ASDな私の楽器・機材たち
はじめに
本稿は、noter仲間の方にインスパイアされ、愛用機材を紹介する。ASD(発達障害)はあまり楽器と関係ないといえば無いかもだが、よくよく考えたら音楽する人って発達傾向わりとあるかも?(カテゴライズによる差別とか区別の意図は全くありません)
ふだん重めの記事が多いので、今回は「好きなこと」のジャンルで軽めに書きたいです。体調があまり良くないので、
私は「ヴォーカリスト」
まず立場を表明。私は若い頃、インディバンドで、Voと作詞作曲、バンドコンセプト思案などしていた音楽家だ。バンド熱量の違いから、解散後、諦めきれずハリウッドのMIという音楽学校に留学したほどである。
あちらで成功できず、帰国後かなり苦闘し、ちょうど去年の今ごろ、数十年ぶりに、THE YELLOW MONKEYのコピーバンドに「ギター担当として」加入して今に至る。1年の間に、2度ライブができ、なかなか好評だった。
さて、私はギターも多少弾くが、自分を「ギタリスト」だとは認識してない。理由は、もともとギターを極められる能力が無い。歌唱力もプロ目指すには微妙だが、全身使ったライブパフォーマンスや表現力は認められている。
愛用楽器
・ヤイリのアコギ YN-180:限定36本モデルだそうだが(多分間違いないが休業日なので近日確認してみる)、何故か手元にある。閉店したハードオフで破格入手。
手の小さい私だが、このアコギは小柄でショートスケールなので素晴らしい。弾きやすさ、柔らかい音色。
・Jackson Dinky Axe 赤:大学時代、誕生日プレゼントとして家族に買ってもらった「まっとうな」ギター。当時はメタラーで楽器に詳しくなく、クセの強い音なのでしばらく使ってない。(それ以前は謎メーカーの中古を数台使用)
・Gibson LesPaul Studio 白:大学軽音で同期により「ザック・ワイルド」というギターヒーローの存在を知る(後に、直接会ったことがあるのが自慢)。彼に傾倒し、成人以降、確か上述のハードオフにあった。本物LPだがこれも破格。
(余談として、留学挫折後に縊死失敗し、巻き込みでネックが折れて修理。また、小柄な私には重たいので、裏をドリルで削りまくった異様な姿である)
・Gibson SG チェリー系:モデルの正式名称を失念。分かったら追記する。私はアスペルガーゆえか「食わず嫌い」が多い。SGってツノがダサいと思ってたんだが、LPは重すぎるので軽いギターを探していた。結果、SGは軽いと知り、たまたまヤフオクで破格入手。以降、SG愛好家になった。こちらはネックが細い。
・Gibson Robot SG 黒:現在のメイン機。ロボットとは「オートチューナー付き」のこと。これは別のハードオフで、同じく破格入手。中古でオートチューン部はほとんど壊れており、ヘッドが重いからペグ交換したい。
・マルチエフェクト BOSS ME-25:練習とスタジオ、ライブでのメイン機。デジタルの音ってじつはそんなに好きじゃないが「ライブでBOSSのアナログペダルを複数持つ」のが重たいので、こちら1台にした。わりと使いこなしていると思う。
・おまけ QY70:昔買ったヤマハのシーケンサー。そろそろ近代的なものが欲しいんだが、加齢で新しいことを覚えるのが億劫すぎて、本機が実質現役。
ギターについて
私は、障害者ゆえ、機材にそこまでお金を掛けることができない。その割にパチンコ依存症なので、高価なやつが買えるほど浪費してるが、その件はいったんスルー。
Jacksonは、若い頃で家族に無理にお願いし、新品のモデルを買ってもらえた。しかし、それ以降は、すべて中古だ。耳と目利きにはそれなりに自信があるので、手元のいずれも「当たり」である。
メーカーやモデルのことだが、Jacksonは学生時代、音とか用途に疎くて、ロゴが格好いいとか、本体も赤メタグラデーションで綺麗だという浅い理由で買った。少し知識が付いた今、正直「クセ強すぎて扱いづらい」けど保持している。
後に、ザックや、ガンズのSlashが好きになり、他に筋肉少女帯の橘高さんなどの影響もあってGibsonだらけになってきた。私はアスペルガーなので、悪い面でこだわりがあり、理由なく廉価メーカーを避けたりする部分もある。
例えば「エピフォンはギブソンの少し下」みたいな思い込みで、使ったこと無いけど「どうせならギブソンがいい」という感じ。同じようなクセで、理由なくIbanezは何故か買う気がしない。(全て偏見です)
また、昔から、なぜかFenderなどの「ストラトキャスター」もしっくりこない。BonJoviのリッチー・サンボラなどストラトの音は好きなのだが「自分が使うギター」だと思えない。もしかすると6連ペグの外見が苦手かもしれん。
SGが気に入る
私はASDゆえか「食わず嫌い」がすごくある。それは自分でも気にしている。昔など「メタル以外は音楽にあらず」みたいな馬鹿だったので、若い頃もっと多様な音楽に触れるべきだったと悔いている。
ギタリストとして最も好きなのがザック・ワイルドになり、廉価モデルだが本物のレスポールも入手した。ただ少し壊してしまっている。あと異常に重たいので、小柄な私にはしんどい。それで軽量なギブソンを調べてたらSGに至った。
以前はSGのツノが「ださい」と思っていた。自分の好みが変わらないとも思っていた。ところが、軽さとか、音の特徴などから興味を持ち、ヤフオクで破格のSGを入手して試したらいたく気に入った。じっさい軽い。
そちらはチェリー系のモデルで、たしか説明ではジャズなどにも使えるようなものらしい。ただ、しばらく使ってネックが細いことに気づいた。音は悪くないが、スタジオで鳴らすとハウるので、廉価なのか、なにか課題があるかもしれん。
そうこうしてるうち、黒のロボットSGに出会う。オートチューナーが動かないのは残念だが、こちらはネックがやや太い。比べて分かったが、私はネックが若干太いほうが弾きやすいらしい。(無駄に力が入るので細いと腱鞘炎に)
SGを体験して分かったが、軽いけれど、出せるサウンドはLPのそれに近い。比べるなら若干バキバキ感もあり、予想以上に汎用性が高い音作りができるようだ。そのうちツノも可愛く見えてきて、すっかり気に入った。
かつて、犬を「素直で可愛い」猫は「ツンケンしてて可愛げがない」と思ってたのに、いざ猫と暮らし始めたら猫キチガイになったことに似ている。
音作り(エフェクター等)
正直いって「ギタリストでない」ため、私はギターのこと(メーカーや特徴)に疎い。アンプのことはほとんど知らないし、マーシャルは使いこなせない。苦手だ。
基本的に、自宅ではもうアンプを使わず、マルチエフェクトからイヤホンでモニターしながら練習する。で、なるべく「本番でも同じ感じの音」を出したい。スタジオでは、だいたいどこにでもある「定番アンプ」のJC(ジャズコーラス)を使う。理由は「エフェクターで作った音を、わりと素直に鳴らせる」からだ。
マルチの件だが、昔インディ時代のギタリストがLINE6という、当時、鳴り物入りで話題だったデジタルマルチを使っていた。ただ、正直、彼のデジタルサウンドが「デジタルくさすぎて」(彼をではなく音を)あまり好きじゃなかった。
にも関わらず自分もデジタルを使ってるわけだが。。。ME-25はBOSS製なので、そこまでデジタル臭い音でもないように自分に言い聞かせている。
さらに余談だが、今のバンドでは、同じライブ会場に2度、出演した。正確なアンプ名を知らんけれど、少し珍しいものが置いてあって、自前のマルチをそれに繋いで出力している。リハの時に適当にEQを調整するしかない。
ただ、ライブ動画を見返してみると、2回とも、「出音」(客席で聴こえる音)がとても良い。手前味噌で恐縮だが、そういう意味ではなく、エフェクターとアンプの組み合わせで、なんか少し枯れたような、渋いがパワフルで個性的な音が出るのだ。デジタルで作った原音が、アンプでアナログ味を帯びているとでもいおうか。
おまけ
「破格」と書いたのは、中古で、それぞれ数万円くらい。シリアルNoや保証書もしっかりある「本物」のヤイリやギブソンだ。相場で考えるとかなりツイていると思う。
楽器にお金を掛けられる人は、十万以上のものとか使ってるようだが、私は中古でも構わないし、ある価格以上からは趣味の世界って気がする。(腕次第でサウンドはどうにでもなる。ただ安くて粗悪なものは、初めて買うにしてもやめたほうがいいと思ってる。弾きづらくて悪いクセが付いたり、結果的に続かないから)
最後に、欲張りだけど興味あるギター等。まずKiller。新しい酷いロゴ(どうして改悪するんだろう)は不要だが、旧ロゴのモデルなら1台持ってみたい。純粋に、高崎晃さん、TAIJIさんが好きなのと、あの形はロッカーなら欲しい!
他に、RobotSGも、やや重いので、軽めのものを探している。こないだヘッドレスギターというのを見かけて気になっている。あとは、ストラト型ではあるけど、尊敬するギタリストYoutuberさんのお勧めとして「パシフィカ」に少し興味が出ている。
想定以上に長くなったので、私は思ったよりギターという楽器を好きらしい。いちおう無銘のベースも1台あり、録音に使うことがある。