「アルティメットお遊び」ポーカー編③感想 漫画でわかる!ポーカーの遊び方
おつかれさまです。今からあなただけにとびきりのカワイイを提供いたします。
どうぞ。
「アルティメットジャンケン」「アルティメットお遊び」のキャラクターたちがグッズに!
缶バッチ、マグカップ、Tシャツ、スマッホケースとより取り見取りのアイテムにいぬころすけ先生のイラストが。マスコットじみたポップなデザインの癒し効果が高い……。
ヒツジ、まるいぬといった過去作のキャラクターも同時にグッズ化。特に紳士犬がグッズ化されているのが嬉しいですね。好きなんですよ紳士犬。「へんなのが集まる私」という短編作品に登場するのですが妙に存在感のある見た目してます。
このなんかクセになる愛らしいキャラたちが気になったならSUZURIの購入ボタンをポチれ!
※あくまでファン活動の一環としてグッズを紹介しており怪しくない
どれも面白い短編なので読んで読んで読んで。
アルティメットお遊び・アップデート式キャラプロフィールが更新・公開されました。読者からの質問(コメント)を元に情報が書き足されていくこのコーナー。現在「ジャンケン」参加選手8人に対する質問が回答されています。
コミックスの空きページに載っているキャラプロフィールとか、質問コーナーとか設定資料集とか好きですよね?自分は大好きです。狂いもだえるほどに。
アルティメットお遊びはあなたの需要にお答えします。細かな好き嫌い、日常の過ごし方、様々な人生経験……漫画内では触れられてない情報の数が、キャラクターへの理解度を高めてくれる。
そして同時に驚きます。「えっそんな質問にまで正確に答えられるの!?」と。膨大な質問量をきっちりと捌き切る、先生のウィットに富んだ回答に注目です。タピオカ飲んだことある?
Ver.3では更に「お遊び」すごろく編の参加選手3人も質問対象キャラとなっていますので、漫画を読んで「ここ気になる!」「あのキャラが昨日の夜何を食べたのか知りたい!」という思いが浮かんだのなら、ここを覗いてみてはいかがでしょうか。セクハラ質問はほどほどに。姉たちが武器をととのえてそちらに向かいました。
プロフィールを眺めていると、改めてこの作品のキャラの濃さを実感しますね。そして現在、アルティメットお遊びはポーカー編に突入。参加選手はこれまでで最も少ない2名です。
透視能力を持つ妙齢のイケメンレディー ミルル・ケールス
アポート能力を持つ彼女いない歴50年武士道 ドロエモン
たった2人、されど濃ゆい2人。激烈に高い平均年齢を物ともしない魅力を放つ濃厚なキャラパワーを持った2人が、今回のポーカー編の主役。性別も、能力も、目標も、辿ってきた人生もまるで異なる2人がテーブルを挟んで向き合っています。全くマジで、どちらが勝つのか予想付きません。先の読めないドキドキ感は、これまでのゲームの中でもダントツです。
そんなポーカー編の最新話が先日公開されました。
ですが、今話のメインはミルルさんでもドロエモンでもありません。このアルティメットポーカーというゲームそのものです。
最新24話の中でも印象に残った場面、台詞をピックアップし、感想・考察・ここ好きを文章に変えて刻んでいきたいと思っております。よければお付き合い下さい。
当然ネタバレしてますが……まだアルティメットお遊び読んでない人おる?
読んでないなら読んでしまえばいい
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web漫画版「アルティメットジャンケン」は無料で読める!自分はここから読んでこの漫画の虜になりました!
カワイイとカッコイイが詰まったイラストまとめもご一緒に
24話感想:ロイヤルストレートフラッシュ(確率0.0015%)
(ピックアップ台詞前にページ番号を載せております)
p2 「試合の流れ」
先ほども申しました通り、今回はアルティメットポーカーというゲームそのものに重点を置いています。
ミルルさんとドロエモン、参加選手2人の自己アピールに焦点を置いた前話の内容とは打って変わって、今話はポーカーというゲームの細かいルールと、実際の進み方、その解説に軸を据えています。手始めに、我々の世界での親しまれているドローポーカーについての説明から。
1ページにわかりやすく纏められているルールブックの存在が、読者の理解を助けてくれる。文字を読むのがダルいという読者に対しても唇ぷるっぷるのカワイイポーカー神の一枚絵を提供。隙が無い。
p4 「みんなで師範を好きになろう!」「やだよ」「オレはミルル先生が好きだ!」
自分の推しを好きになってもらいたい応援団と、あくまで己の推しを貫く応援団。立場こそ違えど、双方ともに他人の推しを攻撃しない姿勢が素晴らしいですね。金髪グラサンのお兄さんの存在感。
p5 「ていうかこれ大会ごとにふえてくのか?」「ふえるよ!」
ゲームの神、御手洗より背が低いのか……。
現時点で16人+3人、ポーカー編が終われば2人増え、後の大会参加者もここに来るとするなら総参加者は30人超えそうだなあ。そんなにキャラクター出して描くの大変そうとか、ネタ切れしそうとかそういう心配は特にしておりません。きっと全キャラ魅力的でしょう。サイコメトリーちゃんも早く来て。
p6 「…人助けなら営業中にやってても怒らないのに…」
ヒーロー活動に理解のある上司って素敵!なおそのヒーローよりも圧倒的に強いのがこの上司である。
不破さんもどちらかと言えばヒーロー気質の人ですが、人助けの対象を自身の仲間・部下に絞っているのが特徴。ヒーローの在り方もそれぞれ違っています。
p6 「姉さんたちのうつくしさは世界一のろ!」
姉を褒められると笑顔になる四葉くっそカワイイな……。
今までは四葉に帯同していなかった姉たちが、今回観覧席にやってきた理由。色々想像してみると面白いですね。四葉が姉たちを自慢したくてここに呼んだのか、姉たちがここに集まりたくて来たのか、妹を彼女いない歴50年侍に盗られないよう守りに来たのか……。いずれにしても、今までの夜桜姉妹とはちょっと違う、尊い変化があった気がします。
p6 「…オレも前は友達少なかったけど……こういうのも楽しいもんだ」
大会が進むたびに御手洗の孤独が埋まっていく……。選手たちは大会を通して色んな人たちと出会う。そして変わっていく。
p7 「それではチップをお渡ししますね」
ポーカー神はどんな角度から撮ってもエロいので画面映えが凄い。地味な絵面になりがちなアルティメットポーカーをそのプロポーションで遺憾なく盛り上げていきます。
p8 「このゲームどういう流れで進んでいくの?」
里中はこういう時本当に便利ですね。歴戦の猛者である大会参加者の中で、誰よりも自然に、読者目線でゲームの解説を要求出来るキャラクター。ごく自然に御手洗たちを解説キャラに仕立て上げています。そしてポーカー編でもやっぱりコマの隅に入り込んでいる100年に1人の逸材菓子谷うつる。愛してまーす!
p9 「山札は毎ターン新しいものをポーカー神が用意する」
ポーカー神、あざとい神のろ……。「ラクガキまとめ」の何処かに載っていますが、水着姿にもなっているんですぜこの神。
山札は毎回新しく交換される。何気に重要なルールですね。つまりカードに傷をつけたり折ったりして特定のカードを識別する方法は使えないわけです。逆に言えば、どれだけカードに傷をつけたり折ったりしても構わないのかも……。
p10 「先攻ドロエモンの能力は『好きなカードを自在に引き寄せる力』!!!」
ドロエモンがカードを引き寄せ!
ミルルさんがそれを透視で見抜く!
ポーカーにおける最強の矛、無敵の盾のぶつかり合い!
p11 「2人ともカードを引いたら、1回目の賭けタイム!」
この1ページが凄い。一つ一つのアクションをカットせず、最低限のコマ割りでゲームの進行を丁寧に描写しててわかりやすく、その上でドロエモンのチップ全賭けの迫力・力強さを表現しています。細かい描写の中に上手さが詰まっている。解説の御手洗に対する「なんか熱くなってるねー」という里中のツッコミも、御手洗が「作者に喋らされている」感を無くすのに一役買っています。匠の技が光っている。
p12 「後攻のミルルが取れる選択肢は3つでござる!」
解説席にイナズマさんが到着しました!長台詞が続いても飽きさせない工夫が光ります。
相手の手持ち以上にチップを上乗せする事は出来ないルール。テーブルステークスっていうらしいですね。ヒジの高さまで……は積めない……!ルールだから……!
p13 「えらいです!」
幾らベットすればポーカー神に褒めてもらえるんですか?????
p13 「では次はミルルさんの先攻です」
p15 「このまま参加チップを奪い続け……確実に勝つのだ」
ここまででドローポーカーのルール解説は終わり、ここからいよいよアルティメットポーカーというゲームの実態が描かれていきます。
一片の容赦も無く最強手を作り続けられるドロエモンと、それを察知し最小限のダメージで逃げる事の出来るミルルさん。彼女は透視能力がある限り大敗こそしませんが、勝つ事も出来ません。参加費を毟られ続ければ、いずれチップ切れを起こし敗北。ドロエモンの能力を何とかしない限りミルルさんは絶対に負ける。これがアルティメットポーカーの戦い、その始まりです。
p16 「だが今の2ターン探らせてもらったよ。アタシの勝機をね」
探り、見抜き、見通す。ミルルさんのポーカーフェイスが美しい。
p17 「つまり下からカードを引っ張ってきたってことだ」
山札の中身を丸々透かし、中身を探ってカード1枚1枚の存在を確認出来る……!透視能力の精度の高さが凄まじい。ドロエモンが正確に明かさなかった能力の詳細はこうして見抜かれました。情報戦で少しずつ、ミルルさんが勝り始めている。
p18 「おそらくその引き寄せる範囲を、この『山札の中』だけに限定している!」
現状見えているドロエモンの弱点は「①山札以外のカードをアポート出来ない」「②ミルルさんの手札を見抜く事は出来ない」の2点。驚異的なアポート能力の影に隠れた隙を、一つ一つ見抜いていく……。
p19 「崩させてもらうよアンタの能力!!」
ミルルさんなら余裕で実演出来そうなイメージ映像をバックに、今回はここまで!
ミルルさんによるアポート破り……自分では「シャッフルの際にスペードのAをこっそり抜いて隠し持つ」くらいしか思いつきませんね。身体もデカいから手もデカい。医者なので手先も器用かもしれません。何ならカードを握りつぶして隠すなんていう事も可能か?ミルルさんをゴリラか何かと勘違いしていないか?
何にしても、ドロエモンが最強手を作れなくなる状況に陥ると一気に状況が変わると思います。
前述の通り、ドロエモンはミルルさんの手札を見透かす事は出来ない。つまりミルルさんのブラフに引っかかる可能性があるんです。ポーカーと言えばブラフを交えた駆け引きですから、状況が拮抗してくればくるほど心理戦の要素も大きくなり、ゲームはどんどん盛り上がってくるでしょう。
「運」の要素が何処まで深く絡んでくるか、そこにも注目したいです。
「ジャンケン」でも「お遊び」すごろく・鬼ごっこ編でも、いぬころすけ先生は極力「ランダム要素」を排除してゲームを作っているんですよね。
すごろくのサイコロはサイコキネシス操作によってランダム要素を埋められ、鬼ごっこで用いられたくじ引きでさえ、登場人物の介入によってくじが操作されるという展開で、ご都合主義に寄らないように調整されていました。「運が良かっただけ」で勝てるのはこの作品においてタダシくんだけです。
ミルルさんは現状、自力で良い役を引き寄せられる手段はない。ドロエモンの能力を崩した後にどうやって自らの勝ち筋を作っていくか、そこからミルルさんの強さが見えてくるはず。
ミルルさんがドロエモンの一手を攻略し、ドロエモンがミルルさんの一手を更に攻略する。知恵と策略を駆使して互いの手を封じ合い、拮抗し合ったその時こそ「運」が試される時。その時が来るのかどうか。今はまだわかりませんが。
「わかりやすさ」重視のポーカー編、今の時点でめちゃくちゃ面白いです。
すごろく編や鬼ごっこ編は、ゲームの流れとキャラクター描写は平行して行われておりました。それが可能だったのはゲームのルールが非常にシンプルかつ、読者的にも馴染み深いものだったからと、参加選手が多いのでそうしないとページが追い付かないですからね。
対してポーカーは、すごろくや鬼ごっこと比べると(人によるでしょうが)少し複雑かつ馴染みのないもの。参加選手は今大会からの初登場。新キャラの紹介とポーカーの紹介の同時並行は、情報量が多すぎて難しい。
ならば実際のプレイと共にゲームを解説すればいい。新キャラ紹介はゲーム開始前に全て終えてしまおう。その為のアピールタイム。その為の全世界参加の賭けルール。
ポーカー編① プロローグと伏線配置
ポーカー編② 賭けルール解説とキャラクター紹介
ポーカー編③ ポーカーのルール実演
と、1話の中に情報を詰め込みすぎず、テンポを崩さぬよう分割し小出しにする構成。キレイに練り上げられたプロットに惚れ惚れしますね……。
アルティメットシリーズ、何処から読めばいい?と聞かれたならば、ポーカー編から読めばいいよ!と返す日が来るかもしれない。それほどわかりやすく、面白いです。再来週の更新を待ちましょう。
以上!