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【ワコンピ】セルフライナーノーツ 後編

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ヘットフィールド師匠こと、音楽家の坂本マニ真二郎です

語るのは最後にして引き続き「ワコンピ」セルフライナーノーツ後編いってみましょう!

ちなみに前編はこちらです!

M06.時の水面 - Demon in Blood - ver.MAX

やーーーっと、出せました。覇優雅エミの名刺曲と言ってもいい楽曲の実質完成版です

エミのオリジナル楽曲第一弾として2020年初頭に発表したのですが、90秒サイズで仕上げてます↓↓それはこちら

覇優雅エミに関しては当初、90秒(アニメサイズと言われるサイズ)という世界に拘ってまして、その90秒で表現できるものが凄く奥が深くて楽しかったんですよ

元々僕がアニメの制作に携わっているのも大きかったのですが、3曲あるオリジナル楽曲は必ず90秒サイズ辺りで創ってます

で、いつかは必ずフルサイズにしようと思ってたんです

ところが3曲オリジナル楽曲を割と短いスパンで出してみてから思うところがあり、暫くオリジナル楽曲はストップ

その理由はまたどこかで話すとして、そのせいかすっかりフルサイズを出す機会を失ってました

だったらこの「ワコンピ」がベストだろう!と

これ以上の場は無いなと思って今回、入れさせていただきました

ところでこの曲、作詞作編曲、三味線からギター、デスボ、何から何まで全て僕なんですが

時間も経ってるし新鮮味も欲しいので細かい所を割と変えてます、これとか↓↓

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今回の「ワコンピ」クラウドファンディングの返礼品でもある、SEA SIDE SOUND製のギターエフェクター!

普通返礼品にギターエフェクターは入れない←いや、ロックアルバムだぜ?あってもいいやん(笑)

こういうのやりたかったんですよ。実際に物は素晴らしいので今回はこのエフェクターを使ってギターもレコーディングしました!なので、音が以前と違います(そこまでわからないとは思うけど)

最後に少しだけこの方を紹介…(笑)

この曲はエミと2人のみか…うーん、折角満を持して完成させた曲だからスペシャルな事したいなぁ、となった時…

そうだ、たこやきさんが居た!いや、むしろスペシャル過ぎるだろ!

たこやきさん?誰??え?本物??まあ、ググってください←そのうちちゃんと紹介しますけど(笑)

たこやきさんのところ、めちゃくちゃかっこいい!てか、僕はもう声が大好きで本業のバンドの方も…おっと、これ以上はいけねぇ、これ以上は…(笑)

M07.アミダコネクト

作編曲にろいろい、歌唱に奏音リリィさん

VTuberの音楽番組「VTV」組と言ってもいい、二人の組み合わせ

少し、紹介させてもらうとろいろいは「VTV」という音楽番組をずっとしていて応募者全員を紹介するという素晴らしい番組をしてるんですよ

曲を書いても中々観てもらえない、知ってもらえない人達の為にもってコンセプトが素晴らしいと思いませんか?

特にVTuber界はまだ受け皿としてのプラットフォームが確立されていない、足りていない印象もあるので「VTV」の様な番組は素晴らしいと思ってます

ある種、僕のやっている「ワコンピ」とは真逆のコンセプト、こちらは新たな道筋を作りつつ全員とはいかないのでオーディションもしましたしね

そっちは任せる、こっちは任せろ

これなんですよね、互いのリスペクトがあるからこそ成り立っているとも思ってます

その「VTV」でアシスタントをしているリリィさんがオーディションで見事合格、実力で勝ち取ったとはいえドラマを感じました(僕は審査には関わっていないので)

ならやっぱりこの2人だろう!と、組んだわけですがこのアミダコネクトとFind Me Withinは特に時間が掛かりました

「ワコンピ」の中でも最長の5分越えの長さというのもありつつ…

挑戦という意味でも歌は完全に一本なのです

ダブルもハーモニーもしてません、完全に一本。楽曲の説得力を増す為に余計な事は一切してないのです

歌一本で聴かせるのはかなり勇気も入ります。実力も無いと正直厳しいです

リリィさんなら大丈夫だろう!とは確信してましたが、楽曲の長さや細やかな表現力が求められるので、歌レコーディングもかなりの集中力が必要でした

聴けば理解してもらえますが、どうです?凄くないですか?リリィさんの歌!全体で生生しくも作ってるのでかなりリアルです

タエコロック(仮)さんの歌詞もグッとくるんですよね。ちなみに歌詞の母体はリリィさんが提示したイメージから創られてます

ネットの事を歌ってるんですよ。バーチャルから繋がっていく新たな世界…ぼくら「は」絆、って歌詞も凄く好き

なのでろいろいの創ったデジタルのサウンドも凄く合うんですよね、アルバムの中盤でじっくり聴いて欲しい曲です

M08.インサイト

この曲は作編曲にこれまた素晴らしい世界観をもって人気を博しているセンチミリメンタルさん(温詞さん)に参加してもらいました

歌唱は僕も一押しのユプシロンさん、ユプくん、と呼ばせてもらってますが、数々のコンピにも参加が決まっていたり勢いもあるVSingerの一人

僕はユプくんがデビューした頃から注目してたんですよ(ガチで)

なので、これまた凄い2人がどんなものを生み出してくれるのか?

と、めちゃめちゃ期待しまくり…そして、見事に応えてくれています

最初に温詞さんから楽曲をもらって聴いた時、素晴らしいと思ったのもありつつ、これは面白い事ができる!と、何かこう、インスピレーションを掻き立てる楽曲でした

また温詞さんの凄い所は「好きにやってみて」な感じなんですね

これ、凄い人とか大御所な人に多いんですよ。別に細かい事は気にしないんで!みたいなのもありつつ

ちょっとやそっといじられたくらいで自分の芯はぶれないよ

という自信の表れでもあるんですね。逆に細か過ぎる人ほど拘りというより自信ないのかな?と思ってしまう時あります

次にユプくんは歌詞も書きたいとの事だったのでお願いしました

ユプくんの世界観も歌と密接にリンクする感じなので是非!という感じで、そしていつものユプくんとはまた違った感じの良さが出てると思います

そこがまた良いんですよ、温詞さんもまたいつものセンチミリメンタルとは違った感じで…

そういうのめちゃめちゃ嬉しくなりますね!

…さて、2人がこんな素敵な感じで打ち出してきたのなら僕はこうだ!と、かなりインスパイアされました

三味線は最大7本重ねてるオーケストレーション的なアレンジを試みました

なので三味線が入ってからまたがらりと印象が変わったと思います

ディレイも駆使して、誰もやった事のない事を三味線で表現しようとした結果が…あれです

とても魅力的な楽曲に仕上がって僕も大満足、温詞さんとユプくんとお礼焼肉行かなきゃ(笑)

ふとした時になんか聴きたくなる素敵な楽曲になりました

M09.Narcosis

いきなりKIHOWさんの歌から始まったかと思えば、あっという間に駆け抜けていく「ワコンピ」のラスボス的楽曲、Narcosis

MYTH & ROIDは知ってる方も多いかもしれませんがKIHOWさんはボーカルを担当されてます。リーダーはTom-H@ckさん、数々の素晴らしい楽曲を手掛けてる方です

お二人に初めてお会いしたのはMYTH & ROIDのライブ前の時ですが、僕はもう随分前から知ってました。アニメの仕事もしているので、そりゃもう…知ってますとも(調べてくださいな)

特にKIHOWさんにはこの曲↓↓が出た時やられまくりでして

これもう4年前なのか。お二人には話してないんですが…

この時期の僕は絶好調でして(笑)大きな仕事もこなしていて、そろそろ自分のコンテンツで新しい事やろうかな?と思ってた矢先にこれを聴いて

なんかもう、音楽家としての制作やめようかな…くらいになってました(苦笑)

これ、本当の話でして…このエピソード話すと長いので端折りますが今回「ワコンピ」で参加してる永見くんに救われた所があったりと(笑)とにかく、凄い衝撃だったんです

Tom-H@ckさんの楽曲も凄いと感じつつ、更にこのKIHOWさんの歌ですよ

バイリンガルな英語と日本語が混在しつつ、歌唱力、個性、表現力、とんでもないシンガーです

なので今回「ワコンピ」でKIHOWさんの名前が候補に挙がった時は真っ先にKIHOWさんでお願いします!と、強く担当さんに言いました(笑)

この曲書いた記憶って実は殆ど無くて、音楽家あるあるではないかな?気づいたらもうできてたんです。たまにあるんですよね

恐らくKIHOWさんのイメージが強くあったからなのと、一気に書き上げたので凄く短い楽曲…の割に「もっとヤバくしてやろう」と、召喚したのが…

ニューヨーク在住、グラミー賞受賞ヴァイオリニスト、徳永慶子さんです

あ、徳永さんはインスタグラムでめちゃめちゃ可愛い漫画も描いてるので見てみてくださいね!

グラミー賞レベルってどんなだと思います?僕も制作でストリングスの方達とは幾度と仕事してますが…

異次元ですよ、異次元

最初に僕が三味線ソロ入れて、徳永さんに投げた時に返ってきた演奏を聴いてこうも違うものなのか?!と、なりました

もう、こうなったらmoroboshimannも巻き込んじゃえ!と、セカンド三味線ソロを弾いてもらってます

もう、バチバチにやりました(笑)

歌詞もタエコロック(仮)さんと僕の共作でして「古語」も取り入れた面白い歌詞になりました

KIHOWさんがまた、素晴らしく歌いこなしちゃうから本当に凄い曲になったなと大満足でございます!

M10.Our Memories

「ワコンピ」を閉めるこの楽曲ですが

「ワコンピ」が世に出てから100年後を想像して書きました

その頃にも「ワコンピ」が誰かに受け継がれて、誰かの心にあって欲しいなと、そんな想いで書きました

それを念頭に聴いてみると…不思議な気持ちになるかもです

「ワコンピ」のアンバサダーを務めてくれているキミノ ミヤさんSifarさん冷水ぬるめさん、この三人に歌ってもらえた事、とても光栄に思ってます

この曲に関しては…あんまり語らなくても良いのかな?(苦笑)

エピソードを話すと、僕はどうしてもこの3人が良かったので各自に猛プッシュしてました(すみません…)

最後にミヤちゃんの運営さんにお返事もらえるかどうかの時、時間も切迫してたのでドキドキしてましたもん(苦笑)

2番の歌を聴いてもらえたらわかりますが、ミヤちゃんでないと成立しないと思ってたのです。実際凄く良いんですよ、2番から皆が入れ替わったり…あれ?結局語ってるな(笑)

それと、ぬるめちゃんには歌のアンサンブルから何から手伝ってもらいました

僕の大好きなDTMerでもあるぬるめちゃん、作品の密度を上げてくれました。ありがとうです!

そして、今回編曲に初期の山葵音楽学校でお世話になってた戦友の五十嵐広二くんにも入ってもらいました

生ギターから何から拘ってもらって、本当に素晴らしい編曲をしてくれました。感謝感謝です


以上になります!

あとがき的なもの

長々と書きましたが、ぶっちゃけこのセルフライナーノーツを読まなくても良いんです。曲を聴いて好きに感じてくれたらそれでいい

時に発信者の意図と受け手がずれる事がありますが、僕はそういうのも好きです

そうは言っても一応、この「ワコンピ」全体を通してきちんとしたテーマが存在していて「コンセプトアルバム」的な作品にもなってます

これこそネタバレ的な話になりますが、アルバムの事だからいいか

新たな「和」の形を創造する、ロックアルバム

それは人との「輪」だったり、ロックの精神、音楽的な事よりも強い気持ちだったり背負ってるものだったりの意味合いもあるんです

ラストのOur Memories以外の曲を1曲1曲聴くと何となくわかると思いますが

「個」であり「ひとり」であると強く出てます

それが今回のこの「和」をテーマを通して「輪」になる

そういう話を多くの作詞を担当していたタエコロック(仮)さんと事前に話していました

ちなみにデンノウラグナロクの歌詞を書いた永見くん、インサイトの歌詞を書いたユプくんにはその事は伝えてません

え?それじゃあ、テーマとずれるんじゃ…

僕は二人ともそういう歌詞を書いてくると想定していたので余計な事は言いませんでした

かなりこの「個」というのは徹底してまして、参加者間の情報とかも一切、こちらから漏らしませんでした

なので至る所から声が聞こえてきましたよ「今、他の参加者の人とかどうなってんの??」って(笑)

そういう細かい所を徹底した甲斐もあって

決して軽くない、かなり芯の強い作品になったと自負しています

だからかな?

僕はもうボロボロです(苦笑)これが遺作になるかも

「ワコンピ」は初夏に正式リリースです

今は正式リリースの為にしっかりと準備しています

一筋縄ではいかない事もありつつですが負けません

どうしようもない事もあったりするんですけど、本当に沢山の人達の嬉しい声のお陰で

音楽の力を舐めんじゃねえよ

と、なるくらい元気をもらってます!本当にありがとうございます!

ただアルバムをリリースする、だけの形にはしないので楽しみにしててくださいね

最後になりましたが、今回MIXをしてくれたKENさんとアシスタントの山本さんにはかなりの労力と負担を強いてしまったと反省もしています

もちろん、感謝の気持ちが大きいですが最後の最後まで僕のわがままを聞いていただいて本当にありがとうございました!

読んでくれた皆さんも長々とありがとうございました&お疲れ様でした

実はこの記事、ミスして半分以上消しちゃって2回目書いてますけどね(笑)

ではでは、これからまだまだ「ワコンピ」の動きがありますので今後ともよろしくお願いします!

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オフィシャルサイト
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