今どき”壁の花”が多数派らしいけど、実際そんなことはなかった
”壁の花”の方が多数派?
今どき、”壁の花”の方が多数派。
初対面からバリバリと名刺を配って回る人よりも、どこか気まずそうにして遠慮してしまう人の方が多くなってきている。
そんな話を聞いたらどう思うでしょうか。
わたしはソースもないこの話になぜだか妙に納得して、これも時代の変化なのだなぁとウンウン頷いていました。
”花”は会場のどこにいる?
ウィズコロナが当たり前になってきた近頃、ZOOM越しではなく現地で開催されるアイデアソンに参加することになりました。
こういうイベントでは、わたしは昔から”壁の花”になってしまいます。
なんだか落ち着かなくて、ソワソワして、花なんて良いものじゃなく”壁に張り付くアマガエル”のように壁際で息をひそめてひっそりしてしまうのです。
でも今日はきっと大丈夫。
最近は”壁の花”の方が多数派らしいから、こんなわたしでも悪目立ちせずに、”壁の花”はよくある風景として馴染めるはず。
そう根拠もなく信じて、会場に向かうことにしました。
しかし、いざイベント会場に到着してみると、わたしの信じていた景色はありません。
名刺を配る人、人、人。
初対面の挨拶をしてにこやかに談笑する人、人、人。
会場の真ん中で、カラフルな人たちがワイワイと賑やかにしています。
どう見ても、”花”は会場の真ん中にいる陽キャたちでしかありません。
いつも通りの壁際
わたしは気まずそうに、いつも通りの壁際に立ちました。
なぜだかわたし以外の全員がペアになって談笑しているようにさえ見えてきます。
(実際はそうでもないのですが、自分が場に馴染んだと感じるまでは本当にそう見えるものです)
仮に、”壁の花”が全人口の多数派だとしても、こういった場に自ら出てくる人はやはり会場の真ん中にいる人たちです。
多数派になれれば一安心、というわたしの淡い期待はあっさりと打ち砕かれてしまいました。
しかし一方で、自分は”壁に張り付くアマガエル”と自任できたことで、名刺をばっさばっさと繰り出すカマキリになるのはあきらめて、アマガエルらしくひょこひょこと数枚の名刺を交換することはできました。
安心できる多数派に回ることは今後もむずかしそうですが、”壁の花”ならぬ”壁に張り付くアマガエル”戦略なら、壁に吊り下げられたドライフラワーみたく干からびずに生きていくことはできそうです。
人見知り、ちょっとはがんばれました。