どんな「しつもん」が生まれましたか?
2021年3月20日(土)20:00〜21:30
鎌田賢二さんをゲスト講師にお迎えしました。道徳を専門とされている小学校の教頭先生です。3月3日に東洋館出版社から「教えない指導」を出版されたタイミング。(出版後1日で重版!)しつもん×探究トークの聞き手をつとめる、財団理事の藤代圭一との共著です。
この日の対談は、参加者の皆さんからのチャットへのコメントが活発で、とてもかろやかな空気が醸成されていたように感じました。何がそうさせていたんだろう?学びの場をつくる時の視点に立った時に、私の中からこんな問いが生まれます。「学びへの安心感を担保するために何ができるだろう?」
その人なりの視点から生まれる良質なしつもんは、自分で考え、選択肢を生み(すぐ動きたくなるような)新しい行動へとつながっていくのだと思います。対談後に届いた参加者の皆さんの声からも、内発的に動き出している様子がイキイキと感じられました。
オンライン対談の最後に「しつもん」をつくる時間をご一緒しました。
今日学んだこと、気づいたこと、それを「しつもん」に変えるとどんなしつもんになるだろう?
今日の学びを現場で活かすために、
保護者や生徒の笑顔、そして自分の笑顔のために、
大切なことを忘れずに思い出せるように・・・等々
聞いた話を「答え」として受けとめるのではなく、「その人なりの答え」に向かうしつもんを生み出す機会としていただけたら嬉しいです。それもまた、探究の入口なのではないでしょうか。最後に、参加者の皆さんから生まれた「しつもん」を共有いたします。
どんな「しつもん」が生まれましたか?
・自分の違いを認められますか?
・何が好きですか?
・注意しなければならない時はどういう方法が効果的(子どもたちに伝わる)か。
・子どもにイライラしないために、どこに注目したらいいだろう?
・今日の一番好きだったことは?
・子供の心はどのようにして育てますか?
・あなたの人生の優先順位は何ですか?
・自己決定できる場面をどうやって設定し実践していこうか?
・今の子どもを正しく見るにはどうすればいいか。
・自分がどうしたい?
・やる気スイッチが入った瞬間ってどんな時?
・今日一日を終える時、どうなっていたらいい?
・言われて嬉しいことは何ですか?
・どうすれば良い部分を見つけ出せるか?どのように褒めればよいか?
・もっと、自分を出せる世の中にするために何ができるだろう?
他の人の「しつもん」に触れると、なるほど!という新たな視点に気付けるかもしれません。答えてみたい「しつもん」に答えてみると、新しい景色がひろがるかもしれません。答えたくないなーって感じる「しつもん」には、大きな可能性が潜んでいることもあります。
たくさんの「しつもん」に触れ、向き合うことが、しつもんを作る力につながります。また、このしつもんの背景にはどんな想いがあるんだろう?そんなふうに「しつもん」の奥を観察してみると、しつもんを作る力を育むことにつながっていきます。
しつもん×探究トークの学びを、それぞれのやり方で、それぞれの現場に活かしていただけますように。(高橋香織)
【動画の配信について】
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