金髪オンナの里帰り in デコ屋敷 大黒屋
2018,8,27〜28 ユカリ
久しぶりに記事を書くような気がする...
この夏、仕立屋に武者修行(インターン)に来ているKAZUが
記事を「職人のリレー」を執筆している為、
わたくし、書いておりませんでした。
というのは、表向きで、
蚕の記事がひと段落してしまった為
ただの燃え尽き症候群です。
そんなあたしの8月は
各所巡業に行ってネタ集め&布教活動に勤しんでおりました。
おおおおおおおお!!!
今がチャンスだっ!!
大黒屋に行こうっ!
ということで
大黒屋当主橋本彰一さんに
「明日行きます!」
とメールを一本送りつけ、車に乗り込み、
福島県郡山市 デコ屋敷本家大黒屋へ、いざっ。
気がつけば会いに行ったのがちょうど一年前...
↓写真は2017年8月に大黒屋で開催されたビアガーデンの様子。
(左から 参謀古澤、装飾石井、橋本彰一氏、縫子ユカリ)
古澤は顔が幼いw
石井の顔がまだ やつれてないw
彰一さんのパンプアップされた腕の太さw
あたし、全体的にハリがあるw
1年とは過ぎてしまうとあっという間ですが
確実に月日が経っているのですね。実感。
よくあたし達の投稿に登場する大黒屋。
もはや、大黒屋との出会いが
「仕立屋と職人」を発足したと言っても過言ではない。
きっと、かっこよく言うなれば
人生のターニングポイントとなった場所。
きっかけは石井がロンドンから帰って来て
郡山アーティストレジデンスに参加していたところへ
あたしがスーパー助っ人ガールとして参加し、
(20代だったからあたしの中ではガール期間...)
その間大黒屋の古民家に滞在して、
開催期間中に参謀 古澤が遊びに来るという
何ともミラクルな出会いが雪崩のように起こったのです。
その時に彰一さんの作業着を制作することになり
あたしと石井が大黒屋に弟子入りして
張子職人とは何なのか、
張子職人の目指す世界は何なのか、
とかとか。
現場でしかわからないことを
生活を共にして体感するという、体張ってリサーチ。
何とも体育会系なノリですね。
酉の干支の張子を作っているから
2016年の末頃の写真ですね。↓
この時、金髪じゃない。まつ毛が重そう...
そこから大黒屋のみなさんとの繋がりが始まり、
いつも滋賀で台風が来たりニュースに出て来ると
「大丈夫?」
とみんなが安否確認連絡をしてくれるのです。
もうこれは、実家です。
中田英寿さんのREVALUE JAPANや
LEXUS NEW TAKUMI PROJECTOに取り上げられたりと、
当主の彰一さんは日々大忙し。
そんな現場を支えて、守っているのが
あたしの愛する職人達。
いつも行くと
「いつまでいるの?」
「最近こういうのつくってるんだ」
「もう帰っちゃうの?」
「次はいつ来るの??」
待っていてくれる人たちがいるということは
こんなにも嬉しいことなのかと...
あたしはこの状況を『愛の椀子そば』と言いたい。
大黒屋の現在の当主橋本彰一さんは
な、な、なんと!21代当主!!!
300年以上の歴史を持つ大黒屋は
木型に和紙を張って人形を制作する張子をつくっています。
三春張子、お面、十二支、ダルマ、などなど...
↓ご覧の通り、ここ高柴ダルマは
頭が四角くて、イカツイ顔、カラフルな色彩
他の地域では見ない形をしているのです。
300年以上も歴史を持つ大黒屋だからこそ
彰一さんの未来に対する思いは熱いのです。
張子とは「張って子が生まれる」こと。
これはずっと張子職人の先輩達に教えてもらってきたこと。
だから、これを大事にしている。
でも、張子職人として、
まだ見ぬ張子の可能性を見つけ出していきたい。
プライドを削ぎ落とすことがプライドで、
「こうでなきゃ」(既成概念的な自分の当たり前)を
捨てることで、張子職人としての可能性を広げていきたい。
と。
過去ー現在ー未来 をいつも意識している。
そして、いつも全力疾走な彰一さん。
仕立屋と職人は大黒屋と一緒に
張子の未来の形に絶賛挑戦中です。
作業着をつくったことをきっかけに始まった、
「置く張子」から「身につける張子」計画。
今の生活の中でどうあたし達の生活の中に
張子を落とし込めるのか...
実はこの企画、来月発表いたします。
福井県鯖江市で開催される
体験型マーケット「RENEW」で販売することになりました。
それに向け、ただいま猛烈製作中。
是非、大黒屋の未来を見に来てくださいな♡
『RENEW』
■ 「まち/ひと/しごと Localism Expo Fukui」って?
「まち/ひと/しごと Localism Expo Fukui」は、ものづくり・食・教育・福祉・コミュニティ・IT・防災といったキーワードを軸に、全国各地でアクションを起こす21の出展者が福井に集う、4日間限定のショップ型博覧会。MARKET、WORKSHOP、EXHIBITION、TALK EVENTの4つのコンテンツを通じて、全国の様々な領域の取り組みを深く知り、体感することができます。
活動に取り組む当事者から直に想いやストーリーを聞くことで、県内外の人々がこれからの地域のあり方、暮らしのあり方を捉え直す4日間です。
開催日時:2018年10月18日(木)-21日(日)
会場:うるしの里会館(福井県鯖江市西袋町40-1-2)
出展者:graf / Hana道場 / HATCHi 金沢 -THE SHARE HOTELS- / hickory03travelers / HUMORABO / Next Commons Lab 加賀 / NPO法人Co.to.hana / TRUNK DESIGN / XSCHOOL / うなぎの寝床 / シーラカンス食堂 / MUJUN / パンと日用品の店 わざわざ / 一般社団法人防災ガール / 熊本地震ブルーシードプロジェクト / 山の形 / 仕立屋と職人 / 中川政七商店 / 東シナ海の小さな島ブランド社 / tokyobike / HAGISO / ハタオリマチフェスティバル / 合同会社RDND(アール・デ・ナイデ)
と、宣伝を挟みつつ...
あたし達にとって大黒屋は
特別な場所で特別な人たちなのです。
そして『愛の椀子そば』攻撃を喰らえる最高な空間。
そんな今日は大黒屋の愛の椀子そばの話と
21代当主彰一さんの未来への挑戦
金髪オンナの実家が増えて行く話でした。
嗚呼、夏が終わってしまった...
デコ屋敷 大黒屋 info
http://dekoyashiki-daikokuya.co.jp/puppet_master/
福島県郡山市西田町高柴字舘野163
024-981-1636
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