アルファ実験教室:4年生:第3回のメモ
授業ノート
ろうそくの燃焼に関する一連の実験から得られた知見をまとめています。ろうそくの炎の構造、ろうそくが燃える原理、及びろうそくの炎を変化させる要因についての理解を深めることが目的です。
実験1: ろうそくの炎の観察
炎の構造: ろうそくの炎は3つの部分から成り立っています。
外炎: 約140°C、酸素と接触して完全燃焼している部分。
内炎: 約500°C、まだ燃えていない成分が多く含まれている部分。
炎心: 約300°C、最も温度が低い部分で、燃えていないろうが存在します。
実験2: ほのおの中の成分の観察
炎からの物質の取り出し: 内炎からは燃えていない炭素の粒子が、炎心からは燃えていないろうが取り出されました。
実験3: 炎の温度の観察
温度の分布: 外炎が最も温度が高く、酸素と触れて完全に燃焼しているためです。内炎と炎心はそれぞれ低い温度を示します。
実験4: ろうそくの燃焼の原理
ろうそくの燃料: ろうそくは主に気体状態のろうが燃えており、固体や液体のろうは直接燃えることはありません。
実験5: ろうそくのしんの働き
しんの機能: ろうそくのしんはとけたろうを吸い上げ、燃料を炎に供給する役割があります。
補足
ろうそくとアルコールランプの炎: アルコールランプの炎がろうそくの炎よりも明るくない理由は、アルコールに含まれる炭素が少なく、光を出す炭素の粒子が少ないためです。
炎を大きくする方法: ろうそくの炎を大きくするには、ろうを吸い上げるしんを太くすることが効果的です。これにより、より多くのろうが燃え、炎が大きくなります。
これらの実験から、ろうそくの炎の構造、燃焼過程での温度分布、ろうそくが燃える原理、そして炎のサイズを変える方法について理解を深めることができます。