【ワコンピ】セルフライナーノーツ 前編
ワコンピ完成しました
ヘットフィールド師匠こと、音楽家の坂本マニ真二郎です
今一度あらためて僕は山葵音楽学校プロジェクトでVTuber兼、音楽プロデューサーを担当…と、言っても最近じゃその在り方も変わってきてまして、より自由にやらせてもらってます
その分、山葵音楽学校が立ち上げたレーベル、Grater Recordsではご承知の通り今回の「ワコンピ」で音楽プロデューサー、クリエイターとして参加しています
もの凄い熱量で
サウンドを聴いてもらえば一番早いですが、一曲一曲に込めるカロリーが半端じゃない、かと思えば遊び心も忘れない。参加していただいた方達のお陰で素晴らしいアーティストアルバムに仕上がりました
例えばですが…
MIXはコロナ禍によりリリースを延期させてもらった時、一度仕上がったMIXを全てリセットしたり(我ながらよくやるよとは思いました)
何でもかんでも小ぎれいな音に変えてしまったり、直してしまうのって違うなと感じてしまった瞬間があったんですね(苦笑)
別に良くない?盛り上がりたい所で実際、歌唱する人がテンション上がってピッチが狂うとか走ってしまうとか、それを綺麗にタイミングを直すとかめちゃめちゃ違和感覚えたんです。リアルじゃねぇなぁ、みたいな。ましてやロックアルバムを掲げてると言うのに…もっと言うならリスナーに、え?何?って言わせたいくらい←ドSか
なので曲や場所によりけりですが、そういうのをそのまま残してたりします
嫌な事するプロデューサーだ(笑)
他にも聴こえない音を入れてたり、わざとぼやかしたり、そういう危うさとかも含めて細部に渡るまでこだわりたかったんですよ。そこまで気づかないかもですけど
だって、皆上手いから(笑)
技術的な事だけじゃなくてね?それも凄いですよね、僕はそんな凄い人達を単に「リアルアーティストと一緒にVTuberが歌った音楽」にしたくなかった
皆さん本当に素晴らしいアーティストなんだ、シンガーなんだって想いで創ったし、そういう展開をこれからしていきます。今まで無かった新たな道筋としての第一歩ですよ
そして、皆さんにはビジュアル面も楽しんでいただきたいです
ロゴマークデザインや7人のキービジュアルを描いてくれた目 浮津さん、素晴らしいですよ。イラスト見ました?
一人一人も良いですが7人並ぶとまた壮観です、かっこいい!
浮津さん、素敵なイラストだけでなく、ずっと僕の話し相手担当になってもらってましたよ(笑)本当に毎回沢山話してたなあ(感謝です!)
ではでは、いきますか!気づいたらかなり長くなったのでまずは前編という事で5曲いきます!
M01. More Chemical...
これ、気づいてる人も居ましたが、そうです。Grater Records発足の時に流してたアレです「さらなる、ケミカル…」
音楽の更なる化学変化を求めてこのコピーを掲げました
これを創った時にはもう、絶対アルバムのド頭に入れようと決めてました。ただ、次の曲であるNirvanasとトラックを分けようかどうかは最後まで迷ったのですが結局分けました
アルバムの全ての象徴。そんなイメージで創りましたが恐ろしい事に創ってからかなり時間が経ってます
M02.Nirvanas
これが実質「ワコンピ」の1曲目です。僕は絶対に美波七海さんに歌ってもらおう、と決めてました
こんなにも気持ちよく自分の歌を歌える人ってそう居ない
このNirvanasという曲を聴いてもらってもよくわかります。素晴らしいロックシンガーでもある美波さん、ガチで凄いですよ
そして、美波さんはクリエイターでもあるので歌recの時、様々なアイデアを出してもらい2人で大笑いしながらアレンジしてました(笑)めちゃめちゃ楽しかった!
歌だけのアイデアじゃないですよ?素晴らしいんですよ、マインドが。僕の楽曲ではそういうのwelcomeなので沢山一緒に創りました
美波七海おそるべし、ですよ
そして、目まぐるしく展開する楽曲で欠かせない和太鼓がやばいです。こんな楽曲中々ないだろー?と、思いつつアレンジして形にするのって本当に大変(苦笑)
それを形にしてくれたのが和太鼓奏者のKYOくんです
本当は全編で叩いてくれてたんだよね(それも凄い)もう、さすがと言うかアンサンブルが見事で、こんなのKYOくんしかできんよ!って思ってるくらいです
こういう音楽に混ぜるのって単に和太鼓叩けるだけじゃダメなんです。楽曲に対する知識と解釈、センスも凄く大事です
KYOくんはGLAYさんやクリスハートさんなどと共演してる経験豊富な安心感もあり、何より僕と付き合いが長いし人間的にも素敵なんです(大事)
そして、最後のピースは虎落ブエちゃんにきっちりはめ込んでもらいました
ブエちゃんはコンポーザーとしても素晴らしいし、シンガーとしても、そして、ギタリストとしても凄いんです
最近だとBagh Nakhというオリジナル楽曲で見せる火のついた様なギターソロも僕の頭にあって…
こんな魂乗せたソロを弾けるのはブエちゃんしか思いつかない、と思ってお願いしました。本当にまるで着火する様なかっこいいソロ、これだよ!これ!って感じです
これでもか?!ってくらい詰め込んでやったよ、限界ぎりぎりまでね
そんなリード曲となりました
M03.デンノウラグナログ
作曲家+ベーシストの永見和也くん、そして歌はBΣretta Crossrainさん
最強の組み合わせだと思ってお願いしました
割とインスピレーションで決めたところもあるんですが、確信したインスピレーションでした
この二人の組み合わせなら確かな化学変化をもたらしてくれるだろうと
結果どうです?凄くないですか?と、ドヤ顔したくなるくらい素晴らしい。別に二人が凄いのであって僕は何もしてないですが(笑)
ベレッタさんの歌、ご本人にもそれはもう幾度となく伝えてますが…
可愛さとかっこよさが自然に同居してる、強さと弱ささえも声に乗せれる嘘の無いシンガーさんなんですよ
このデンノウラグナログという曲も正にベレッタさんの為にある曲と歌詞であり永見くんもさすがと思いましたが…
この曲を聴いたら更にベレッタさんに魅了されてしまう力があります
…のに、更にやばい事をするのが「ワコンピ」の恐ろしいところ。津軽三味線には澤田流勝勇会会主のmoroboshimannが担当
遠慮なくやってくれてます(笑)ベレッタさんの歌も全然埋もれないし、三味線は鳴りまくってるし凄いわ
良い意味でやられました
そして、ギターにはこれまた永見くんとは長年同じバンドをしていて僕も仲良くさせてもらっているHIDEくんが参加
HIDEくんらしいギターを掻き鳴らしてくれてます(僕はとても嬉しかった)
歌詞もね、本当に読んでみて欲しい。尖ってる感じが気合入ってるベレッタさんにもぴったりと僕は思ってます!
M04.Find Me Within
一旦ここで休憩…というわけでもなく、白雪巴さんの歌に刺されると思うんですよ
白雪さんの歌唱により、更に魂を感じる楽曲になりました
とても優しい歌でもあり、強い歌でもある
もう、見事な表現力ですよ
自分で曲を書いておいて何ですけど、とても表現が難しい楽曲だなと思ってまして(白雪さんならば!と、ため息とセリフは絶対に入れたかった)かなり高度な事を要求してたはずなんですが、さすがとしか言えない
歌に関してはrecの時点でかなりスムースに終わりました。それも白雪さんのポテンシャルの高さゆえですが
何気に嬉しかったのはrec前に白雪さんには「ワコンピ」のドッグタグをプレゼントしたんです
そしたら、そのドッグタグを着けて歌ってくれましたよ
そういうのめちゃめちゃ素敵じゃないですか?
別に音に乗るわけでもない、絵を撮るわけでもない、そういうスピリットがね、やはり凄い方だと思わせてくれるんです
そんな素晴らしい白雪さんの歌を盛り立ててくれたゲストプレーヤーは二人!
ピアノにK.ᴗ.(くう)さん、そしてドラムに御伽田カズヤさん
もう、かっこいいとしか言えない
いや、このお二人のお陰で更に密度が上がって同時にmixの難易度も上がりましたね(笑)
そこで救世主?登場です。やっとご紹介できる…
白雪さんやにじさんじのライバーさんではお馴染みのエンジニアさんである、YABさんです!
実はこの曲だけYABさんにお願いしてmixをしていただきました!本当にありがたい!
先ず絶対的な安心感があるじゃないですか
YABさんmixのこの楽曲、作編曲させてもらった僕も大満足です。そして、何よりYABさんは人間的にも凄く素敵な方でして、本当にそういう所って大事だなと、僕は常々思ってます
僕の楽曲の中でもとても思い入れのある楽曲となりました!
M05.メラメラリミッター
国内でも人気急上昇バンド、SPARK‼SOUND‼SHOW‼のタクマが作編曲。そして、歌唱は台湾からの杏仁ミルさん
見事な電波曲!!
タクマとミルさんの組み合わせも、絶対この2人だな…と、これ以上ないでしょ!な気持ちで決めさせてもらいました
大正解よね、本当に爽快、痛快。先ずミルさんが本当に最後の叫びまで完璧にこなしてくれました
こういうのはね、狙ってできるもんではないんですよ(余程演じれないとばれちゃいます)
是非皆さんにはミルさんの配信とか観て欲しい
ミルさんの良い意味でのクレイジーさと可愛さがそのまま詰まった楽曲になってます
タクマにも色々とミルさんの情報送りつつ、あとは自由に!な感じのオーダーでした。編曲もやってもらいましたが、綺麗につくらないでね!とは言ったかな(笑)
けどまあ、僕が言わなくてもタクマはわかってるとは思いましたが(付き合いも長いのです)この曲こそ綺麗に仕上げてしまうとミルさんの良さはもちろん、楽曲のエネルギーさえも失われてしまうわけですよ
で、ここでもやはり和楽器を入れます。最初は三味線を入れようと思ってたんですが、上がってきた楽曲を聴いて即、やめました(笑)いや、この曲は三味線じゃないだろう…ってなった時
ふとtwitterを見ると、とあるライターの方が昨年の秋にこんなツイートをしてましてね…↓(証拠スクショ)
そりゃ、誘いますよね
って事でライターであるけいろーさんに和太鼓を入れてもらいました!
こういうノリって僕大好きなんです
海外だと多いですよ、ちょっとスタジオに遊び来ちゃった、よし!recしてけ!みたいな
音楽ってそういうのも醍醐味でしょ?って思ってます
あ、そうそう。最後の叫びの言葉は歌詞カードを見ても??になる日本の方は多いはず!
それもそのはずで、最後の叫びはミルさんに言葉を決めてもらいました。ミルさんは台湾のVTuberなので母国語でお願いしてます
意味?なんでしょうね(笑)僕は最高だと思いました(笑)
個人的にこの曲が「ワコンピ」の中で一番聴いてるくらいお気に入りです!
ここで前編終了です!
これでも削ったんですけどかなり長くなりました(苦笑)後半にいくにつれてどんどん長くなっていく…
まだ「ワコンピ」を聴いてない方も沢山いらっしゃると思うので極力ネタバレは避けましたが多少はご勘弁を
「ワコンピ」の正式リリースは初夏を予定です
それまでにクロスフェードを出したり、ニュースをお届けしたりもするので…是非、Grater RecordsのSNSやオフィシャルサイトをチェックしてくださいね
ではでは、次の後編もお楽しみにです(またそこでも情報出します)
読んでくれてありがとうございました!