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おしゃれなカフェの前でうろうろしちゃう

こんばんは。しそゆかりです。

突然ですがわたしは陰キャです。
どっちかと言うとの枕詞もなく断然陰キャです。

そんなわたしが久しぶりにおしゃれなカフェに行ってみたんです。
お目当ては平日のランチで、以前から気になっていたけど行くのは初めてのお店。
おしゃれなカフェを新規開拓するのって、一旦決意が必要じゃないですか。カフェそのものからの圧が強いというか。妙に開放的な空間とか、メニューに並ぶ見慣れないカタカナとか、その空間にはじめから馴染んでいるように見えるこなれた風情のお客さんたちとか。そんなおしゃれ空間にひとり入ると、だだっ広くて真っ白なバルコニーに迷い込んだ泥だらけのタヌキみたいな気持ちになります。そんなシチュエーションないけど。
こんなあれこれ妄想を膨らますくらいおしゃれな空間に尻込みするけど、でもそんなおしゃれなカフェだからこそ行ってみたいのです。

そんな陰キャの戸惑いを心苦しいくらい描いてくれているのが、NHKの『ふるカフェ系ハルさんの休日』。

この番組の見どころはドラマ仕立てのストーリーに店主さんや地元の方たちがご本人に役として出演するところなのですが、それ以上に心打たれたのが主人公が初めて行ったカフェの軒先で入口が分からずにしばらくうろうろしてしまうシーン。主人公はひとり行動なので、「入口どこだろ?」と話しかけられる連れもいない。バカでかい心の声で(入口どこ???えっそもそも本当に場所はここだよね?間違えてよそ様の敷地に入り込んでたらどうしよう!)とか騒ぎ立てるのです。心の中で。

一人行動で一言も発さず、落ち着いた表情を見せている(つもりだ)が、脳内は感情が溢れかえってテンパっている。おまおれ。

わたしもまた初めてのカフェに行って、入口が分からずカフェの軒先でうろついた数分間、ハルさんのことをずっと考えていました。もちろん心の中では(入口どこ????お隣の店舗さんの入口はすぐ分かるのに、このカフェどこから入ればいいの?ってかお店の中からわたしがうろついてるの窓からめちゃくちゃ見えてて気まず・・・!)と叫んでいます。

結局、真正面の大きな大きな窓だと思っていたモノがまさかのガラス張りの引き戸でした。しょーもな。

そこからはもちろん、平然とした顔(をしているつもり)で席につくわけです。たぶんこの時、泥だらけのタヌキみたいな顔をしてたと思う。

あいがけのカレーもクラフトコーラも美味しくて、また時間を見つけて再訪したいおしゃれなカフェ。たぶん2回目以降の来店になれば、タヌキじゃなくて人間として来れると思う。

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