T

承知いたしました。既存のHTMLファイルにおいて、すでに<h>タグなどにフォントが指定されている場合でも、全てのタグのフォントを置換するために、強制的にフォントを上書きするCSSを使用します。また、awaitによる非同期処理を同期的な処理に変更いたします。

以下に、要求に沿ったコードと手順を詳しく説明いたします。


  1. カスタムCSSで全てのフォントを置換する

既存のスタイルを上書きするために、すべての要素に対してfont-familyを強制的に適用します。!importantを使用することで、既存のスタイル設定よりも高い優先度で適用されます。

1.1. カスタムCSSの作成

custom.css

/* custom.css */

/* カスタムフォントの定義(必要に応じて) */
@font-face {
font-family: 'CustomFont';
src: url('fonts/CustomFont.woff2') format('woff2'),
url('fonts/CustomFont.woff') format('woff'),
url('fonts/CustomFont.ttf') format('truetype');
font-weight: normal;
font-style: normal;
}

/* 全ての要素にフォントを適用 */

  • {
    font-family: 'CustomFont', sans-serif !important;
    font-weight: normal !important;
    color: #000 !important;
    }

*セレクタは全ての要素を対象とします。

!importantを使用して、既存のスタイルよりも優先して適用します。

カスタムフォントを使用する場合は、@font-faceでフォントを定義し、フォントファイルへの正しいパスを指定します。


  1. 非同期処理を同期的に実行する

PuppeteerSharpは非同期ライブラリですが、GetAwaiter().GetResult()を使用することで非同期メソッドを同期的に呼び出すことができます。


  1. 完全なコード例

以下に、要求に沿った同期的なC#コードを提供します。

Program.cs

using System;
using System.IO;
using PuppeteerSharp;

namespace PuppeteerPdfDemo
{
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// Chromiumのダウンロード
new BrowserFetcher().DownloadAsync(BrowserFetcher.DefaultRevision)
.GetAwaiter().GetResult();

        // ブラウザを起動
        var browser = Puppeteer.LaunchAsync(new LaunchOptions
        {
            Headless = true // ヘッドレスモードで実行
        }).GetAwaiter().GetResult();

        try
        {
            // 新しいページを開く
            var page = browser.NewPageAsync().GetAwaiter().GetResult();

            // ローカルHTMLファイルのパス
            var htmlFilePath = Path.Combine(Directory.GetCurrentDirectory(), "input.html");

            // HTMLファイルを読み込む
            page.GoToAsync($"file:///{htmlFilePath}").GetAwaiter().GetResult();

            // カスタムCSSを注入
            var customCssPath = Path.Combine(Directory.GetCurrentDirectory(), "custom.css");
            page.AddStyleTagAsync(new AddTagOptions
            {
                Path = customCssPath
            }).GetAwaiter().GetResult();

            // PDFオプションを設定
            var pdfOptions = new PdfOptions
            {
                Format = PaperFormat.A4,
                PrintBackground = true, // 背景を印刷する
                MarginOptions = new MarginOptions
                {
                    Top = "20mm",
                    Bottom = "20mm",
                    Left = "15mm",
                    Right = "15mm"
                }
            };

            // PDFを生成
            page.PdfAsync("output.pdf", pdfOptions).GetAwaiter().GetResult();

            Console.WriteLine("PDFの生成が完了しました。");
        }
        finally
        {
            // ブラウザを閉じる
            browser.CloseAsync().GetAwaiter().GetResult();
        }
    }
}

}

ポイント:

非同期メソッドの同期的な呼び出し:

GetAwaiter().GetResult()を使用して、非同期メソッドを同期的に実行しています。

これにより、asyncやawaitを使用せずに処理を進めることができます。

カスタムCSSの適用:

page.AddStyleTagAsyncメソッドで、カスタムCSSファイルをページに注入しています。

エラーハンドリング:

tryとfinallyを使用して、ブラウザが確実に閉じられるようにしています。


  1. 手順の詳細な説明

4.1. 環境のセットアップ

必要なソフトウェア:

.NET SDK(バージョン3.1以上)

任意のC#開発環境(Visual Studio、Visual Studio Codeなど)

4.2. プロジェクトの作成

コマンドラインから新しいコンソールアプリケーションを作成します。

dotnet new console -n PuppeteerPdfDemo
cd PuppeteerPdfDemo

4.3. PuppeteerSharpのインストール

NuGetパッケージとしてPuppeteerSharpをインストールします。

dotnet add package PuppeteerSharp

4.4. フォントファイルとCSSファイルの配置

フォントファイル:

fontsフォルダを作成し、使用したいフォントファイル(例: CustomFont.woff2)を配置します。

CSSファイル:

プロジェクトのルートディレクトリにcustom.cssを作成し、先ほどの内容を記述します。

HTMLファイル:

input.htmlをプロジェクトのルートディレクトリに配置します。

4.5. コードの実行

dotnet run

実行すると、output.pdfが生成されます。


  1. 追加のカスタマイズ

5.1. フォントの適用を確認する

フォントが正しく適用されない場合:

フォントファイルのパスを確認します。

フォントの形式(woff2, woff, ttf)を確認し、ブラウザがサポートしている形式を使用します。

フォントのライセンスを確認し、PDFへの埋め込みが許可されているか確認します。

5.2. CSSの優先度を上げる

特定の要素に対してさらに強制的にスタイルを適用したい場合:

/* より具体的なセレクタを使用 */
html, body, div, span, applet, object, iframe,
h1, h2, h3, h4, h5, h6, p, blockquote, pre,
a, abbr, acronym, address, big, cite, code,
del, dfn, em, img, ins, kbd, q, s, samp,
small, strike, strong, sub, sup, tt, var,
b, u, i, center, dl, dt, dd, ol, ul, li,
fieldset, form, label, legend, table, caption,
tbody, tfoot, thead, tr, th, td, article, aside,
canvas, details, embed, figure, figcaption,
footer, header, hgroup, menu, nav, output,
ruby, section, summary, time, mark, audio, video {
font-family: 'CustomFont', sans-serif !important;
}


  1. 注意点とベストプラクティス

6.1. 非同期処理を同期化する際の注意点

デッドロックのリスク:

GetAwaiter().GetResult()を多用すると、デッドロックが発生する可能性があります。

コンソールアプリケーションでは比較的安全ですが、GUIアプリケーションでは特に注意が必要です。

推奨事項:

可能であれば、asyncとawaitを使用した非同期プログラミングを検討してください。

6.2. フォントのライセンス

フォントの使用許諾:

使用するフォントのライセンスを確認し、PDFへの埋め込みが許可されているか確認してください。

6.3. ファイルパスの指定

相対パスと絶対パス:

フォントファイルやCSSファイルへのパスは、HTMLファイルからの相対パスになります。

Path.CombineとDirectory.GetCurrentDirectory()を使用して、正しいパスを指定しています。


  1. 非同期コードへの移行(参考情報)

将来的に非同期プログラミングを行う場合は、asyncとawaitを使用することで、コードの可読性とパフォーマンスを向上させることができます。

Program.cs(非同期版)

using System;
using System.IO;
using System.Threading.Tasks;
using PuppeteerSharp;

namespace PuppeteerPdfDemo
{
class Program
{
static async Task Main(string[] args)
{
// Chromiumのダウンロード
await new BrowserFetcher().DownloadAsync(BrowserFetcher.DefaultRevision);

        // ブラウザを起動
        using var browser = await Puppeteer.LaunchAsync(new LaunchOptions
        {
            Headless = true
        });

        // 新しいページを開く
        using var page = await browser.NewPageAsync();

        // ローカルHTMLファイルのパス
        var htmlFilePath = Path.Combine(Directory.GetCurrentDirectory(), "input.html");

        // HTMLファイルを読み込む
        await page.GoToAsync($"file:///{htmlFilePath}");

        // カスタムCSSを注入
        var customCssPath = Path.Combine(Directory.GetCurrentDirectory(), "custom.css");
        await page.AddStyleTagAsync(new AddTagOptions
        {
            Path = customCssPath
        });

        // PDFオプションを設定
        var pdfOptions = new PdfOptions
        {
            Format = PaperFormat.A4,
            PrintBackground = true,
            MarginOptions = new MarginOptions
            {
                Top = "20mm",
                Bottom = "20mm",
                Left = "15mm",
                Right = "15mm"
            }
        };

        // PDFを生成
        await page.PdfAsync("output.pdf", pdfOptions);

        Console.WriteLine("PDFの生成が完了しました。");
    }
}

}


  1. まとめ

全てのタグのフォントを置換するために、カスタムCSSを作成し、*セレクタと!importantを使用して既存のスタイルを上書きします。

非同期処理を同期的に実行するために、GetAwaiter().GetResult()を使用します。

フォントファイルやCSSファイルのパスに注意し、正しく配置します。

デッドロックのリスクやフォントのライセンスなど、注意すべき点を確認します。


ご不明な点や追加のサポートが必要な場合は、お気軽にお知らせください。

ははHTMLをPDFに変換する際に、PDF内でテーブルが見切れたり切れてしまう問題が発生しているとのことですね。これは一般的に、PDFへの変換時にページブレークやレイアウトが適切に処理されず、テーブルがページの端で切れてしまうことが原因です。

この問題を解決するための対策をいくつかご提案いたします。


  1. CSSでページブレークを制御する

印刷時にテーブルやその行がページをまたいで分割されないように、CSSのページブレーク関連のプロパティを使用します。

具体的な方法

テーブル全体をページ内に収める

table {
    page-break-inside: avoid;
}

テーブルの行がページをまたいで分割されないようにする

tr {
    page-break-inside: avoid;
}

セル内のコンテンツが分割されないようにする

td, th {
    page-break-inside: avoid;
}

カスタムCSSにこれらのスタイルを追加

custom.cssファイルに上記のスタイルを追加し、既存のスタイルよりも優先されるように!importantを付けます。

table, tr, td, th {
    page-break-inside: avoid !important;
}

  1. テーブルの幅とレイアウトを調整する

テーブルがページ幅を超えてしまうと、見切れの原因になります。テーブルの幅をページ幅に合わせ、セルの内容が適切に折り返されるようにします。

具体的な方法

テーブルの幅を100%に設定

table {
    width: 100% !important;
    table-layout: fixed !important;
}

セル内のテキストを折り返す

td, th {
    word-wrap: break-word !important;
    overflow-wrap: break-word !important;
}

  1. ページの余白やサイズを調整する

PDF生成時の余白や用紙サイズを調整して、コンテンツがページ内に収まるようにします。

具体的な方法

PDFオプションで余白を調整

var pdfOptions = new PdfOptions
{
    Format = PaperFormat.A4,
    PrintBackground = true,
    MarginOptions = new MarginOptions
    {
        Top = "10mm",
        Bottom = "10mm",
        Left = "10mm",
        Right = "10mm"
    }
};

ページの向きを横向き(ランドスケープ)に設定

var pdfOptions = new PdfOptions
{
    Format = PaperFormat.A4,
    Landscape = true,
    PrintBackground = true,
    MarginOptions = new MarginOptions
    {
        Top = "10mm",
        Bottom = "10mm",
        Left = "10mm",
        Right = "10mm"
    }
};

  1. スケールオプションを使用してページ全体を縮小する

コンテンツ全体を縮小することで、テーブルがページ内に収まるようにします。

具体的な方法

スケールを設定

var pdfOptions = new PdfOptions
{
    Format = PaperFormat.A4,
    Scale = 0.9, // 必要に応じて調整
    PrintBackground = true,
    MarginOptions = new MarginOptions
    {
        Top = "10mm",
        Bottom = "10mm",
        Left = "10mm",
        Right = "10mm"
    }
};

  1. PuppeteerSharpで印刷メディアタイプを指定する

印刷用のスタイルが適用されるように、メディアタイプをprintに設定します。

具体的な方法

メディアタイプを設定

page.EmulateMediaTypeAsync(MediaType.Print).GetAwaiter().GetResult();

これをPDF生成前に追加してください。


  1. JavaScriptでテーブルのスタイルを調整する

ページロード後にJavaScriptを使用して、テーブルのスタイルを動的に調整することも可能です。

具体的な方法

テーブルの幅を調整

page.EvaluateExpressionAsync(@"
    var tables = document.getElementsByTagName('table');
    for (var i = 0; i < tables.length; i++) {
        tables[i].style.width = '100%';
        tables[i].style.tableLayout = 'fixed';
    }
").GetAwaiter().GetResult();

  1. テーブル内の画像やコンテンツのサイズを調整する

テーブル内に大きな画像や長いテキストがあると、セルの幅が広がり、ページからはみ出す原因になります。

具体的な方法

画像の最大幅を設定

img {
    max-width: 100% !important;
    height: auto !important;
}

長い単語を折り返す

td, th {
    word-break: break-all !important;
}

  1. カスタムCSSの優先度をさらに高める

スタイルが他のCSSによって上書きされないように、より具体的なセレクタや!importantを使用します。

具体的な方法

より具体的なセレクタを使用

html body table {
    page-break-inside: avoid !important;
    width: 100% !important;
    table-layout: fixed !important;
}

html body table td, html body table th {
    word-wrap: break-word !important;
    overflow-wrap: break-word !important;
    word-break: break-all !important;
}

  1. フォントサイズや行間を調整する

フォントサイズを小さくしたり、行間を詰めることで、コンテンツがページ内に収まりやすくなります。

具体的な方法

フォントサイズを調整

body {
    font-size: 90% !important; /* 必要に応じて調整 */
}

行間を調整

body {
    line-height: 1.2 !important; /* 必要に応じて調整 */
}

  1. 長いテーブルを分割する

テーブルが非常に長く、1ページに収まらない場合、テーブルを複数の部分に分割することで見切れを防ぐことができます。ただし、この方法は元のHTMLを編集する必要があるため、元HTMLを編集せずに実現するのは難しいかもしれません。


まとめ

上記の方法を試していただき、PDF内でのテーブルの見切れ問題が解決するか確認してみてください。特に、CSSでpage-break-inside: avoidを使用することで、テーブルやその行がページをまたいで分割されるのを防ぐことができます。また、テーブルの幅やセル内のコンテンツの折り返しを調整することで、ページ内に収めることが可能です。

最終的なcustom.cssの例:

/* カスタムフォントの定義(必要に応じて) */
@font-face {
    font-family: 'CustomFont';
    src: url('fonts/CustomFont.woff2') format('woff2'),
         url('fonts/CustomFont.woff') format('woff'),
         url('fonts/CustomFont.ttf') format('truetype');
    font-weight: normal;
    font-style: normal;
}

/* 全ての要素にフォントを適用 */
* {
    font-family: 'CustomFont', sans-serif !important;
    font-weight: normal !important;
    color: #000 !important;
}

/* テーブルのスタイルを調整 */
table {
    width: 100% !important;
    table-layout: fixed !important;
    page-break-inside: avoid !important;
}

tr, td, th {
    page-break-inside: avoid !important;
    word-wrap: break-word !important;
    overflow-wrap: break-word !important;
    word-break: break-all !important;
}

/* 画像のサイズを調整 */
img {
    max-width: 100% !important;
    height: auto !important;
}

/* フォントサイズと行間 */
body {
    font-size: 90% !important;
    line-height: 1.2 !important;
}

コード内での変更点(抜粋):

// メディアタイプを印刷用に設定
page.EmulateMediaTypeAsync(MediaType.Print).GetAwaiter().GetResult();

// PDFオプションでページの向きとスケールを調整
var pdfOptions = new PdfOptions
{
    Format = PaperFormat.A4,
    Landscape = true, // 横向き
    Scale = 0.9,      // スケールを調整
    PrintBackground = true,
    MarginOptions = new MarginOptions
    {
        Top = "10mm",
        Bottom = "10mm",
        Left = "10mm",
        Right = "10mm"
    }
};

ご不明な点や追加のサポートが必要な場合は、お気軽にお知らせください。問題が解決することを願っております。は



いいなと思ったら応援しよう!