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世界に「言うべきとことを言う」国にを読んで

Vioce10月号の特別企画「次代の政治」を考える
世界に「言うべきとことを言う」国に
ポスト安倍として期待されている「戦う政治家」がリーダーに必要な資質と日本の未来像を提起するということで書かれている。

◆これからの日本のリーダーにはなにが必要か

河野太郎氏(以下、河野氏)の文は、構成も文章もいつもわかりやすい。
今回は冒頭に『これからの日本のリーダーにはなにが必要か』という、リーダーに求められる資質についてぶつけてきている。
非常におもしろく河野氏らしさも感じる部分のように思う。

◆個性あふれる世界の指導者と渡り合う
◆先人が積み上げた努力と信頼を糧に国際社会に臨む
◆自由と民主、アジアの価値を代弁できる日本に
◆ポストコロナこそ日本の存在価値が生きてくる
◆災害対応から見る、危機管理に必要な指導力
◆フェイクニュースの拡散を止められた理由

河野氏は上記をピックアップしている。
『これからの日本』という表現は、今までとは一線を画すという意味も含まれているようにも思える。
外務大臣、防衛大臣と歴任する中で、貴重な経験をしてきていることがよくわかる。

『とうとう最後は、私と、他の六ヵ国を代表するイギリスのボリス・ジョンソン外相(当時)との差しの協議で決めてくれということになりました。』(Vioce10月号p107より)

『日本からバンクーバーに行く途中、私はミャンマーを訪問し、ラカイン州北部の焼き打ちがあった場所に、2017年8月の事件以後、外国の閣僚として初めて足を運んでいました。そのことは世界中に広まっていたようです。』(Vioce10月号p107より)

『2016年4月、熊本県で震度7の地震が起きとき、私は防災担当大臣として対応に当たりました。閣僚級の災害対策本部がすぐに設置され、各省庁の実務者の代表を集めた被災者支援チームが立ち上がります。官邸の杉田和博内閣官房副長官の部屋を借りて毎日、このチームを招集し、状況を把握して対応を指示しました。
 その際、まず責任の所在、つまり何か責められるようなことがあれば、その対象は担当大臣である河野太郎だということをはっきりさせました。』(Vioce10月号p113より)

『非常時に大切なのは、これなら誰に頼める、これはどこが技術をもっている、といった事情がわかっていること。そして、普段から付き合っているからこそ、いざというときにこちらの無理な頼みも聞いてくれる、ということなのです。』(Vioce10月号p114より)

『東日本大震災の被災地でガソリン不足が起きた際、私はガソリンの輸送状況を調べ、ツイートで流しました。すると、「3日待てばいいなら、今日はスタンドに並ばずに我慢します」といった反応が続々と寄せられました。』(Vioce10月号p115より)

どの項目においても生きたエピソードで語り、それらの経験は河野氏の強みと言えるだろう。
WEBで求められるリーダー像やリーダーとしての資質について調べてみた。いくつかピックアップしたいと思う。

会社組織のリーダーや、プロジェクトのマネージャーと、国家公務員のリーダーが同じではないかもしれないが、共通する部分もあると思う。
河野氏はリーダーとしての資質が備わっていると思える。
しかしこのまま河野氏を褒め称えても実りがない。

菅内閣が発足して一週間以上が経った。連日のように河野氏は新聞や情報番組を賑わせていた。その一つを紹介したい。

河野氏は麻生派であるが、麻生太郎氏は「河野に足りないのは、常識だ」と指摘しているという。この記事に「異端児」とあるが、この記事に限った話しではない。私は河野氏の素顔を知らないが、当たらずしも遠からず、平凡という言葉の枠に埋没するタイプではないことは確かだろう。

◆これからの十年

私は文才もないので河野氏に足りないもの、という点に着目したいと思う。
私はあまり常識が足りないようには感じないのだが、麻生氏からすると足りないようだ。
政界の常識、永田町や霞が関の常識かもしれないし、麻生氏との世代的な問題もあるかもしれない。私が気付いていないだけで、「常識が足りないな」と多くの人は感じているのかもしれない。
私個人としては、ネットニュースのコメント欄にもあったが、少々短気(?)なようにも思う。ただ、短期というより河野氏の琴線に触れるものは、「日本の立場上(外交上)」であったり、「日本人として」という側面で重要な要素を含むものが多いように思う。
閣議後の会見で記者からの質問に、時より空気がピリつくこともある。
会見全体を見た人なら、記者側の質問にも、疑問や問題を感じた人もいるだろう。
とは言え、河野氏も大臣として発言していることに違いはない。

河野氏のこうした発言を好意的に受け止めている人の多くは、「わかりやすい」「ハッキリしている」というものが多い。
反対に河野氏の言動を危険視している人の多くは、「危なっかしい」「軽率」というものをよく見る。
冒頭にもあるが河野氏は、世界に「言うべきとことを言う」国に、という青写真を描いている。その要素の一つが上記の動画のような発言に繋がるとも考えられる。

世界中で活発化するSDGsの活動では、「地球上の誰一人として取り残さない」ことを理念として取り組んでいる。
日本でも教育現場では、インクルーシブ教育が進められている。まだまだ過渡期の段階と言わざるを得ないが、共生社会はこれから非常に重要な概念になってくるのだろう。

同様に、日本の政治や外交においても、『菅総理は外交が弱い』という前評判があったが、できない程であるなら、外務省を中心としたチームプレイをを主体にしても良いのではないだろうか(実際問題ないようでしたが)。
それは河野氏も同じであり、得手不得手は誰にでもあるのだ。そのための内閣であり、各々役割を担っている。得意なことやものに、力を注いでもらいたいと願う。

これからの十年で世界も大きく変わるだろうが、日本も大きく変わることを期待したい。
河野氏が兼ねてより若者の政治への興味・参加の低さを危惧していた。
それが少しずつ実を結んできているように思う。
ただの『エゴサおじさん河野太郎』としか認知されていないこともあったが、『+政治家』と加わりつつある。
菅内閣発足で注目もされた。

布石は打った。


最後に、ひょんなことからnoteを始めることになってしまったが、使い方が未だにさっぱりよく分からないままだった。
最後まで乱文にお付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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#Voice10月号   #ごまめ




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