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俺が書いてきたRTAイベントへの応募文について

某RTAイベントの応募が解禁となったので、俺が考えるRTAイベントへの応募文章の書き方を簡単にまとめたいと思います

俺のRTAイベント経験

  • Stylish Speedrun Showcase 運営

  • RTA in Japan 7回出場

  • レイドRTAマラソン 1回出場

  • 他多数

これを読めばRTAイベントに受かりやすくなるということは保証しません

RTAイベントの応募文とは

そのゲームの簡潔な説明とRTAのカテゴリ/レギュレーションをまとめたもので、運営がまず一番最初に見る要素となっています

応募文があまりにも乱雑なものだと第一印象が下がってしまう可能性がかなり大きくなってしまいがちです
それでも過去のRTA in Japanでは「がんばります」や「ダークソウル3のRTAです」の一言だけで当選した猛者もいるように、応募文だけが全てではないことは確かです
ゲームプレイで魅せることが最重要なのは言うまでもありませんね

どのような応募文章がいいのか

見てほしい部分を特に主張する文章を書くべきかと思います
選考では応募文の後に応募ビデオを見るはずなので、ビデオを見る際に絶対に注目してもらいたいポイント、RTAとして一番おもしろいと思っているポイントを書き出すことが重要です

多くの人が解説なしのビデオを提出することになると思うのですが、そのままRTA動画を見る場合と、予め見所を教えてもらった状態でRTA動画を見るのでは印象が大違いかと思われます

バイオハザード7 レジデントイービル - PlayStation 4 Pro

  • 2017年に発売された本作は全編を通してPSVRに対応しています。VRモードの特徴としてカメラがプレイヤーの首の動きと連動するため、エイミングなどは実際に首を動かして狙う必要があります。
    そんなVRモードでRTAをすると、エイミングだけでなくタイム短縮のための細かなカメラ制御も首を動かして行うため、上下左右はもちろん体を捻って後ろを向いたり、果てはしゃがんだ直後に立ち上がったりとプレイヤーの動きも大変なことになるRTAとなっています。
    VRモードでしかできないタイム短縮テクニックは必見です。

  • PSVR NG CASUAL ANY% (単走) - 01:50:00

  • PS4版のバイオハザード7をPSVRを使用しVRモードでゲームクリアまで走ります。 バイオハザード7のバージョンはCERO:D版を使用します。

RTA in Japan ex#1に提出したバイオハザード7の応募文

これは今年2月の「RTA in Japan ex#1」に提出した文章です
VRモードのRTAというかなり珍しいもので応募したのですが、VRモードでRTAを行うからこそ面白いポイントのみを書いて、それ以外の情報は殆ど書いてないです

逆にゲームの内容を事細かに書くのはあまり印象が良くないと思います

例えば誰もが知ってる『スーパーマリオブラザーズ』で応募する際に「主人公のマリオを操作して、クッパからピーチ姫を救う横スクロールアクションゲームで~」などと事細かにゲームの説明をする必要は一切ないですよね、「ニンテンドーの傑作2Dアクションゲームです」の一文で十分です
こういったRTAとしても有名なゲームの場合は如何に自分が素晴らしいプレイを魅せられるかを主張するべきです

ただし、ゲームの内容を説明しないとRTAのおもしろポイントを説明できない場合に限り話は別です
マイナーなゲームや、凄いことをやっているのに一目見ただけでは凄さが伝わりづらいRTAなどでは多少文章が長くなってもゲーム内容の説明を入れるべきです

絶体絶命都市 - PS2

  • アイレムソフトウェアエンジニアリングより2002年に発売された『災害によって崩壊する街から生き延びる』という唯一無二のコンセプトで作成されたPS2のゲームです
    災害の恐ろしさを表現するシリアスなゲームかと思いきや、何故かロケットランチャーを持った傭兵と戦う超展開もあり、一部の界隈では人気なゲームとなっています
    1周クリアすると満足してしまいそうなそのゲームシステムから、RTAなどのやり込みプレイの数は極端に少ないです
    しかしながら、本ゲームには乱数の要素は一切なく、地震が来るタイミングや地面が崩壊するタイミング、上から何かが降ってくるタイミングや位置、などすべて決められています 普通に周回プレイするだけなら退屈な仕様ですが、RTAという競技では話は別です
    予測不可能のハズである自然災害を、未来予知でもしているのかの如く完璧に回避していく須藤くんの姿をお楽しみください

  • NORMAL Ending2 (単走) - 02:00:00

  • 難易度ノーマル、エンディングNo.2のクリアタイムを競うカテゴリになります
    エンディングNo.1と2は所謂BEST ENDとなり、1と2は途中で選択したヒロインの違いになりますが、No.2 ENDの方が速いためコチラを選択しています
    タイマースタートは難易度選択直後 タイマーストップは最後の階段を登りきった直後になります

RTA in Japan Online 2020に提出した絶体絶命都市の応募文

これは2020年の「RTA in Japan Online 2020」に提出した文章です
絶体絶命都市と言う”見たことはあるけどプレイしたこと無い”の筆頭のようなゲームで応募したときの文章です
乱数が存在せずに全ての地震発生タイミングを把握できると言うRTAだからこそ面白いポイントを主張したいがために書いた文章です
(今見るとちょっと冗長な感じがしますね…)
そのために地震がテーマとなっているゲームと言うことを最初に説明しています
超展開の部分もゲーム自身にエンタメ性が強いことを伝えたいために入れた文章ですね

こういったゲーム性すらよく知れ渡ってないゲームであればゲーム内容の説明は必要なものになるかと思います
ゲーム自体の面白さも書くことでより興味が湧いた状態でビデオを見ることができるのもポイントが高いです
ただし、ゲーム内容部分を書きすぎても良くないです
運営はそのゲームが知りたいのではなく、そのゲームのRTAが知りたいのだから

BIOHAZARD Operation Raccoon City - PlayStation 3

  • 人気サバイバルホラーゲーム「バイオハザード」のスピンオフ作品として2012年に発売された本作は、シリーズで唯一全編通して4人協力プレイが可能な作品となっています。
    本作では「現在生存しているプレイヤー全員がチェックポイントに到達すると、死亡していたプレイヤーがチェックポイントで復活する」というシステムが搭載されているため、Co-opゲーのRTAにあるまじき頻度で死亡する非常に命の軽いRTAとなっています。
    バイオハザードシリーズの悪役「アンブレラ」の部隊として”消耗品”扱いされつつ暗躍するストーリーを、文字通り”消耗品”のように駆け抜けていく唯一無二のRTAとなります。

  • U.S.S All scenario Casual NG+ 4Players Coop (協力) - 01:15:00

  • メインシナリオを最初から最後までクリアするまでのタイムを競います。4人Co-opなのでそれぞれのキャラクターが持つ固有アビリティの使用タイミングや役割分担がタイムを左右する為、4人協力ならではのプレイが見れると思います。

RTA in Japan Winter 2021に提出したオペラクの応募文

これは去年の「RTA in Japan Winter2021」に提出した文章です
見所はもちろん「4人協力プレイ」と「タイムのために死ぬ」ことです
上の文章で前述した2つの要素をしっかり説明した上で、下のカテゴリ説明のほうで死ぬだけじゃなくてちゃんと4人協力プレイの醍醐味である役割分担とかもちゃんとあるよとアピールしました

例えばこの文章をゲーム説明を重点的にしていまうと

BIOHAZARD Operation Raccoon City - PlayStation 3

  • 大人気ホラーゲーム「バイオハザード」のスピンオフ作品として2012年にカプコンからPS3で発売された本作は、シリーズの悪役であるアンブレラ社の秘密を守るU.S.S部隊とそれと対峙するUBCS部隊の戦いを描いた作品です。
    全編を通して4人協力プレイをすることが可能で、透明になれるキャラや銃の威力を上げるキャラ、回復が出来るキャラに敵を操る事ができるキャラなどの様々なスキルを駆使してゾンビなどの化け物が蔓延るラクーンシティを駆け抜けていきます

  • U.S.S All scenario Casual NG+ 4Players Coop (協力) - 01:15:00

  • メインシナリオを最初から最後までクリアするまでのタイムを競います。4人Co-opなのでそれぞれのキャラクターが持つ固有アビリティの使用タイミングや役割分担がタイムを左右する為、4人協力ならではのプレイが見れると思います。

これではオペラクRTAの面白ポイントが4人協力でプレイできるだけみたいで、他のCo-opゲーのRTAでも変わらなくない?ってなりかねませんね

カテゴリの説明について

今回紹介した例では1つのゲームに対して1つのカテゴリのみの応募した場合だけでした
そういった場合は書きたいことを上の文章に簡潔にまとめて、カテゴリの説明は必要最低限で良いかと思います

また、非常に珍しいカテゴリで走る場合はゲーム概要は簡潔にゲームの特徴を書き、カテゴリ説明のほうでどんなカテゴリなのかと見てほしいポイントを書くのがいいような気がします
(SSSSSのSEKIRO NG+7とかがいい例な気がします)

1つのゲームに対して複数のカテゴリで応募する場合どうでしょう
見てほしいポイントがカテゴリごとで変わってくるはずです
ゲーム概要は簡潔に、カテゴリごとに見所を強く主張するような文章、そしてカテゴリの違いによりRTAではどのような変化があるのかを書くといいかもしれません

個人的に良くない気がする応募文

  • ウィキペディアから引っ張ってきたみたいなやつ
    発売年とかはいいとして、キャッチコピーとかプラットフォーム一覧とかばっかり書かれても困っちゃうよ、そういうのはウィキペディア見るから…

  • カテゴリにRTAカテゴリじゃなくてゲームのカテゴリ書いてるやつ
    3Dアクションゲーム(単走)- 01:00:00
    3Dアクションゲームです

  • 日本語使ってるのに日本語が書かれてないやつ
    応募する前に一回自分で文章読み直して、友人がいるなら一回読んでもらおう

  • 嘘付いてるやつ
    私が世界1位を奪取しました(SRCで数年前の記録に負けている)

まとめ

そのRTAに対するイチオシポイントを書け!!!!!!!!!!

どんなにいい文章を書いても落ちる時は落ちるし、何だこの応募文!!!ってのが受かる時もあります
ここまで書いといてアレなんですが…

好きに書けばいいよ


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