見出し画像

心の色

前回の続き。

今日は、海外に住んだ約1年半を時系列ごとにまとめていきたいと思います。

長年の夢であった海外。計画を立て始めた当初から、渡航後は日本や家族、友達のことは未練はなく何も恋しくなることはないって変な確信があった。(もちろん連絡は取りますよ!)

それくらい、まだ起きてない充実してるであろう未来に期待していたんだろうな。

ワーホリする国までは乗り継ぎ便で、乗り継ぎで違う国に一泊したのですが、そのあたりからなんとなく雲行きが怪しくなってきました…。
なんとも言えない寂しさ。不安。

そんな気持ちに気付かないフリして、無事現地に着きました。到着後その足で、数ヶ月やり取りをしていた現地の無料エージェントのオフィスへ行くことになっていたので、重ーーーいスーツケース2つとバックパックを背負って向かいました。途中何度も荷物捨てたくなりました。捨てませんでした。

今思えば、そのオフィスまでの交通手段である電車は、すごーく簡単な乗り換えでしたが、電車がない土地から行った私にとってワケワカメの状態&やっと着いた安堵感からの疲れで、すっごく遠く感じたのを覚えています。
(はい、あのなんとも言えない気持ち…だんだん無視できなくなってきました。)

オフィスに着いたら、やたら気怠い感じの話し方のポジティブシンキングの担当者が迎えてくれました。この人が私の鼻っ柱をへし折ったのは言うまでもなく。

そう、ホームシックというものにしっかりかかっちゃったんです。俗に言う、家族に会いたいとか日本が恋しいとかとはちょっと違って、現地に着いたことで完全燃焼しちゃったに近い感じですね…ずっと気を張ってた分、飛行機でもあまり寝れず疲れと不安が爆発した感じ。それ加え、これから英語も通じないけどやっていけるの?!?!なのに一年も住むの?!?!?!って不安がドカーーーンですよ。突然落ち込みました。

そうそう、このエージェントの人に"寄り添う"なんて気持ちなんてないと思いました。私のペースを完全無視でたんたんと事務処理を進めていく。そして、私の落ち込んでしまっていることを話しても、そっかー大丈夫大丈夫って。軽い。ほんと軽い。悲しかった。絶対友達になれないタイプ!!大嫌い!!とさえ思いました(オトナゲナイ)

そう言いつつも、このエージェントの人も右も左も分からずあの国に来て、私が想像もつかないような苦労や不安をしてきたんだろうと思います。自分の生まれ育った国以外に住むって、どれだけ強くいられるかだと、その後自分が住んでみて分かったし、ホームシックの人みんなに、不安だね寂しいねって一緒になって落ち込むだけが優しさじゃないことも知りました。

よく考えれば、そもそも無料エージェントなんだからこのくらい当たり前だよね。自分の甘さに苦笑いものです。その後も無料と言いながらも色々アドバイスもらったりお手伝いしてもらいました。ありがたいことですよ。ほんとに。
(でもあの日はもう少し優しくしてほしかったよ!あ、そして一年以上経ってもこの人とは相性は良くないなって思いました。笑)

ホームステイ先の誰かが迎えに来るまでゆっくりしてと言われ、ただひたすら悲しい気持ちで数時間ボーッと待ち、ようやく迎えにきたホームステイ先のティーンエイジャーのホストブラザーとそのいとこの女の子2人。3人ともシャイだったけど、荷物持ってくれたり電車の定期を買うお手伝いしてくれたり、彼らの優しさに癒されました。

無事ホームステイ先に到着し、部屋で荷解きをしつつ温かいご飯いただいて床につくのでした。の、はずがその後眠れない日々を約2週間過ごすはめになるとは…

そう、この落ち込みのせい。私の心の中の"色"が、黒一色になってしまいました。自分で決めたことだから弱音吐くなんて恥ずかしいとかそんなしょーもないこと思ってたんです。

渡航前からずっと相談に乗ってくれていた友達に、自分の現状を連絡したんです。
そしたら「弱音吐いていいんだよ。」って言われて、ハッとしました。
何を今更強がっていたんだ!自分のバカ!そのために口がついてるんじゃないか!って。それで咳を切ったかのように、親にも友達にも弱音吐きまくりました。

いやいや、何かすることないんかい!と思われてると思うのですが、渡航前から語学学校に通うのは決まっていたのですが、ビザの関係で入学の約2週間早めに到着したので特にすることなかったんです。ビザ関係の手続きは渡航前、入国後2日くらいで終わったので。とほほ。

とりあえずすぐすぐ元気がでるわけもなく、ずっと家にこもっては落ち込んでいました。でも、周りに弱音を吐くこと(自分の気持ちに素直になること)で、徐々に心の中の"色"を取り戻していき、一筋の光?みたいなものを感じました。
何かしてみようかなと思うようになり、料理させてもらったり(ホームステイ先なのでキッチンを使うのに許可が必要)、家の周りを散歩したり写真撮ったりしました。

いよいよ、学校がはじまります。元気のない私に、ホストファミリーは、学校始まったら友達もできるし忙しくなって気も紛れるよ!楽しくなるよ!って励ましてくれました。ほんとその通りでした。持つべきものは友。この友がこれから先どれだけ助けてくれるかなんて思いもしなかった。


渡航後超初期だけでこんなにぎっしり書きましたが(数年も前なのに負の気持ちってよく覚えてるものですね)、この後のことは、もうちょっとまとめて書いていきたいな。多分。


つづく。

いいなと思ったら応援しよう!