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【教育】ネット危険はもう古い?デジタルシチズンシップとは

私自身がITに興味をもち、それを仕事にしてから、ずっと関わりたいことがありました。

それは子供達に「情報モラル」を伝えることでした。
インターネットとの付き合い方、注意点を伝えるような事です。

インターネットは、ナイフのように便利な道具にも、人を傷つける武器にもなるものだからです。

そんな中で知ったのがアメリカで生まれ実践されている「デジタルシチズンシップ」という概念でした。それは「情報モラル」とは大きく違う視点で、感銘を受けました。

概要について紹介してみたいと思います。

子供達は、家では親のスマホを使い動画を見たり、GIGAスクール構想をきっかけに、学校では小学校の時からパソコンやタブレットを使って学びを始めています。

小さい頃からすでに「デジタルの中を生きる市民」なのです。

リアル世界では、モラルや人との接し方などは日常の中で親や大人や先生が教えてくれます。

しかし、デジタル世界歩き方について誰も教えてくれません。せいぜいX(Twitter)などのSNSの不適切な投稿事例を紹介し、その危険性を教える程度です。「きけん」「やりすぎるな」ばかりです。

これでは、自動車免許の教習所の事故映像を繰り返し見させる講習と変わりません。(ホラーストーリーによってルールを守らせる)

例えばアメリカのデジタルシチズンシップ教育では「オンラインでのヘイトスピーチについて」を題材にして、ヘイトスピーチとは何か、何がが課題なのか、どうすれば良いかを考えさせる授業が行われているそうです。

このように「デジタルシチズンシップ教材」は、生徒に「自分でデジタル世界での歩き方を考えさせる事」が目的ある一方で、日本で多く行われている「情報モラル教材」では、「SNS、スマホ依存は悪」という偏った思想を植え付けるように、目的がまったく異なります。

子どものインターネット利用をめぐる状況は、ネットいじめ、フェイクニュース、有害情報や画像被害など、様々な課題が存在しています。

また、ネットの世界では、子どもが被害に合うだけではなく、加害者になる可能性もあります。

ルールや恐怖などを押しつけ、遠ざけ、制限するのではなく、自分の判断や自立に重きを置くデジタルシチズンシップの考えがますます必要になってき
ていると思います。

私もIT業界に長くいて、良いところと悪いところの両面を見てきた人間として、知識を深めていき、子ども達に伝えていきたいと思います。

今後もこのデジタルシチズンシップについて紹介していく機会を作っていきます。

あなたは、子ども達に、ネットの危険性ばかりを伝えていませんか。

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