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四所神社について




鎮座地

徳島県徳島市福島二丁目3-40


御祭神

武甕槌命(たけみかづちのみこと)
斎主命(いわいぬしのみこと)
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
比売神(ひめがみ)

ご由緒

大同年間(806-810)に『お亀千軒(おかめせんげん)』と呼ばれる島から遷座されたと伝えられ、渭東地区(徳島城東方)の総鎮守として徳島市中五社の一と数えられました。

お亀千軒とは、この地から南東の海の沖合にあった島で、その島の神社に祀られていた鹿の像(一説には狛犬)の顔が赤くなると、島に異変が起こるという言い伝えがありました。

ある日、島の若者がいたずらに鹿の顔を赤く塗ってしまい、それを見た信心深い島民は言い伝えを信じて、御神体を抱えて島を離れました。
その晩、大地震と共に津波が押し寄せて、お亀千軒は海の底深くに沈んでしまいました。
難を逃れた人々が、お守りした御神体をこの地にお祭りしたといわれています。

龍蛇神

当社には、龍蛇神(りゅうじゃしん)と呼ばれる出雲大社の御神宝が祀られています。

天明8年(1788)、出雲大社から徳島藩へ献上された龍蛇神と大社絵図を、当時の藩主蜂須賀治昭(はちすかはるあき)が、藩で管理するのは畏れ多いとして四所神社に奉納しました。
続く寛政2年(1790)、阿波水軍総大将の森甚五兵衛(もりじんごべえ)が、出雲から持ち帰った龍蛇神を四所神社に奉納しました。

藩主から納められた龍蛇神は男であり、森甚五兵衛が納めた龍蛇神は女であることから、「夫婦が相揃い誠に不思議のこと」と『続阿波国徴古雑抄(ぞくあわのくにちょうこざっしょう)』に記されています。

船だんじり

龍蛇神が当社に奉納されてからは、藩が参勤交代の時に行っていた首途(かどで)行事に代わり、四所神社が藩主を乗せる御座船で龍蛇神を祀って祈祷を執り行うようになりました。
この御座船を模した船だんじりは、とくしま市民遺産に登録されています。


御祭礼

1月1日      歳旦祭
2月17日     祈年祭 
5月15日     太々神楽祭
7月8,9日    夏祭 (夜店あり)
10月27,28日 例祭 (夜店あり)
11月23日    新嘗祭
12月31日    大祓式 除夜祭


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