマイナス。

とにかく内容が気に入らず、残念な思いをした。ノスタルジーに訴えかけるタイトルながらお約束がありそうで違う方向に向かうので、体験としては悪い意味で裏切られた感が強い。プロローグでもう少しプレーンな状態で過ごせればまた違ったかもしれない。外部の展開が薄く閉鎖的な話なのも自分にあわなかった。

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