iOSDC Japan 2024 参加レポート
2024年8月22日から3日間にわたって開催されたiOSDC Japan 2024に参加しました。昨年に続いて2回目の参加となりますが、今回は初めてのオフライン参加でした。I will blog宣言をしたので、ここにレポートを書きます。
初めての登壇
エンジニアとして初めて、対外での登壇を経験しました。
今年の初めにオーディエンス枠で参加したtry! Swiftで多くの方の発表を見て、次のイベントでは自分もスピーカーとして登壇しようと決めたのがきっかけです。
と思っていたので、実際に登壇できたことはとても嬉しかったです。
運営の皆さん、そして発表を聴いてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
発表のタイトルは「Wallet API, Verifier APIで実現するIDカード on iPhoneの世界」で、来春から可能となるiPhoneへのマイナンバーカード搭載で何ができるようになるのかをまとめた内容でした。
発表の最後には、自作のIDリーダーアプリを使ってモバイルeIDからデータを読み取るデモを行いました。
実は発表前日まではデモを行わない予定で準備を進めていましたが、NaoyaさんのDockKitのデモでの盛り上がりを見て、せっかくオフラインでの発表機会を得たのであれば自分もライブ感を出したいと思い、急遽デモを決行することにしました。
その決断から一晩でデモアプリを実装し、朝までかかりましたが、なんとか発表に間に合わせることができました。
途中、通信のトラブルがありましたが、無事にデモを成功させることができ、ホッとしました。
発表後の質問タイムでは、興味を持ってくださった方々と多くの議論を交わすことができました。
自分の発表内容が人の役に立てたことは素直に嬉しかったです。
また、発表を見てくれた前職の同僚とも初めてオフラインで会えました。
私が退職する直前に実装しその後がわからなかったSDKが、本番環境で使われて今も現役で使われていることを知り、とても感慨深い気持ちになりました。
反省点もいくつかあります。
発表のタイトルから内容が連想しづらかったかもしれません。
懇親会で私の発表について話した際、「そういう内容だったのか。だったら観に行きたかった」と言っていただいた方もいました。
また、今回はイッテQのナレーションなどでお馴染みの立木文彦さんに自分の名前を呼んでもらうのを楽しみにしていましたが、実際には合成音声(?)のナレーターでした。
リルオッサさんが発見した法則によると、タイトルにiPhoneなどの製品名が入っていると立木さんに呼んでもらえないそうで、それを知った時はリアルに膝から崩れ落ちました。
さらに、自分の発表を見返してみると、不自然な間やずっとキョロキョロするなど、発表に不慣れな点が目立ちました。
LTセッションのプロの方々のトークを聞いて、その差を痛感しました。これらの反省を次回以降に活かしていきたいと思います。
もし、また登壇する機会があれば、以下の点を意識したいです。
より多くの人に届くためのタイトルの工夫や宣伝
知見を伝えるだけでなく聞いている人が楽しめるトーク
参加したトーク
iOSDCは、自分の専門外の分野についても幅広く学べる貴重な機会です。
今年は、StoreKit2、DockKit、GIS、visionOS、Playdateなどのセッションを聴くことができました。
特にDockKitは、普段触れることのないデバイスを扱う内容で、存在すら知らなかったものもあり、iPhoneの可能性の広さを実感しました。
仕事でデモの撮影が大変だったことがあり、プログラミングでその撮影を補助できる方法があるのは非常に嬉しい発見でした。
また、自分がワクワクするトークはやはりガジェット系なのだと再確認しました。
数多くの面白いセッションがあった中で、個人的なベストトークはta_ka_tsuさんの発表です。
失礼を承知で言うと、データが隠されていると思いきや何もなかったという一見知見のない話でしたが、デザインを紐解いてデータを探る過程に非常にワクワクしました。また、ロータリエンコーダやグレイコードといった、知識を紐解く過程でさりげなく増やしてくれる点も感心しました。無から有を生み出すとは、まさにこういうことかとクリエイティビティを感じました。
おわりに
自分のトークも他のトークもしっかり楽しめた、充実した3日間でした。来年もまた参加できることを楽しみにしています。次回は、ビンゴゲームやビールを飲みながらトークを聞くといったiOSDCならではの楽しみ方もしてみたいです。また、人の多さにビビらず、見知らぬ人とももっともっと話せるようになりたいですね。