旅行の思い出 20カ国周遊 トランジット編

大学生時代、今までいけなかった海外への憧れが爆発して金を貯めては海外に行った

中でも夏休みに訳二ヶ月弱かけて海外20カ国周遊をしたのは死ぬまで忘れられない素晴らしい思い出だ

勿論、いい事ばかりではなかったがそれすらいい思い出

これは私がギリシャから飛行機でハンガリーに向かう時の思い出

とかく金がないからギリシャからドイツ、ドイツからハンガリーとトランジットが入る便を予約した

しかし貧乏知恵なしとはよく言ったもんで、トランジットするとしか考えてなかった私は便の時間を確認しなかったせいで一泊することになると気づいたのはドイツについてから

慌てて近くのホテルを探すが、空港近くのホテルに泊まれるだけの金があるならそもそもトランジットになどしない訳で…

12時間何しよ…お腹も減ったし…

空港によるだろうがそのドイツの空港には無料のドリンクバーがあった(紅茶かコーヒーかお湯位しかなかったがコーヒーにミルクや砂糖を入れる事ができた)

これで飢えを凌ぐつもりではあったがやはり腹が減る、おまけに飛行機の中では期待していたご飯も出なかったし…

安そうなレストランで一番安いメニューをたのみ粘ろうとしていた所、混んできたので相席にしたいと言う申し出があった

多分英語で、まぁわかんないけど多分相席お願いだと思ってOKしたら妙齢のダンディな男性がよろしく、とウィンクしながらきた

警戒はしてみたがもとより取られるものはなく、慣れない英語で頑張って話しかけてきてくれたようなので、こちらも絆されだんだんと話すようになった

重ねて言うが英語はニュアンスがわかるか分からんか位聞けば男性スペイン人で映画監督で映画の仕事を終えて次に行くという

凄い!とは思ったが、私はコミュ力はないし、花のカンバセを持っている訳でも目立つのも嫌なので一通り話を聞いてパンフを貰い、最後に金がないと同情を買い奢って貰うなどした

あの説はありがとうございます

その後彼と別れ再びの残り6時間

もうその頃には人はおらず電気もまばらにつくばかり、無料のドリンクバー前の椅子に陣取って財布等を身体に巻き付けコートをかけ眠ろうとした

しかし、そのとき、最後のスッチー?がドリンクバーの電源を落として私は窮地に立たされた

仕方ない早く寝ようと椅子に横になって1時間、何やら煩い

清掃だ、デカイ機械をウィンウィン言わせながら深夜の人気のない空港をおっちゃんが掃除し始めた、なるほど、この時間に掃除するのかとしばし感心したのも束の間、うるせぇ寝れねえ

結論としてはフライトまてただぼんやり眠れぬ焦りを抱えながら起きていた

次は金がある旅行したいな



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