つながりで越えていく①
ここ最近、「未曽有の危機」という言葉を盛んに耳にするようになりました。
世界中に蔓延する新型コロナウイルスの影響で、健康ばかりか経済の基盤までもが脅かされ、「明日からどうやって生きていこう」と不安を抱える方も多いことでしょう。
私もフリーランス(自営業)として仕事をしている中、大幅な売上の減少があることは否めません。
それでも「心理的な不安」といった物がほとんどないのが実際のところです。
この状況下で「『不安がない』とは、ちょっと頭がおかしい人なのかな?」と思う方もいるかもしれませんが、視点を変えることで、「不安」とはまったく異なる世界に生きることができたりしています。
今、多くの方々が抱えている「不安」の理由として真っ先に挙げられるのは、「仕事がなくなり、経済が成り立たなくなる」「経済が成り立たなくなると、生きて行かれなくなる」といったことではないでしょうか?
いわゆる経済的困窮による「生命の危機」を感じていらっしゃるのだと思います。
ここからは、ものすごく大局的な話をするので、ついていけない方は無理して読んでいただかなくても結構です。
そして、読んでくださる方にとっては、何かの一助になれば、幸いです。
ここで少し、考えてみてください。
人間って、果たしてそんなに弱い生き物なんでしょうか?
そもそも、人類の起源は、130億年以上前に宇宙が誕生したことから始まります。
その後、星々が生まれ、太陽や地球ができて、海や生命が誕生する。
その生命は、バクテリア(細菌)から植物、植物から動物へと進化を遂げ、その果てに私たち人類の祖先が誕生した。
その延長線上に、人類は「文明」や「社会」を構築し、今の世界があるのです。
宇宙や地球の歴史から見れば、「人間」ってごく最近生まれた生き物なんです。
でも、同時に、宇宙誕生から進化を遂げてきた生命の歴史や記憶がすべて遺伝子に刻まれている存在でもあるんです。
今、「生命の危機」につながる「不安」を抱えている方は、こうした経緯を感覚的に忘れてしまっている方が多いのではないでしょうか?
この話、続きます。
Oneness
宍戸 美子