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松の内の話
(最後に写真集があります)
関西でもやっと松の内が終わりました。手作りのお飾りを仕舞うのが寂しい...。
年末のリースからお正月飾りまで、プレゼント含めて八つくらい作りました。あほみたいに、繁忙期に、久しぶりに花鋏を持って。楽しかったです。
今年はウサギとふたりでのお正月、実家には元旦にお節料理をもらいに行って、両親にお年玉を渡しただけで日帰りに。
元旦の朝、あとで実家のお雑煮とおせちを食べるということもありますが、シンプルな松の枝で煮出したお粥を食べました。ウサギには摘んだばかりの野草をおせち風に並べて。
松葉粥、あっさりしていて、美味しかったです。自家製の浅漬けと、松と竹で作っていた自家製梅干しと、一緒に食べました。
そして、2日の初風呂は、たっぷりの松葉風呂。お姫様か女王様気分です。
そんなこんなで、今年も松活の一年になりそうです。そして、そして!
関西では、松の内が明けるのは15日で、関東より遅めです。明けてすぐのある一夜、参加が急遽可能になった新年会で、前回のnoteにも書いていた松博士(とわたしが勝手に呼んでいる)にお会いすることができたのです。
東の方から西へやって来られていました。そしてわたしも毎年この時期恒例の仕事で当初は諦めていた集いでしたが、20年目にして初めて、早いシフトが当たった...。
美しくて、風格があり、素敵な松毬のアクセサリーを身につけられていて、わたしは感激とともに興奮が止まらず、おしゃべりも止まらない。
はっ!となり、もしや独占してしまっているのでは、と思い、その場をゆっくり去りましたが、まだまだお話し足りなかったです。記念撮影までしてもらいました。
新年幸先のよいスタートになりました。
今年は、仲間たちとともに、「おまつのおまつり」と称して、神戸で松フェスをする予定です。
近隣に大きな松の木の下があるので、その木を神木のようにしてその下で親睦を図る空間にしたい。
さて、松の内が終わると、鏡開きですが、松葉入りの水でゆっくり煮出した小豆で、ぜんざいを作りました。ますます今年も松活はわたしの日常に寄り添ってくれるような気がします。
あともう一つ、告知があるのですが、大阪の枚方にある星ヶ丘洋裁学校のギャラリーで、今日1月19日から30日まで「繕いの便り展」という郵便をテーマにしたグループ公募展が開催されます。
今回で20回目という長く続く展覧会。わたしもご縁あって参加させてもらうことになりました。もともと郵藝(メールアート)と呼ばれる創作活動を、国内外の友人や作家らと行なっているのですが、郵便はもちろん好きな分野ですが、今回は松を取り入れずには入られませんでした。
松葉は英語ではpine needles と言いますが、見た通り、針、という言葉が入っています。洋裁学校なので糸と針に絡めようと思っていましたが、松葉を使い、それを本の栞のイメージにしました。
わたしは詩を書いているので、詩を折る、と、しおり、を掛け、また十の本にまつわる問いをカードに散りばめています。
カードは、神戸にある御影倶楽部の手すき紙の葉書を使っています。御影倶楽部さんとの付き合いも長くなりました。主宰している古書プロジェクト百窓文庫のイメージカラーの水色で紙を作ってもらったり、大好きなフランスの歌手コレット・マニーの曲「リルケの薔薇」にちなんだ作品を作った時には「ピンクを、愛の色を!」とお願いしたり。
神戸の御影で、知的障害者のメンバーの方々が、紙漉き職人の元できちんと習って作業されています。近くの酒造メーカー白鶴さんのお酒の紙パックのリサイクルで、六甲山の水やお酒も紙に入っているというわけです。わたしも工房を訪れて紙漉き体験したことがありますが、とても楽しい時間でした。
グループ展の情報がわかるリンクを貼っておきます。近隣の方はぜひ!
本年もよろしくお願いします。
[募集] 現在初秋を考えていますが、松祭りで、知識や情報提供をしてくださる方を募っています。おまつりの参加だけでももちろんいいのですが、何かできそうな方おられたらご連絡ください。わたしは松葉染めのワークショップでもと思っています。お料理上手な方は松を使ったレシピとか、飲み物食べ物色々ありそうです。松葉煙草も人気ですね。また薬品がかかっていない松もできるだけたくさん集められたらと思っています。