関根潤三監督の慧眼。

少し前、関根潤三さんが亡くなった時の記事、ヤクルトの池山選手の指導をしていて、「彼は繊細でね、繊細だから頑張るんだよ」と評していた。関根さんは良く分かってるな、と思った。
池山選手のことを全く知っているわけではないが、「繊細」というのは、きっと池山選手は「いろいろと気にしてしまう」人だったんだろう。その繊細さを理解してあげて、良さを殺さず、弱みで潰さずに、主力選手かつ人気選手に育て上げた関根さんは、本当にすごい人なんだと思う。
池山選手と比定するのは大変おこがましいが、自分も色々なことを気にして、気疲れするタイプであり、他方で、それが原動力となり、色々なことに挑戦したり踏ん張って頑張れたりした部分が多々あったし、一つのサバイバル能力の源泉だった。
ただ、繊細で頑張るのは、心が休まらず、不安が強くて、いつも気持ちが一杯一杯なので、他責の怒りが生じてしまって周囲を不幸にしてしまうこともあるし、限界まで頑張ることを贖罪符としてしまうような弱さもあって、あまりハッピーではない生き方であることに、ようやく気づいてきた。
もっと端的に言うと、嫌われたくない、という部分で頑張ってしまうと、オーバーワークになってしまって、それをこれまでのキャリアで繰り返し繰り返しやってきたのかな、と思う。それを以って褒められたり、得られる果実や成果もあったけれど、「飢餓輸出」的な部分があって、儲からない薄利の商売を有難がってやるような、ちょっと間の抜けた生き方だったように思う。
次のキャリアにおける成長課題は、まさにその点に尽きるのかな、と思う。自分と周囲にとって、持続的な働き方の均衡解を見つけること。他者から自分へ、そして、過去の悔恨や将来の不安から今ここにいることへのフォーカス。希望を持って前に進みましょう。

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