【ワコンピ】新年のご挨拶&三味線についてのお話
大晦日から新年にかけてバタバタとしていたヘットフィールド師匠こと坂本マニ真二郎です
皆さま、2021年はいよいよワコンピリリースです。今年もよろしくお願いいたします!
今回は長くなるかな?と、先に伝えておこう
少し振り返ると…先ずはクラウドファンディング、沢山のご支援をいただき本当にありがとうございました!
毎日毎日、感謝を噛みしめてます
1つ1つの、一人一人の気持ちだという認識でいるので、大きな責任も感じてますが、それ以上に良いもの創るぞ!と、いう気持ちが強いんですよ
僕は今までも気持ちだけでやってきたところがありまして
今回のワコンピもそんな感じです。そして、今回発表する僕の使用する新しい三味線もそんな感じなのです
想いの詰まった三味線でレコーディングします
僕が昔からお世話になっている三味線かとうさんの記事です
記事を読んでいただくとわかるのですがワコンピでもゲストプレーヤーとして参加してくれる和太鼓奏者、宮城県在住の響くんも大きく関わっている
「ZERO-ONE瓦礫再生プロジェクト」
東日本大震災での瓦礫からの木材を使って和楽器を作るプロジェクトです
そこで作られた三味線の1丁を僕が受け継ぐ事になりました
震災から既に年月が経ってますが、風化させない為にも使ってくれたら…と、響くんが声掛けしてくれました(ありがとう!)
僕は石巻や仙台でも幾度もライブをしており思い入れもあります
今こうして年月が経って僕に巡ってきたのも意味があるのだと感じてます
なのでワコンピはこの三味線を使ってレコーディングしようと決めました
ただし、僕もプロとしてやってきてるので楽器としてきちんと使える様にメンテさせてもらいました(年月が経ってるせいか要メンテだったので)
ついでに僕仕様にもしちゃいました!好みも入ってます(笑)
今回はそんなレポートをお届けします
音緒(糸を止めておくブリッジ部分、赤色のもの)が寿命を迎えていたのと、ピンクの胴掛けが合わない気がしたので交換
胴掛けです。オーソドックスに黒にしました
こんな感じで胴本体とを革紐で結びます。余った長さはカットします
音緒は元のに比べて大きなものと真っ赤だと落ち着かないので少しトーンを落とした色に変更、音緒の下に何か見えるのわかりますか?
これ↑です。これは音緒駒(ねおごま)といって音の伸びを確保したり糸から皮を守ります。好みが分かれますが僕は好き
実はこの棹、エレキ三味線なんです。三味線かとうさんはエレキ三味線でも有名でして、僕がステージで使うメインの三味線もかとうさんのエレキ三味線をカスタムしたものです(棹とか色々変えてる)
もう、かとうさんにはかなり昔から、僕がバンドでデビューした頃からお世話になってます!
今回はサーキットの配線やハンダが経年劣化していたので交換やハンダの着け直し等行いました
糸巻も黒檀の糸巻に変更し、ゆるまない糸巻加工にしてます。本来の三味線は天神(ヘッド部分)に糸巻が刺してあるだけなので簡単に抜けてしまったり、力の弱い方だとぐるぐると回ってしまいます
特に僕はステージでも大暴れしてたのですっ飛んでしまう事もありましたね
とても画期的なアイデアです!三味線の進化を感じてます!
そして、これは僕の独自アイデアですが糸巻が簡単に回ってしまわない様にパーマネントマットバーニッシュを塗っておきます。これは大変便利なのです!
元々は美術で使うニスなのですが、別の用途で話題になってました。渋みが増すんですよ、抵抗が増えるんです
こんな感じで糸巻を抜いてから綿棒で少し塗ってあげるだけ。これだけでかなり良い感じになりますよ!三味線弾きにもお勧めします
良い感じに完成しました。左側が今回の棹で、右側もエレキ三味線です。これも三味線かとうさんので僕のステージでのメインでした
両方とも良い感じでしょ?
音もめちゃめちゃ良い感じなのでレコーディングが楽しみです!
以上、今回は想いの詰まった三味線をご紹介しました
では、また次回
あ、ちょくちょくワコンピのWEBも更新されているので是非チェックしてみてください。よろしくお願いします!
ワコンピの詳細はこちら↓
http://grater-records.com/wacompi/
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