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尿管癌の疑いを晴らす検査

私は、2016年に卵巣嚢腫、2018年に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。
特に腰椎椎間板ヘルニアについては最後まで温存療法か手術かで悩んだ。
その際、同じように腰椎椎間板ヘルニアで苦しんだ方々の体験談を片っ端から探した記憶がある。

同じように、誰かの参考になればと、先日受けた検査入院に関して触れておこうと思う

今回受けた検査名は「逆行性腎盂尿管造影」
尿道から、膀胱、尿管、腎臓、腎盂までカテーテルを通し、造影剤を逆流させるという、なかなかモジモジしてしまう検査である。

ことの発端は膀胱炎

2022年7月初旬、約25年ぶりに膀胱炎を発症。
学生時代に一度ひどく拗らせたことのあり、その時から私の膀胱炎は、発症するとあっという間に目視できるほどの血尿が出てしまう。

その経験をしているから、今年の7月もすぐにクリニックへ行き、薬をもらい諸注意事項も守り過ごした。・・・が、抗生剤を飲み終わる頃になっても不快感が消えない。
大概の場合、抗生剤を3日も飲めば状態は良くなる兆しが見えてくるのだが、私の膀胱炎は5日分の抗生物質で良くなることはほとんどなかった(今までも)。


なので、もう一度クリニックへ行き、事情を話し検査をしたが、炎症を起こす菌はもういないとのこと。だた、炎症はまだ取れていないだろうからと、炎症を抑える漢方薬を1週間分もらう。
・・・が、1週間飲み切ってもまだおかしい。夜になると背中や脇腹まで痛い。尿の様子も濁って見える。これは腎盂炎の兆候なのか・・・と不安になる


病院へ

近所の少し大きい病院の泌尿器科にかかる。やはり、膀胱炎の菌はいたようだ。
違う薬をもらい直したがそれもイマイチ。その間に受けた超音波検査では腎盂が少し腫れているのか大きいと言われ、造影CTへ回される。
そして、造影CTでは、なんと腎臓から膀胱へとつながる左尿管の一部が写し出されなかった。

主治医は、尿管の蠕動運動(尿を送り出すために尿管が収縮を繰り返している)のせいではないかとの所見だったが、目の前に尿管が写っていない画像があるのだ。
蠕動運動以外で考えられる原因は腫瘍や石。

『尿管癌の疑い』

血液検査や、腫瘍マーカーではその片鱗は見えないのだが、画像を専門に読み解く読影医は、詳しい検査を検討するようコメントしている。
ここまで来たらやっぱりハッキリさせたい。後からは後悔したくない。

何よりここまで辿り着くのに2ヶ月。
その間もすっきりとしない膀胱事情だったから・・・


いよいよ入院

入院は検査前日の午後。この日は、コロナの検査(唾液による)が済んでしまえばいつも通りに過ごせた。
が消灯時間は22時。寝られるか不安だったが、あっという間に落ちた・笑

次の日、全身麻酔による検査。
前日によく寝たせいか、予備麻酔がなかなかかからない。意識がなくなるまでに考える時間が訪れる。

「まだやりたいことがある。ちゃんと元に戻れますように」

ここが2016年、2018年に手術を受けた時と大きく違った一つ目。
過去2回は考える間も無く落ちたのもあるが、「これで戻れなくても仕方ない」と思っていた。ここ数年で私は大きく変わったらしい。(欲が出てきた)


約1時間半後、検査は無事終わった。

「今日はベットに横になったままでいて」と言われ、朝からの絶飲食は明日の朝まで続くのかとちょっと残念だった。(お腹は空いていないのに)

夕方まで、麻酔が抜け切れずうつらうつらしていてこれは気持ちよかった。
が、だんだん意識がハッキリしてくるにつれ、お産後のようなお腹の重さに見舞われ、その後すぐ脇腹の激痛が襲ってきた。

ナースコールを押す

「痛みが出たら、痛み止め使えますからすぐ言ってください」と言われていたのに、看護師さんがきたのは5分後(もっと長く感じてる)

わかる、看護師さんがめちゃくちゃ忙しいのはわかる。
ただこの時はちょっぴり悪態をつきたくなった(もちろんつかなかったけど)
そこから座薬を準備するのに5分(私は点滴で入れて欲しかったけど最初は座薬でと)

あの時間は、今、思い出しても苦しい。


退院

検査の結果は異常なし。懸念された尿管の詰まりはなかった(やっぱり蠕動運動中の撮影だったのだ)。

熱もない、血圧も正常、意識もハッキリ
これは退院しない理由がないが、まだ尿道と繋がっている管から出ている尿は、まさに血だった

なんの薬も出なかった。抗生物質も、痛み止めも・・・
かなり不安のまま帰宅
ただトイレに行けば、薬臭い尿が出た。これじゃあ薬はいらないよねと思うほど・・・


その後

退院した次の日、少し動かないといけないかなと思い、通常の1/2くらいの家事とウォーキングをした。調子はまずまず
ただ、お腹の感じがやっぱりお産後のように、内臓が下がってくる感じが否めなかった。

でもそんなことは言ってられない。次の日は楽しみにしているボイストレーニングがあるんだもの。
全身麻酔を受けているし喉には挿管されている。少しリハビリにとカラオケに声出しに行った。これもいつもの半分のペース。何せお腹に力が入らないから。

その夜・・・

脇腹にひどい激痛に見舞われた。救急車を呼ばないとダメかと思うほどの激痛だった。
術後に味わったあの痛みだ。

ちょうど部屋の前を通りかかった息子が、私の悶絶に気づきロキソニンを持ってきてくれたことで落ち着いた。(息子よ!グッジョブだ)

自分ではいつもの半分くらいならと思っていたけどダメだったらしい。
これが2016年、2018年の時との二つ目の違い。
回復力は甚だしく落ちていた。
これは当たり前のことなのに、ひどくショックだったし悶々とした。(している)

まとめ

検査結果が異常なしだった今は、この検査が本当に必要だったのか?とも思えるが、やはりあの画像(尿管の一部がすっぽりと消えている)を見たら、検査はせねばならなかっただろうな・・・と自分に言い聞かせている。

こんなことを考えてしまうくらい、検査後のダメージが大きかった。
もちろん個人差はあると思う。

・・・が、「たかが検査」ではなかった
今の私の体内は、きっと傷ついた細胞を必死に元に戻そうと頑張っていることだと思う。
幸いにして仕事を1週間休みにしていた。(ここは私のなまけ癖がいい方向へ)
この間に復活できることを祈るばかりだ。

今の私にお伝えできることは、検査を受けなければならないのなら、1日でも若い日に受けることをお薦めする。(40代と、50代半ばでは大きく違ったから)

そして、退院したからと言ってすぐには日常に戻れないということだ。

誰かの何かの参考になることを願って、恥ずかしい記録として残す・・・笑


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