見出し画像

オフィスカジュアルなるもの

こんばんは。しそゆかりです。

「じゃあ、その日はオフィスカジュアルでいいですね。」

いや良くない。
そう思ったけど言わなかった。

仕事とは別の活動の、とあるイベントのZOOM打ち合わせ。
打ち合わせの終盤で出た一言にちょっと遠い目をして、何食わぬ顔で挨拶してから接続を切った。

件の発言をした男性はちゃっかり「ノータイでいいですよね」と必要事項を確認していた。確認した方がいいことなのでちゃっかりと表現を使うのもへんか。

こういう時代に男性は女性はというのも気が引けるけど、それでもやっぱり男性の方がこういうときラクだなと思う。ネクタイいる?いらない?だけで全てが完結する。
若者なら「チノパンはやめておくか…」みたいな葛藤が生まれるかもしれないけど、いい年したおじさまならワイシャツ・スラックスのコンボでトータルコーデが完成する。迷う要素がない。

一方、女性に対してのオフィスカジュアルという単語は意味合いが広すぎる。何がOKで何がNGなのか。何のアイテムならTPOに合っているのか、いないのか。ネクタイとジャケットのような2トップも見当たらず、揃えられてジャケット有無くらい。
じゃあそのインナーはどうする。ブラウスはいいだろう。カットソーは?えっそれはTシャツじゃない?いやローゲージのニットは違くないですか?

各々が着てきた「オフィスカジュアル」なるものについて、別に当日誰かに注意されるわけでもないし、まして何かトラブルがあるわけでもない。ただなんとなく、今日のラインと違ったな・・とか、あの人めちゃくちゃカジュアルだったな・・とか帰り道に脳内振り返りが行われたりするだけ。もちろん特に誰とも共有しない。

オフィスカジュアルという単語の解像度がもう少し高まらないだろうか。小池百合子氏あたりが新たな流行語をつくりだすとかして、せめて3パターンくらいにレベル分けしてほしい。フォーマル寄り・中間・カジュアル寄り。結局抽象度高いんかい。

今週末おこなわれたイベント当日、ジャケット着用の人からカジュアルすぎん?の人まで予想通り幅広かった。そして別にそれは何の問題も無かった。とは言え、わたしがカジュアルすぎん?と心の中で思っていた人も、わたしの足元を見て首を傾げていたと思う。「いやあんたスニーカーかい」
だって玄関でスリッパに履き替えるから誰も見てないと思って・・・


いいなと思ったら応援しよう!