【C101日記】コミケ合わせで東京に来た友達が自由人過ぎて笑顔になった話
はじめに
初めまして、影蝶透、(かげちょうすかし、)と申します。
C101で初めてサークル参加をしました。刷った本は、会場完売、委託も残りわずかと、本当に幸運に恵まれたと思っております。
今回はですね、サークル初参加で! 新刊三冊持っていって! 無事完売したヤツのことよりも、東京に合わせて来ていた友達があんまりにもフリーダムだったので、そっちの話をします。話題を全部もっていくな。
※全編身内ノリですので、許容できる方だけどうぞ。真面目なレポは他の方に任せます。
人物紹介
私:影蝶透、。書いている人。新潟在住。みんなのことが好き。
A:売り子。富山在住。8月には売り子をすることが決まっていた。東京に入ってからは始終 私と一緒に行動していた。
M:自由人。富山在住。全ての元凶。なぜかノリで東京に来た。
T:賑やかし。富山在住。付き合いが良すぎるため自由人に振り回される。Mと一緒に東京に来た。
Mの自由さ加減を舐めていた
話の始まりは12月4日、Aの引っ越しに4人で集まった時のこと。私とAがコミケにサークル参加すると話したら、Mが「俺も行くー! Tも行こうぜ!」とか言い出した。Mがノリで言い出すのはいつものことだったから、軽く流していた。
その日は、Aの引っ越しが終わったあと、ゲームセンターに行き、私たちがよくプレイしているアーケードゲームの全国大会の生放送を観ていたため、Mの提案はすぐに頭の片隅に追いやられていた。
話が進んだのはコミケの1週間前頃。Aから、MとTが私たちに相談もなく新幹線の指定席を取っていたという連絡があった。本当に来るのかよ。
まずは合流しませんか?
私とAが東京入りしたのは29日の9時半頃。こちらは前々から計画していた通り、上野で降りてすぐに合流した。MとTが東京入りするのは、1時間後、少し時間がある。Aが好きなアニメの聖地巡礼をしたいと言うので、予約していた秋葉原のホテルに荷物を預け、秋葉~神田周辺を二人で歩き回っていた。ここでAが発した「なんや人が多いな、祭りか?」という言葉は後世に語り継ぎたい。
そろそろ昼時かという頃、Aとアニメのモデルになったらしい茶屋に腰を落ち着け、MとTに連絡を取り始めた。アイツらが東京入りしてから少々時間が経っているが、私たちの動きは伝えてあるから秋葉原周辺に来ているだろう……。
え、今豊洲だって? なんで?
築地で海鮮丼食べたいって?
で、親子丼食べたと……。なんで?
そこは海鮮丼食べろよ。
うどんも食ったって? なんで二人前食ってんだよ。
「店のおばちゃん驚いてたわ!」って、おばちゃん驚かすな。
もう好きにしてくれ
もう早々に制御不能だということを感じたので、私たちの予定だけ伝え、コミケの前日搬入を終えた後に合流することにした。せめて夕飯だけは一緒に食わしてくれ。
これは私たちも悪かったのだが、ビッグサイトへ行く前に寄っていたお台場で予想外に時間を食ってしまった上に、初めての前日搬入で作業時間が読めていなかったことが重なり、MとTに伝えていた時間に遅れそうになってしまっていた。
もちろん遅れそうになった段階で連絡をした。
社会人として。
ビッグサイトを出た時点で、到着予定時刻をアイツらに連絡した。予定より30分は遅れるだろうか。申し訳ない気持ちもあったが、かなり前から遅れることは連絡していたし、時間にルーズなアイツらのことだ、素で遅れるだろうという読みもあった。流石に大丈夫だろう。
ちなみにMの返事は、「時間も守れねーのか! ちっ。しょうがねーから池袋で時間潰してるぜ」
お前が言うな。しかも秋葉原にいねぇじゃねーか。
Tは、「大丈夫。俺らも遅れそうやったんや」
やっぱそっちも遅れそうだったんじゃねぇの!!
電車に揺られているとMから画像が送られてきた。夕飯の店の候補かと思い開くと「一杯やってる」と、待ってくれ。
しかもテーブルに置かれているアンパンマンのトランプはなんだ。
情報量を増やすな。
さすがにそこで夕飯を済ませるつもりは向こうにもなかったらしく、私とAが秋葉原へ戻る頃には店を出てくれた。店の人は、来たと思ったらアンパンマンのトランプを広げ一杯だけ呑んで帰ってくヤツのことをどう思っただろうか。
※合流までにMとTが迷子になったが、ここまでの出来事に比べたら本当に些末なので割愛させていただく。
19時半。東京入りしてから約10時間、ようやく合流できたと思ったらMが開口一番
「お前ら時間も守れねぇで社会人として恥ずかしくないんか!」
お前が言うな。
「じゃあ俺、マッチした女の子とヤリに行くから。じゃあな。Tは任せたぜ」
この間約2分である。誰がそこまで好きにしていいと言った。
見送る私ら三人は口を揃えて
「気をつけるんやで。女の子に優しくせや? またな」
と言っていた。こいつらやっぱ好きだわ。
無事で良かったという感想しかない
Mを除く私たち三人は予定通り夕飯を食べ、Mから連絡があるまでゲーセンで過ごそうという話になった。もう20時過ぎだというのに宿も決まってないヤツのことが心配でもなくはなかったが、そこまで面倒見切れん。
しばらくして、いや、1戦するには短い時間が経ち、MからTに電話があった。
Aと「なんやアイツ早漏か?」と笑い合っていたら、どうやら違うらしい。
T「詐欺やったって」
ほーん。連絡してきたってことは無事なのだろう。
Tが私たちがいるゲーセンを伝えてくれたので、しばらくすればMも来るだろう。
1時間後……。
え? 新宿のハプニングバーに行った? めげねぇな。
しかも1戦かましてきた? いや早いよ。やっぱ早漏じゃねぇか。
さすがに夜も遅いので、私たちはMと合流することを諦め、Tの宿探しに付き合った。Tがネカフェに入れたことを確認し、Tと別れた。
明日はコミケ当日、慌しくなるだろう。私とAは、朝食と昼食用の保存食をコンビニで買い、ホテルに戻った。
翌朝。Mから5時に連絡があった。無事だったんかワレ。
朝飯が一緒に食いたいらしい。私はMのこういうところが好きだ。
時間が無い中だったが、Aを急かし、マックへ向かった。Aは私が断ると思ったらしいが、ついてきてくれた。向こうが指定した店は秋葉原駅の最寄りではなかったが、今更である。
マックに着くとMが迎えてくれた、無事で良かった。Tも先に入っているらしい。Tと一緒にいるということは、昨夜のウチに秋葉原に戻ってきていたのだろう……。マックでも手を合わせて「いただきます」をするコイツらが好きだ。食べながら昨日の顛末でも聞こう。
え? 新宿で終電乗ったら大崎で止まった?
そんな遅いんなら新宿におれや。
え? さすがに秋葉原戻ろうと思った?
歩くと秋葉原まで2時間半かかるから諦めてローソンで始発まで寝てた?
無事で良かった……。
その後、Mが昨夜のお楽しみの動画を見せてきた。お行儀が悪いのですぐにしまわせた。
なんのために東京へ?
10分そこそこでマックを出て、私とAは二人でビッグサイトへ向かった。別れ際、Mが「チケットないと入れないん? 」と言っていた。なんのために来たんだ。
スペースの設営が終わり落ち着いた頃。MとTの音沙汰が無いことが気になった。こちらの予定だけ送り、コミケの方に集中した。
向こうから連絡があったのは13時、ケバブの写真が添えられていた。さては寝てたな。
14時頃、こちらはそろそろ完売ということを伝えたらMが「夜はシュラスコ行こうぜ!」と言い出した。唐突である。Aは冷静に「空いてるか確認してくれ」と返していた。空いているワケがないし、アイツらがちゃんと確認するとも思えなかった。
その後、私とAが撤収の連絡をするまで音沙汰がなかったので、お察しである。その間に、MがTwitterにゲーセンの写真を上げていた。ずっと秋葉原にいんじゃねぇか。なんのために来たんだ。
Tに電話し、すぐに店と空きの確認をさせ、電話を切った。数分後、Tから返事があった。
え? 高いからやめる? それ込みで提案したんじゃねぇのかよ。
あと空いてない? 当たり前じゃい!!
秋葉原に戻り4人が合流した。今日はすんなり合流できたことに安心した。
適当なラーメン屋に向かい、そこで夕飯を済ませることにした。17時、夕飯には少し早い時間だったが、店が狭いこともあり、並んでいた。
待ち時間、Mが取り出したのはアンパンマンのトランプ。なんで?
4人でインディアンポーカーを始めた田舎者たちのことを、周りの人はどう思っただろう。都会ではよくあることだろうか。
ラーメンを食べる前にも「いただきます」
食べた後は「ごちそうさま」
「待っとる人おるから早く出ようぜ」
店を出る時には店員さんに向かって「ごちそうさまでした」
田舎者だと思われるだろうが。やっぱコイツら大好きだ。
Mは駅まで私の荷物を持ってくれた。自由過ぎるが、礼儀正しく、優しいヤツである。コミケで疲れた私にはありがたかった。
東京駅に向かい、帰りの新幹線を待った。
ここでも出てくるのはアンパンマンのトランプ。
今度は7枚大富豪をするらしい。なんで?
新幹線が出る30分前、少し早いがホームに向かうことにした。アイツらは富山、私は新潟。それが少し寂しかった。
別れ際、Mがコミケでのことを祝ってくれた。嬉しかった。
でもお前らはなんのために東京来たんだ。
え? 私の応援のために? ならチケット取れや。
え? 俺らが東京におればおるほど私が有利になる?
サイコフレームを気取るな!!!!
え? 夏は俺らも売り子に呼んでくれ?
3人もいらん!!!!
ありがとな
唐突に、Mが来年の運勢を占ってやると言い出してアンパンマンのトランプを扇状に広げた。まだ続くのそれ?
「Aが出たらお前の来年は最高や。A以外が出たら……」
考えてからもの話せや。
「それ以外はKに近ければ近いほど最悪に近づく」
なんでや、意味わからん。
そうしてMが引いたのはスペードのA。
マジックかと思った。Mを見たら驚いた顔をしていた。素かよ。
「俺の勝ち!」
そういうゲームじゃねぇから!
後ろ髪引かれる思いを振り切りながら、三人と別れた。楽しい時間はあっという間である。
新幹線に乗り、アイツらに連絡をした。別れる前に何度も告げたが、文面でも残しておきたかった。
「楽しかったわ。ありがとうな。気を付けて帰るんやで。良い年を迎えろよ」
するとアイツらは、
「帰ったらゲームしようぜ!」
と返してきた。
どうやらまだ年末の挨拶をさせてくれないらしい。
しょうがねぇなと思いながら、無事皆が家に帰った後に4人でゲームをした。
来年もよろしくな。
おわり