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観劇後に思うあれこれ。これは個人の感想です。~劇団チョコレートケーキ~

気合を入れて感想を書くのはやめようと思う。
気合を入れて書いたとて誰が喜ぶわけでもなし、だいたい気合いれると書き終わらないのだ。まとまらずに書きかけのまま保存されているものがいくつかある。
これからはサクッとまとめたい。ええ、カリっとサクッと。

劇団チョコレートケーキ『つきかげ』

前作『白き山』の後日譚。晩年の斎藤茂吉とその家族を描いた作品。
上にも書いたんですけど『白き山』の感想こそ気合入れて書き始めちゃったもんで疲れてほっぽり出してるやつなんです。。もう書き上げないまま今度アップしますです。
さて、その感想にも書いてるんですけど、作家が主人公だと(茂吉は歌人ですが。。)どうしても作者が自分のこと書いてるんじゃないかと勘繰ってしまう僕なのです。
『白き山』では書きたいのに書けないと悩む茂吉さんでしたが、『つきかげ』では老いゆえに思うように書けなくなってもなお書くことをやめられない茂吉さんでした。
これは内緒の話なので誰にも言わないでほしいんですが、ちょっと酔っぱらってる古川くんと話すと「もう面白いもんなんか書けない」「もう終わってる」とかすぐ言います。そんなわけで僕は「そんなことないよー」となだめるわけです。まぁ、めんどくせぇわけです。
10年以上演劇の第一線で書き続けてる人間にしか分からない苦しさがあるんだと思います。さらにちょっと嫌な事を言えば、どんな人でもどんな職業でも最盛期ってのがあるわけで、それを越えてしまったと自分で実感するとこれはかなり辛いんじゃないでしょうか。
『白き山』と『つきかげ』は古川くんがそういう部分と向き合って書いた作品なのかなぁと思えたわけです。
その結果、今までのチョコともトムプロなんかに描いたものともちょっと違う、血の通った作品になっている気がしました。
さらに、劇団員の俳優はじめ出演者たちの遊びとそれを受け入れる日澤演出が加わり、楽しくも感じるもののある良い作品だったと思いました。
まだまだ面白いもん書けるよ!健っ!

文句をつけるとすれば(※別に文句つけなくてもいいのになぜか書いてしまう自分がいる。誰か止めてくれ。)時間経過を表す転換が雑な気がして、だったら無言でサクッとやってくれないかなと思ったってことと、登場人物たちがあの場所に集まる理由が各場において同じことの繰り返しに感じられてしまったってことでしょうか。
どちらも『白き山』を経て稽古場とかで話し合った結果なのかなと思いました。なのでその部分について全否定したいわけではないです。
はい、あくまでも個人の感想ですので。
もっと掘ればいろいろ思うことがあるんだけど掘りません。
ちょっと中途半端だけどサクッと終わります。
好きな作品でした。以上です。
(2024年11月9日観劇 下北沢駅前劇場)


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