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「頼みの綱」リストを作ろう。

世界中に蔓延している新型コロナウイルスの影響で、
今や経営者をはじめとするすべての働く方々が
仕事や生活において様々な変化を強いられています。
 
先行きの見えない状況や政府の判断に不安を覚える方も多いでしょう。

今日はそんな皆さんのためにひとつ、心のお守りをプレゼントします。

やや私的な話になりますが、私には、20代前半から「第三者」や
「赤の他人」といった方々のお力をお借りしないと切り抜けられない
人生の局面が多々ありました。

自身のうつ病体験や母の8年間に亘る家出、父の作った億単位の負債、
妹の自殺未遂などはほんの一端。今ひとつ言葉が通じない海外で、
たった一人入院をするというアクシデントに見舞われたこともあります。

そんな経験を重ねるうちに、いつの頃からか自分の中で
「いざとなったら、この人を頼ろうリスト」といった物を
作るように
なりました。
 
ここ数年、大きな自然災害が増えたことで「防災セット」を
常備している方は多いと思います。
「いざとなったら、この人を頼ろうリスト(頼みの綱リスト)」は、
いわばその「人」版です。
 
どんなにお金があっても、どんなに優秀な人でも、人はひとりでは
生きていけません。
どうしようもなく自分が困った時に力をお借りできる先を
事前に考えておくだけでも、大きな心の安心に繋がります。

普段仲良くしている友人、仕事でお付き合いのある方々、
かつてお世話になった恩師や上司、学校やその他の学びの場で
時間を共にしたクラスメイトや先輩、後輩、趣味の場で出会った方たち…。

今一度、家族や親戚以外のご自分の人間関係を振り返ってみてください。
その方たちとの思い出を呼び起こしてみてください。

あなたが「力を貸してほしい」と思い、リストアップした相手は、
きっと過去にあなたに何かしらの優しさや知恵を分け与えてくれた人です。
そしてあなた自身、その相手の方に感謝し、今でもその相手の方が好きで、全面的に信頼していることでしょう。

その方たちが再びあなたに力を貸してくれる可能性は大きいと
思いませんか?

私は、過去に一度、このリストの方たちに実際に助けを求めたことが
あります。
その時に「助けてほしいんです」と声をかけた方たちは8人いました。

その中には、普段そんなに関係性が深くない方も含まれていたので、
正直、何人かからはお断りされると思っていました。
ところが、蓋を開けてみたら、実際は8人全員が忙しい中、
私に会う時間を作ってくださり、力や知恵を授けてくれたのです。

物やお金も大切ですが、その「物」や「お金」を作ったのは何よりも
「人」です。

特に経営者の方は、日頃、利害関係が重視される苛烈なビジネスの場で、
たった1人で判断を下し、自分の裁量で仕事を推し進めていく分、
人に頼ることが苦手な方も多いように思います。

でも、だからこそ、自分の周囲の人間関係を見直し、「心のお守り」
としての「頼みの綱リスト」を作ってみてください。

それだけで、きっとあなたの中の不安は幾分か解消され、今現実的に何をするべきか、を考える余裕が出てくると思いますよ。

そして最後に、この「頼みの綱リスト」を作る時は、同時にその方が困った時に「自分は何ができるか?」といったことも、どうぞ忘れずに考えてみてくださいね。

困った時はお互い様です。
何十年に1度あるかないかの状況だからこそ、「人」の知恵と力で
この局面を乗り切っていきましょう。

Oneness 
宍戸 美子








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