「アルティメットお遊び」ポーカー編⑤感想 能力者たちの恋愛頭脳戦
おつかれさまです。
急激な気候の変化に悩まされたり、怪我や病気といったトラブルに振り回されたり、色々あったりしましたが前回のアルティメットお遊びの感想を書きあげられなかった理由にはならない……。
私はこの25話の感想記事の執筆をすっぽかしました
先日ポーカー編⑤が投稿された以上、もう待ったましです。勢い任せだろうととにかく「ポーカー編面白すぎるから読んで!!!!!」と叫ぶ為に今回の感想を挙げていきましょう。下記のリンクから読めるからさあ踏んで!
まだアルティメットお遊び読んでないなら読んでしまえばいいさあリンクを踏もう!
前作「アルティメットジャンケン」もめちゃくちゃ面白いのでさあ買おう!
①から⑤までずっとその美しいボディと表情豊かなポーカーフェイスで読者の鼻の下を伸ばし続けてきたポーカー神の存在が、単なる1ディーラーに留まらぬ存在感を示してきています。見開いたおめめが綺麗だとかお尻がカワイイだとかヒロインたちのライダースーツ姿集合絵の次のページで張り合うかのように自身もライダースーツ着こなしてるポーカー神がカワイイすぎるとか言いたいとこはめちゃくちゃ多いですが、それ以上にすげーっ!ってなったのはポーカー編は明確に、ポーカー神を一人のヒロインとして立てている事が分かった事です。詳しくは後述。
わかりやすさ重視でポーカーというゲームの流れについて解説し、それと同時にこの「アルティメットポーカー」という特殊なゲームについて説明した③。ドロエモンの強力なアポート能力に対し、静かなる情報戦に終始したミルルさんを描いた④。そして⑤からいよいよゲームは大きく動きます。ミルルさんの数少ない勝ち筋が巡ってきた6ターン目。
この6ターン目での攻防がめちゃめちゃ面白かったです。ブラフ勝負、レイズ合戦、少ない情報から正解を導きだす考察対決……ポーカーの醍醐味が思いっきり詰め込まれた一話でした。
前述した通りここまで巧妙に張り巡らされていた伏線の回収、防戦一方であったミルルさんの思い描いていた作戦が一気に明かされ、その結果ここまでゲームを支配し続けていたドロエモンが、一瞬にして「挑む側」「攻略を練る側」に反転したのが凄まじかったですね。
④までの自分の認識だと、ミルルさんの勝ちの目は「運良くドロエモンより良い手が入るor反則してでもカードを手札に入れる」と「ドロエモンの反則を告発し罰金を得て勝つ」以外には思いつかなかったんですよね。ミルルさんの透視能力はこのポーカーにおいては間違いなく「最強の盾」ですが、アポート能力という「最強の矛」を持つドロエモンを攻撃する手段は無い……と、そう思いこんでました。でも思いつかなくて当然でしたね。能力の質だけを見ていたら絶対に気づかない。能力を用いるキャラクターについて目を向けなければ、気づかない。
①からところどころで描写されていた「ドロエモンの恋心」そこを突く事が、無敵のアポート能力を破る策になる。60年間恋愛経験の無いドロエモンの童貞染みた振る舞いは、単なるキャラ付けではなく、アルティメットポーカーにおける明確な弱点だった。「モテたい」という願望から転じて「愛」の存在が、そのままゲームの行方を左右する。唸らされました。
③から④で、様々な透視能力の使い方が描かれた事もここに繋がっています。医者と透視、これほど相性の良い組み合わせがあっただろうか!まさかドロエモンの能力行使の瞬間を透視で見切れる、なんてポーカー編開始前は全く思いつきませんでした。ミルルさんが医者であるという設定が存分に活きています。
透視能力を単に女の子の裸を見る能力だと思っていた読者は反省していただきたい。能力は使い手一つで多種多様な応用が可能なのだ。すみませんでした。
ゲーム中の何気ない会話、キャラの性格付け、そして能力描写……これまでの描写が一本筋になってこの6ターン目に集約されたのが凄すぎます。無駄な描写、一切なし。ウンコも重要!
「お前の攻撃をさばききり!つかむのだ!身分違いの愛を得るチャンスを!」
最後のページのこの台詞もすごい。「ゲームに勝つ」為に対策を練る、という行為と「ポーカー神の愛を得る」為にどうするか、という思いが一つに重なっているんです。ポーカー神への一目惚れが明確に弱点となり、ミルルさんの勝機となった今、ドロエモンはその弱点=己の気持ちとどう向き合うかを考えなければなりません。ドロエモンはこれからミルルさんとのポーカー対決と、ポーカー神との恋愛、二つの勝負を同時にこなす必要がある。テーブルを支配していた強者ドロエモンが挑戦者に変わった瞬間です。そしてポーカー神も、ただのディーラーでもなければジジババだらけの画面に添えられる華でもなくなりました。彼女は間違いなく、ポーカー編のヒロインです。
今後の展開がどう転んでいくかは正直予想付きません。気になるポイントを挙げるとするならば……二つ。まずドロエモンの「身分違いの愛」という台詞でしょうか。身分とは何ぞや?
④でも「人と神が結婚することもある」と運命神夫妻の話をしていましたが……そこに身分の差などという壁はあったのでしょうか?「外国人だから」と差別されて苦しんだドロエモンは、武士道の世界に身を投じて「己を差別しない世界」を知ったはずです。なのに今になって自分(=人間)の抱くポーカー神(=神)への思いを「身分違い」と評する……。なるほど確かに、今のドロエモンにとってこの恋心は弱点です。ポーカー神を思うその瞬間だけ、ドロエモンの中から武士道は失せて消えて、子供の頃のドロエモンに戻ってしまっているのですから。
「心の中の弱いところを克服する」という展開は、過去のすごろく編、鬼ごっこ編でも描かれてきた重要なテーマです。ドロエモンはこの弱点をどうにかこうにか克服しないといけない。ドロエモンの目の前にはミルルさんがいます。こと「愛」という経験において遥か先を行く存在が。
未だ明かされぬミルルさんの心の奥底。ミルルさんの思う「愛」のかたちこそが、ドロエモンを覚醒させるポイントになるのではないか……と思います。④の描写を見るに、やはりミルルさんの旦那さんはもうこの世にいないのだと予想せずにはいられません。仮に存命だとしても、ミルルさんの応援団の中に旦那さんの存在らしき人がいない時点で不自然さは隠しきれません。ドロエモンはそこに気づくでしょうか。そこから何かを学び取る事は出来るでしょうか。
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続きは3週間後、それまでじっくりと作品への期待を胸に頑張っていきましょう。