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昔話を法律で裁く!?「因幡の白兎」裁判開廷!
「因幡の白兎」、皆さんも一度は聞いたことがある昔話でしょう。
ワニを騙して海を渡った白兎が、最後にワニに仕返しされ、大国主命に助けられるという物語です。
しかし、現代の法律でこの話を裁くとどうなるでしょうか?
本日、ここに「因幡の白兎事件」の裁判が開廷します!
法律視点の因幡の白兎のあらすじ
ある日、一匹の白兎が島から本土へ渡る方法を考えました。そこで、ワニ(サメ)を騙して海を渡ることに成功。しかし、最後に嘘がバレてワニに皮を剥がされてしまいました。
助けを求めた白兎に、八十神は「海水を浴びて風に当たれば治る」と指示。しかし、傷は悪化。そこへ大国主命が現れ、適切な治療法を教えて白兎を救いました。
この話、現代の法律で考えるとどうなるでしょうか?
第一審:白兎 vs ワニ(詐欺罪・動物虐待)
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裁判官:「被告、白兎!あなたはワニを騙し、不当に海を渡ったとされています。これは刑法第246条・詐欺罪に該当する可能性があります。」
検察官(ワニ側弁護士):「被告はワニに『仲間の数を数えたい』と偽り、背中の上を歩いて海を渡りました。さらに、最後に『バーカ、騙したぜ!』と発言。これは悪質な詐欺です!」
弁護士(白兎側):「異議あり!被告に悪意はなく、純粋に好奇心からワニを並ばせただけです。詐欺とは言えません!」
裁判官:「ふむ。しかし、背中を踏みつける行為は動物虐待(動物愛護法違反)にあたる可能性もありますね。」
ワニ代表(証言台で):「そうですよ!いきなり頭の上を歩かれて、しかもバカにされたんです!」
裁判官:「なるほど…。被告には反省の態度が見られません。では、次の審理に進みます。」
第二審:ワニ vs 白兎(傷害罪)
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裁判官:「次に、ワニ側の傷害罪について審議します。白兎が嘘をついたことに激怒し、皮を剥いだということですね?」
検察官(白兎側弁護士):「ワニは明らかに行き過ぎた報復を行いました。刑法第204条・傷害罪に該当します!」
弁護士(ワニ側):「しかし、被告(ワニ)は侮辱され、正当な怒りを表現しただけです。白兎の挑発がなければ、こんなことにはなりませんでした!」
裁判官:「確かに、白兎の発言は挑発的でしたが、それでも暴力行為は許されません。」
第三審:八十神 vs 白兎(医療ミス)
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裁判官:「では、次の事件。白兎が傷を負った後、八十神が『海水を浴びて風に当たれば治る』と誤った治療を指示し、結果として白兎の傷が悪化した件です。」
検察官(白兎側弁護士):「これは明らかな医療ミスです。八十神は医学的知識がないにも関わらず、適当なアドバイスをし、結果として被害を拡大させました。」
八十神(被告):「いや、我々は医者ではないので、治療ミスには当たりません!」
裁判官:「しかし、誤ったアドバイスによって健康被害が生じた以上、過失傷害罪が適用される可能性があります。」
最終審:大国主命の救護
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裁判官:「最後に、大国主命の行動についてですが、これは適切な救護活動と認められ、特に問題はありません。」
弁護士(白兎側):「依頼人は、真水で洗いガマの穂に包むという適切な治療を行い、白兎を救いました。」
裁判官:「善意の救護と認め、無罪とします。」
判決!
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裁判官:「では、判決を言い渡します!」
白兎:詐欺罪・動物虐待の疑いで有罪。ただし、初犯のため執行猶予付き。
ワニ:傷害罪で有罪。情状酌量の余地があるため罰金刑。
八十神:医療ミス(過失傷害)で有罪。今後、医療アドバイス禁止。
大国主命:適切な救護を行ったため無罪。社会奉仕活動として、動物救護団体のPR大使に就任。
裁判官:「以上、閉廷!」
まとめ
「因幡の白兎」を法律で裁くと、意外と白兎の罪が重いことが分かりました。
詐欺罪や動物虐待、さらには八十神の医療ミスまで…昔話を現代の視点で考えると、全く違ったストーリーが浮かび上がりますね。
他の昔話も、法律で裁いたらどうなるでしょうか?
「桃太郎の鬼退治は暴行罪?略奪?」
「浦島太郎の玉手箱、詐欺罪で訴えられる?」
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※ 「因幡の白兎」に登場するワニですが、昔話のワニは現代で言うサメを指しています。
なぜワニ=サメなのか?
『古事記』の原文では「和邇(ワニ)」と記されています。
古代日本では、ワニ(和邇)という言葉はサメを指していたと考えられています。
現代の「ワニ(鰐)」は、主に爬虫類のワニですが、当時の日本には本物のワニが生息していなかったため、サメのことを「ワニ」と呼んでいたという説が有力です。