最近のYou Tuberブームに思うこと。～中小企業のYou Tube活用について～

先日、たまたま登録者数3万人弱を抱えるYou Tuberさんの撮影現場に立ち会う機会がありました。
その方は4年前から配信をスタートされていて、最近は、週に2、3回のペースで動画をアップなさっています。
再生回数は最高で40万回、少ないと数千回といったところです。
当日もスマートフォンの角度を調整したりするなど、細かなところに気を遣いながら撮影をされていたのが、非常に印象的でした。

最近、プロモーションの一環としてYou Tube動画を取り入れる中小企業も増えてきています。
一見、You Tuberの方々の動画を見ていると、簡単にできそうなイメージがあるようですが、実際には「企画」を立案し、「撮影」をした後、不要な箇所をそぎ落としたり、テロップやBGMなどを追加する「編集」作業があって、ようやく完成します。
もう少し本格的な映像を撮りたい場合は「絵コンテ」を作成することもあるでしょう。

また、「撮影」自体はスマートフォンなどで、自社で手軽にできるとしても「編集」については外部の会社に委託するケースが多いようです。

さらに、再生回数を増やすには「動画SEO」を意識したり、タイトルやタグ、テロップといった文字要素や「サムネイル」の工夫、自社のチャンネルへ誘導するための動線づくりも必要です。

肝心の「企画」については、トップYou Tuberのヒカキンさんなどは、約14年間のYou Tube歴の中で、試行錯誤をされながら現在のスタイルを作ったと言われるので、もし今から配信をお考えで、かつできるだけ社内で作業を完結しようという場合は、一定期間は「テスト配信」と割り切って動画を投稿しながら反応を見ていくスタンスを取るのが良いように思います。

逆にある程度の予算を投入できるのであれば、制作会社など、プロの力を借りてしまうのが近道だと思います。

これは、どの媒体にも言えることですが、まずはコンテンツを作る「目的」を明確にすることが大切です。
特に中小企業経営者の方は、流行の「媒体」に目的や企画も考えず手を出し、結果、時間とエネルギーと予算を無駄にしているケースを多くみかけるので、非常に残念な気がしています。

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Oneness
代表/戦略コンサルタント
宍戸 美子