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学童保育について、ちょっと相談を受けたついでにお話してみたいと思います。


今どきの学童事情。

『小一の壁』なんて言葉を聞くくらいに、小学生に上がる時に不安や悩みがつきまとう…小学生の帰宅時間。

地域によって、だいぶバラツキがあるから一概には言えないけど…小学校低学年は特に、入学後もなかなか給食開始まで日数があったり…通常授業がはじまっても、低学年のうちは保育園よりは明らかに早い帰宅時間。
幼稚園でも、今どき延長保育とか課外活動で習い事がそのまま延長保育代わりになってたりするから、夕方近くにお迎えなんてケースも多いよね。

そうなると、共働き家庭なんかは利用を考えることが多い学童保育。

地域差がだいぶあるんだけど…自分の地域の学童保育について、ちゃんと知っていますか?

今は学童保育と言っても、いろんな形があって民間経営・区や市が管轄の学童でも選択肢がいろいろあるみたいなんだけど。

今回は学校や地域に密着してる、区や市が管轄の学童保育の話。

私も数年間、先生をしていたことがあります。

学校のほうでのトラブルじゃなくて、放課後の学童が嫌で不登校になっちゃう子が居るのも事実。

学童って、地域や学校それぞれでだいぶ違うんだよね。

きちんと登録していれば、
・学童で宿題もやってくる
・出欠確認してきちんとその時間は見てくれる
・おやつもしっかり決まった時間に食べられる
・喧嘩やトラブルもきちんと仲裁や対応してくれる

そんな風に思っていませんか?


特に幼稚園や保育園から、小学校に上がるわけだから…幼稚園や保育園の時のように先生から、トラブルやその日の様子を教えてもらったりが当たり前だった環境から急に変わるから、親の方も全然ついていけないことが多い。

小学校に入った途端、送り迎えもないから…先生から子供の話を聞く機会が急になくなります。
小さなトラブルは怪我などがなければ、学校で解決済みならお知らせされないことも多いです!
小学校ですら、そんな感じなので…学童はもっと驚くことが多いかも。


現在、中1の息子が小学校1~3年生だった頃の、都内23区の公立小学校内の学童事情。

・学童で宿題をやってこない
(実際は宿題の時間は一応あるけど強制力は無し。宿題をやっても、違う勉強や読書でも…宿題やる人も居るからなるべく静かに過ごしてね。って意味の時間。宿題の時間があると思っていたら…全くやってこない。)

・出欠確認に強制力がない。
(学童によって出欠方法も様々。親子できちんと管理しないといけない場合も。学童に出席するかは、親子で話し合って、出席時に連絡帳にスタンプ押す形式で、子供が勝手に学童を休んで帰宅したら…学童も親も把握できないことも!逆に学童のクラスで決まった時間に出欠確認をするタイプの学童もあるよ!その場合は欠席なら先生が把握できる。しかし、学校での居残り、掃除なんかで帰宅時間自体がマチマチだから、基本的に学童に来るまでは学童の管理責任ではないよ。)
これが、なかなか不安なポイント。
親は、子供は放課後、そのまま学童に行ってると思ってるのに…子供が自己判断で帰宅してる、学童を休んで学童に所属してない友達と外で遊んでいる、自己判断で帰宅したけど鍵がなくて困っている、学童に行かず学童に所属してない友達の家で遊んでいる…。
結構いろんなケースが実際にあって、親は子供が何処に居るのか分からないことも結構あったよ。

・おやつの時間が定まっていない。
基本的には何時におやつって、学校の教室みたいに座っておやつの時間が固定されてる事が多いかな。
でも、おやつの時間も強制力が無く、食べ終わった人から遊んでいいとか…子供の帰宅(学童入り)の時間も、学童から帰宅する時間も(習い事やお迎え)昔以上にマチマチだから、おやつの時間もしっかり管理しきれていなかったり。
おやつが配られて、食べないで遊んでて帰宅途中にお菓子食べてたり。

・喧嘩やトラブル対応
ここが、なかなか難しい。
特に今の時代、共働きも増えて…学童自体が昔より子供を詰め込んで抱えてる地域も多いみたい。
1年生~3年生、男女、気の強い子から気の弱い子までいるから…。
例えば、大きいヤンチャな子供が暴れてて怖いとか、言い方が怖いとか…実害は無くても、同じ空間にいるのがストレスになるタイプの子供もいるし。
あとは、どちらかが明確に悪いわけではないトラブルや喧嘩(使いたい玩具や、場所が被って揉めているとか)。
もちろん仲裁する余裕があれば、仲裁してくれることもあるけど…逆に小学生になると、そもそも手を出さないで話し合いで解決出来そうなら見守りメインで仲裁、対応まで目が行き届かない場合も。

幼稚園や保育園の時は喧嘩やトラブルに対して、先生は躾の面も踏まえて後に響かないように『ごめんねで仲直り』まで見守りしてくれるから、親はその感覚が抜けてなかったりするけど。

そもそも、学童保育は躾の面や、生活面に配慮した上で放課後の時間を過ごす場所と言うよりは…防犯面や安全、不審者、不慮の事故等の時に近くに頼れる大人が居る場所って言う感じのニュアンスなのかなと感じました。

今の学童は、特に子供の人数が多い地域なんか…子供が学童に居る時間、安全に、何かあったら処置や対処をするための見守りって意識が強かったり、学童の在り方自体がそんな風に定義されてることもあるみたい。

子供の宿題や喧嘩やトラブル時の対応を当たり前にしてもらえると思ってたら…今は子供が放課後、学童から帰宅までの時間の居場所として大人が安全を確保するために見守りみたいな印象が強かったかな。


私が20年前くらいに学童で先生してた時とは、全く違って…学童に通ってる人数も違うし、システムも、先生側の資格や対応もだいぶ違ってびっくりした。

だから、私たち親世代の学童の昔の印象とは違うことも多いかもしれないから、きちんと確認したいことは確認しておいた方が安心。

学童じゃ、不安があったり、我が子の性格に合わないかも?って場合は民間の学童や、放課後に帰着メールが親に届くような習い事を学童代わりに活用してる人もいたよ。

最近の地域の学童事情も考慮して準備しておけるといいですね。

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