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マイベスト筒美京平ソングとわたくし

先日、リマインダーというサイトが企画した「マイベスト筒美京平ソング」というオンラインイベントがあった。

それぞれが自分の好きな筒美京平作品を1曲選んでプレゼンするというもので、私もパネラーとして参加した。

1曲を絞るのは難しかったのだが、初めて触れた筒美京平作品、ということで、麻丘めぐみの「わたしの彼は左きき」をチョイスした。

リリースされた1973年、私は小学1年生。もともとおとなしかった私は集団生活に馴染めず、学校ではほとんど口をきかない子どもだった。何か話しかけられても頷くか首を横に振るかしかできず、自分が思ったことを口にすることはまずなかった。

学校も全く面白くなかった私にとって、友だちは音楽だった。ただ童謡や子供番組の曲には興味を示さず、ラジオから流れてくる流行歌に興味を示し、欧陽菲菲の「雨の御堂筋」や金井克子の「他人の関係」を母親にせがんでスーパーに置いてあるジュークボックスでかけてもらうのが好きな、ちょっと変わった子どもだった。

そんなませた子どもが最初に興味を示したアイドルが麻丘めぐみだった。テレビの歌番組で歌う麻丘めぐみを見て、子どものくせに「この人かわいい!」というクソ生意気な感情を抱いたのだ。

初めて自分のお金で買ったレコードは「わたしの彼は左きき」(たぶんお年玉の貯金を使った)。その次の「アルプスの少女」やベストアルバムも買い、学校から帰ったら毎日聴きまくっていた。

そんな頃のことを思い出しながら、オンラインイベントでは「わたしの彼は左きき」について、曲に隙間がないことや、メロディとコード進行について、ピアノを使ってプレゼンさせていただいた。

最後に一番よかったプレゼンを投票で決めるのだが、私に投票してくださった方が一番多かったようで、MVS(Most Valuable ShowaPops)というものをいただくことができた。

7月のイベントでもMVSをいただいたので、これが2回目。子どもの頃から何かで1番になったことなどほとんど(いや、 全くかもしれない)なかったのでとても嬉しかった。あの頃の自分に教えてあげたい。学校とか面白くないかもしれへんけど、麻丘めぐみを聴きまくってたおかげでオッサンになってからちょっとだけ脚光を浴びることができるで!役に立つで!ってね(笑)。

ちなみに夢中になって聴いていた麻丘めぐみ、「白い部屋」という曲で急に大人っぽいムードの曲になり、子供心に淫靡なものを感じたのかそのあたりから離れてしまった。(実際歌詞を深読みするとちょっと淫靡かも)

その後は夢中になれる人が出てこず、岩崎宏美→キャンディーズ→ピンク・レディーなどを聴いていて、次に夢中になるのは1978年、八神純子。その話はまた後日。

#麻丘めぐみ
#昭和ポップス
#マイベスト筒美京平ソング


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