2010年。派遣の話を割と真面目に書いている
投稿日:2010-03-26
友達の話なんかを総合して考えるに。それで給料を貰ったことがあれば、それは全てスキル。たとえ時給500円の高校時代のバイトでも、それはスキル。親戚のおばちゃんの引っ越しを手伝ってお小遣いを貰っても、それはスキル。1日しかしなかった入力業務でも、それはスキル。
職務経歴書を作る時、よーく思い出してみよう。いつ働いたか思い出せなくてもかまわない。とりあえず全部、書き出してみよう。って、友達に教わった。
その友達。彼女は派遣で働く前は会社員で、二社しか経験がなかった。つっても有名で優良な会社なんだけど。産休に入った秘書の仕事を一部受け持ったことがあって、チケットの手配や旅費精算もしていたとか。
でも、メインはOA事務だったので、そのことをすっかり忘れていたのだそうな。
真面目な人にありがちだけど、メインの仕事じゃなかったからスキルとして考えない。しかも、能力が高いので仕事を覚えるのに全く苦労していないから、したことすらも忘れる。ああん、もったいない。
たとえ一日でも、半日でも、メインの仕事でなくても。それが給料になったなら、それはあなたのスキル。
なんかこう偉そうよね、「スキル」。
でも、自分のスキルを全く意識しないで派遣する人は多くないと思う。スキルと経験を生かしてこその派遣、っていうのも外れてはいないと思う。
だからって。自分のスキルのすべてを仕事に注ぎ込むっていうのは、ちょっとしんどい。
筒一杯で仕事していると、あっという間に燃え尽きる。
派遣で生きていくなら、最低でもそこそこ使えるスキルを3つは用意しておきたい。そして、そのうちのひとつ、またはふたつを組み合わせて使えるようになろう。
ひとつの職場でスキルを複数使うことは、複数のスキルが同時にアップするって事。いつ仕事がなくなってもいいように、いつ会社がなくなってもいいように。せっかく派遣なんだから、すべてが自分のためになるように働こうよ。
んで。私もとりあえず全部書いてみたら。
一番最初の仕事。五年間。ひとこと、庶務。役所。
でも、細かく分けると、勤怠管理、試験立会、経歴書管理、給与関連事務。うわ、全部漢字だな。ファイリングに書類のデリバリー、課内経費あれこれ管理。ワープロでの資料作成もしたし、会議のテープ起こしもした。試験問題の確認もしたし、広報もした。小口現金も扱ったし、発注書も書いた。旅費精算もしたし出勤簿も作った。振替伝票も切ったし、予算書類の作成もした。
なので、一般事務、総務事務、庶務事務、経理事務、ほぼ網羅。
まず、どんな小さな経験でもいいから、書き出してみる。案外、いろいろやってるもんなのだ。
フリーターにもスキルはあるよ。しばらく、いや、かなり長いことフリーターで、原稿書きなどをして糊口を凌いでいた。
原稿単位支払で、親会社は不動産屋。電話サービス用の原稿作成。
ここは中略。
なので、この仕事は「原稿作成」くらいにしておくのだ。
2006年から事務系のハケンになったんだけど、その前にちょっとかじってた工場のラインの仕事は、ひっくるめて「ライン作業」。でも、衛生管理がしっかりしてる工場で働いたので、食品工場での衛生について知識と経験あります、って言えるよ。
事務系のハケン。書類のデリバリーを皮切りに、OA事務、データ管理、ツール作成、Web修正。英文事務も経験ありよ。
スキルが身について、職場選べて、しかも結構時給がいいなんて。
ハケンて、おいしすぎる。
ライン作業の時給も悪くなかったな。この友達が教えてくれたレシピでケーキを焼いた。旨い。
投稿日:2010-04-01
初めての派遣は製造業。解禁直後だったので、入りやすかった、らしい。食品工場でのライン作業。
いやこれがね、けっこう面白くて。3社も行ってしまったよ。全身制服に着替えて、靴まで履き替える。すると不思議なもので「仕事しよう」モードになる。
しかも、最初の工場は、クリーニングした制服をきちんと畳んでくれた。名札が見えるように、テーブルに並べておいてくれたのだ。
制服の扱い方の善し悪しは、その工場の安全意識と見事に正比例する。掃除も行き届いていたし、ラインや出勤の管理もきちんとしていた。社員が率先してきびきびと良く動いて、とっても気分よく仕事できた。
ある工場は、申請しないと着替えがもらえなかった。しかもいつ戻ってくるか分からないので、結局は自分で洗わなければいけなかった。ロッカーが上下に分かれていて小さくて、とても着替えにくかった。エアシャワーはあるけれど手洗いの数が少ない。手袋をしないで素手で食品を触る人がいっばいいる。ブーツでラインに登る。排水がいい加減で隅に水が溜まりっぱなし。材料廊下に出しっ放し。
すぐ辞めた。
もっと酷いところだと、洗濯したのがどうか怪しい制服が床に投げ出されていて。そこから自分のサイズを引っ張り出さなければいけなかったりする、らしい。
そんな会社の製品を買おうと、人に薦めようと、誰が思うだろうか。
派遣は顧客である。その後ろには潜在的な顧客がずらりと並んでいる。
楽しく働けた工場の製品は、工場を辞めた後でも注目する。新製品が出たら試すし、贈答用にしたりする。アルバイトしてみたいという人がいれば、あの工場がいいよと薦める。
それが人情というものだ。
特に製造業は肝に命じるべきなのだ。人は、きちんと使え。きちんと使った人は、素晴らしい顧客になる。
その他いろいろ。
Windowsを使い出したのは2006年。自宅はMacなのでWindows機は実務でしか使ってない。でもまあ、OfficeはAccessまで、応用で使える。PhotoshopとかVisioも。Latexもできたりするし、HTMLはたぶん一番好き。
コマンドもちょっと使える。MCP持ってる人が、引き継ぎの合間に教えてくれたのだ。引き継ぎをしたのは私の方、っていうのがミソだけども。それに、IT資格の一番易しいやつは持ってる。工業英語も少しできる。なので、直接サーバーの管理はしたことないけど、意味はだいたい分かる。周辺機器、特にプリンターが好きっ。HPのブリンターブラボー。
だから、PC使うにはほとんど不自由しない。
製造業でも、食品はまだいい方だったな。機械は合わないなあ。
投稿日:2010-04-04
スキルを書き出したら、分類してみよう。そして自分に都合のいいように、スキルをまずは大きく4つに分けてみた。
事務系
一般事務、総務事務、庶務事務・経理事務、会計事務、財務事務・営業事務・人事事務、秘書・貿易事務
IT系
ITサポート、ヘルプデスク・プログラマー、システムエンジニア
Web系
Web構築、更新、デザイン・ディレクション・Web系システム構築
その他系
で。
事務系。
「事務経験がある」というのは一般事務や庶務事務のことをいうようだ。経理事務は簡単な仕分けや月次決算や旅費精算。一般事務をするうちに知らずと経験していたりするから、細かくチェック。
会計事務になると給与計算や税金が絡んできたりして、経験も資格も必要になる。会計ソフトを使った経験があるとよいようだ。財務事務までいくと、物流や運輸の経験、簿記の2級はないと辛い。
営業事務はかなり幅広い。テレマーケティング、受発注から納期交渉、外回りの営業まで意味したりする。入力経験、しかも速度が重視される。
人事事務はその名の通り、人事。最近は採用事務とか学校事務が多い。
貿易事務。これは意外と英語力が低くても条件がいい。
ただし、ほとんど経験必須。
IT系。
IT系はサポートからSEくらいまでが派遣の範囲だろう。その先はBI、ビジネスインテリジェンスになるけど、まだまだ募集件数が少ない。
Web系。
Webはツールを使うのがほとんどだけれど、時々タグ打ちがあったりする。ディレクションだと、新入社員を育ててくれとか言われる。
その他系。
その他系は、軽作業。会議室のセッティングとか好きだったなあ。
人間、できることとできないことがある。
そして、できるけれどしたくないこと、したいけれどできないことがある。
組み合わせてみると。
できないけれど、したいこと。
できないし、したくないこと。
できるし、したいこと。
できるけれど、したくないこと。
できないけれど、したいこと。
画家。できないどころか、ほとんど描いたこともない。音楽はあれこれ習ったりしたけど、音楽関係の仕事はほとんど興味ない。でも、画家関係の仕事はしてみたい。なんだ、画家関係って。
もちろん、こういうのは、仕事にしてはいけない。憧れ、あるいは趣味程度にしておくべきだ。
営業や販売もそうだ。いろんなところで丁寧な営業や心のこもった販売に接すると、いいなあ、と思う。格好いいなあ、と思う。
でも、できない。どう考えても、向いてない。
できないし、したくないこと。
スポーツ選手。無理。スポーツ関係は苦手。アパレル、ファッション、化粧品。興味ないしセンスもない。化粧品会社でデータ管理、なら何とかなるかも知れないけど。
できるし、したいこと。
これはまんまなので、後でまとめよう。
できるけれど、したくないこと。
これが案外と厄介で。
化粧品部門の仕事手伝ったりしたな。新発売商品のデータ管理とか。あれは面白かった。
投稿日:2010-04-06
できるけれど、したくないこと。これが一番厄介。
Macは、もう十年以上使っている。Webツールは初期はMac用が多かったからか。無料であれこれ学習できた。HTMLタグ打ちやCGI編集、アクセス解析もできる。ECサイトも持ってる。メルマガは有料で発行しているし、文字参照も知ってる。最近はWordでタグを記述しているので、とても早くできる。PDFでコンテンツのダウンロートもさせられるし、パスワードも掛けられる。フォントおたくだった時期もある。きれいなフォントはまんまタグにできる。Flashはお試しでしか使ったことないけど、だいたいできる。Macには無料でペイントやドローのツールがついているので、画像作成や編集もできる。実務は抗体のカタログ作成一ヵ月だけだが、Web管理の歴史は長い。
でもなあ。
でもなあ。仕事には、したくない。
1998年から作っているからだろう、私のサイトはYahoo!に登録されていたりする。検索ワードによっては、Googleでも上の方に出てきたりもする。
だが。そんなことは派遣的には認められない。スキルにはならない。個人で作ったサイトでどんなにアクセスを稼いでいても、スキルにはならない。しWeb関連の仕事で要求されること。ページ数が多いサイトを作った経験とか、SEO対策をしたことがあるとか。朝10時半からだけど夜は8時過ぎるとか、新入社員を育ててもらうとか。
なんか、こう、合わないのだ。
昔昔大昔、友人が勤めていたゲームソフト会社に出入りしていたことがある。5インチフロッピーディスクが主流だった頃の話だ。昔はソフトハウスといって、PC用のソフトが主だった。スクリプトもモジュールもレンゲージもない、マシン語の時代。ほとんどアナログで、みんな若くて、のんびりしてていいんだけど。
なんか、違うと思った。
なんだかんだいっても会社なのに、なんかびしっとしない。かといって職人気質というわけでもない。なんか、中途半端なのだ。
それに。
一ヵ月の抗体カタログ更新は、見たこともない分厚い英語のカタログの和訳張付けだった。だから、一ヵ月ずっと画面を睨んでいたにもかかわらず、飽きなかった。
でも。自分の好みではない、自分の作った商品ではないもののサイトを、作りたいか。
しかも、横からあれこれ口出しされたいか。
否、である。
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