証券アナリスト科目Ⅲ -市場と経済-
1. はじめに
「どうも!しし丸です!」でおなじみの、しし丸です!
まず初めに、この本を手に取っていただいたあなたに言いたいことがあります。
それは・・・
あなたは素晴らしすぎるってことです!
だってそうじゃないですか。
この本を手に取ってくれたということは、あなたは証券アナリスト試験の勉強をしているということ。(この試験だけじゃなくて、他の試験のための勉強や、知識アップのための勉強も含めてです♪)
そしておそらく、働きながら、学校に行きながら、家事をしながら、合間を縫って勉強されてるんですよね。
冷静に考えて、素晴らしすぎます。
ますは自分に、拍手してください!(しし丸も今しています)
その上で、このしし丸講義シリーズを活用して、効率的に勉強し、最短で合格へ近づいちゃって下さい!
YouTubeチャンネル「しし丸の証券アナリスト学習塾」では講義動画形式で配信を続けていますので、動画もぜひご覧ください♪
それでは、行きましょう!
目次
2. ミクロ経済
① 消費者行動
しし丸講義初めていきましょう!
今回は消費者行動について解説していきます。
そもそもミクロ経済において消費者行動を分析することは、人はどのようにお金を使うのかということを分析することです。
そこにはこれから説明する様々な要因が影響するんですが、その要因がどう影響するかがわかると人々のお金の使い方がわかります。
ひいては経済がどのように動くかを分析することができるのです。
では最初に効用についてみてきましょう。
効用とは、人々がお金を消費して商品やサービスを買ったとき、そこから得られる満足度のことを意味します。
ミクロ経済学で人々の消費行動を考えるとき、人によってお金の使う目的がバラバラだと、個別にいくつものケースを想定しなければいけなくなります。
そこで、一括してミクロ経済学上では「人々は常に効用を最大化する消費行動をとる」と定義してしまっています。
自分の満足度のため以外にお金を消費する人もいるかもしれませんが、大半の人が自分の満足度のためにお金を使ってるよね、ということでまとめてしまっています。
そしてこの効用は、逓減していく、つまり徐々に減っていくとされています。
消費によって得られた満足度が、消費するごとに減っていくんですね
縦軸に効用を、横軸に焼き鳥の本数をとったグラフでは、効用の増加量は焼き鳥の本数を増やすごとに減っていきます。
例焼き鳥を一本食べると、その一本によって得られる満足度は最初は大きいですが、もう一本、もう一本と、食べ続けるうちに徐々に一本あたりの満足度が小さくなっていくことは、実感できるかと思います。
このように消費を変化させたときの満足度の変化を、限界効用、といいます。
経済学でいう「限界」とは、何かを微妙に変化させた時の、それに影響される別の何かの変化量という意味で使われています。
消費を増やすごとにふえる効用を限界効用といい、それが徐々に減っていくことを限界効用逓減の法則といいます。
効用のポイントです。
○ 消費者行動の目的は効用(つまり満足度)の最大化である
○ 効用の増加量は徐々に減っていく、これを限界効用逓減の法則という
次に「無差別曲線」に進みましょう
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