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けいおん!聲の形の山田尚子監督の最新作『きみの色』から学ぶ。あなたの変わるべきものと変わらないものは?

【きみの色 感想日記】

Hello! しっしーです🦁


昨日は、"きみの色"という映画        

を見てきました。その感想日記です。

本日は長いです。
また、ネタバレも過分に含まれるかと思います。

お嫌な方はスルーしてください🙏

きみの色とは?

きみの色という映画は、
山田尚子さんという監督さんの
オリジナル作品になります。

彼女は、アニメ、映画けいおん!、たまこまーけっと、リズと青い鳥、聲の形 などなど、
京都アニメーションの名だたる作品たちを手掛けてきた監督さんかつ、アニメーターさんになります。

とても繊細で温かい作品が多いイメージで、
どの作品も大好きな作品です。

その、山田尚子監督が作る新しい独自の作品ということで、見に行ってきました。

また、脚本家様も、吉田玲子さんが担当されたとのことで、 こちらもけいおん!や聲の形、
ヴァイオレット・エバーガーデンなどなど
名だたる作品を届けてきた脚本家さんです。

2つの大きな命題。

1、ニーバーの祈りから始まるストーリー

神よ 変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。 変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、 変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

ニーバーの祈りとは

2、主人公の個性

人の感情?魂を色として認識できる。

これは、一種の比喩のようなものだと思います。

自分の特技や能力、目指すべき方向性や
その人の個性という意味合いだと思います。

全体的な総称

全体的な総称としては。普通・・・かな?笑

よくもあり、悪くもあるといった感じなんです。

良い部分
・絵が繊細でめちゃくちゃ綺麗。
・キャラクターの顔がコロコロと変わる多彩さ
・あえてセリフを入れずにキャラクターの服装や日の入り方など絵で見せるストーリー展開
・知っている人にはわかるオマージュの数々
・新垣結衣、ミスチルなどの大物を
召集している作品

よくない部分
・長い・・・
・繊細すぎて・・
・今の自分とはフィットしなかった・・

こんな感じでしょうか?

作品としては、とても綺麗で繊細で美しいです。 ですが、場面場面のカットが素早く切り替わる現代のアニメに 慣れている我々からすると、
その繊細さがかえって
のんびりと感じてしまいました。

変えれるものと変えられないものは?

何なのかを問われるストーリー

ただ、この命題について、
とても深く考えさせられる作品ではありました。

自分。ニーバーの祈り自体は、
とても好きな言葉です。

変化を受け入れること。
そして、変化できないことも受け入れること。
そして、
そのどちらなのかを理解する能力を意識すること。

めちゃくちゃ好きです。

この命題は、彼女たちキャラクターを通して、
また山田尚子監督の今までの作品を通して
我々に訴えかけてきているのを感じました。

つまり変えられないもの= けいおん、たまこまーけっと、聲の形、

であり、

変えられるもの = きみの色

という、提供する。
提供できる作品に載せた強い思いを感じました。

自分の中の変わったもの。変わらないもの

との比較。

そして、この作品を通して、
自分の中の変わらないもの。
変わったものを比較するとても
素敵なきっかけになりました。

変わらないもの。
⇨ けいおんや聲の形など
山田尚子作品が大好きだということ。

変わったもの。
⇨ 現状ではジャストフィットはしなかったこと。

☝️この辺を自分の中で再確認できたのは
とても大きかったな〜と思います。

変わったものは、具体的にいうと     

悩みの面です。

昔は、
"自分は何者なのか?"
"何が得意なのか?"
"どういうふうに生きたいのか?"、
"何が強み?、何が弱み?"

という、自分とは何か?どうありたいのかを
深く考え、そこに迷走していた時間が長く、
その中で出会った上記の作品たちだったので、
深く刺さったのではないかなと思います。

しかし、現在は、

『今ある武器でどう戦うか?』
『どうやって武器を鋭く尖らせるか』
『より強くなるにはどうすればいいのか?』

など、具体的な手法や行動、思考の方に悩みや考え方がシフトしている。
そういった状況だからこそ深く刺さらなかったんだろうな〜と分析しました。

その状況や成長の変化が嬉しくもあり、
過去の好きだったものを理解できなくなっているという寂しさも少し感じます。

見てよかったと思う!

ただ、刺さらなかったとはいえ、
見て本当に良かったです。

というのも、自分の中で過去の自分と比較しながら現在の位置を理解する羅針盤のような?
そんな作品だったからです。

今は、どこにいて、どんな悩みを持っていて、
どういう風にありたいのか?

この辺を再確認できたのはとても良かったな〜
と思います。

皆さんも過去の自分と現在の自分を比較するときに、 過去に好きだった作品や製作者様の現在の作品(アニメでも、漫画でも、小説でも)

を新たに見て、自分の今の状況と照らし合わせながら見ていくのも 面白い見方なんじゃないかな〜と思った。そんな昨日の映画でした。笑

ありがとう!山田尚子監督!素敵な作品を!

p.s.

主人公の唯ちゃんのような表情の変化、
ごはんはおかずのような曲、
先生が元ロックバンド、
エンディング後の最後のCパートなど・・・

けいおん好きにはたまらないファンサービスをところどころにスパイスとして織り交ぜている
優しさ?過去に見てくれた方への
恩返しのような配慮を感じました。

とても繊細で気遣いのできる方が
作った作品だなと思います。

ありがたい。。。

at by しっしー🦁

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