雪が降る日に思い出すこと 3

キャプテンと付き合うことになった

メールアドレスを交換し

初めてのデートの日を決めた

春休みに次の学年用の教科書販売があり

それを一緒に買いに行こう

となった



はじめてのデートの日

まだ雪が溶けていない道を歩いて


彼との待ち合わせ場所へ向かった


彼は先に来て待っていてくれた



私)
あ、、こんにちは!!


初めまして?!


と声をかけた


(思ったより背が高いんだ。こんな顔してるんだ)


彼)

あ!こんにちは!!


今日からよろしくね


それじゃあ、行こっか!



ドキドキしながら


教科書販売の場所へと向かった


教科書を買い


その後何をしたか全然覚えていないんだけど


ハッキリと覚えていることがある




彼は小中とサッカー部のキャプテン


そして、小中と生徒会長をやったりと

絵に描いたような


デキる人だった


自分に自信もたっぷりあったし


優しく、性格も良かった


非の打ち所がないという感じ


そんな彼が

私との付き合いについて


予めルールというか


安心させてくれるようなことを言った




○時までに帰ろうね
バス停まで送るよ


メールは毎日送るね


電話はあんまり長くすると
お金がかかっちゃうから
たまにしようね


部活へ行く前に
放課後毎日教室に会いにいくね


など


そしてそれらを全て
別れるまで
守ってくれた


その当時は彼が初めての彼氏だったから
こんなもんなのかな?と思っていたけれど


今考えると


とても良くできた高校生だなと
今だから彼の貴重さが理解ができる




はじめてのデートは


たぶんどこかのカフェで
話をして夕方になった

暗くなってきたから


彼から


もう帰ろう!


と提案してくれた


雪が残るバス停で、バスが来る前に


彼と


初めてキスをした




続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?