サピックス:4年生:430−31(太陽の動きと影、気温と地温の測定):理科のメモ
授業ノート:太陽の動きと影、気温と地温の測定
太陽の動きと影
影は太陽の動きに連動して、その向きと長さが変化します。
影の向き:太陽の反対側に影ができます。
太陽が東にある時:影は西にできます。
太陽が南にある時:影は北にできます。
太陽が西にある時:影は東にできます。
影の長さ:太陽の高度によって影の長さが変わります。
太陽高度が低い時:影は長くなります。
太陽高度が高い時:影は短くなります。
季節による太陽の動きと影の変化
地球の地軸が傾いているため、季節によって太陽の高度が変わります。 その結果、影の向きや長さも変化します。
夏至の日
太陽の動き:北寄りから出て、高い軌道を通り、北寄りに沈みます。
影:南寄りにでき、短くなります。
冬至の日
太陽の動き:南寄りから出て、低い軌道を通り、南寄りに沈みます。
影:北寄りにでき、長くなります。
春分・秋分の日
太陽の動き:真東から出て、真西に沈みます。
影:直線状に動きます。
春分・秋分の日の影が直線になる理由
太陽の動きと棒の先端を結ぶ線が、常に同じ平面上に存在するため。
観測者から見ると、太陽は水平に移動しているように見えるため、影も水平方向に伸びます。
棒を立てて、ある日の影の様子を記録することで、太陽の動きや季節を推測できます。
影の長さから太陽高度を、影の向きから太陽の方角を推測できます。
気温と地温の測定
気温測定
測定場所: 日向
注意点: 直射日光が温度計に当たらないように、覆い(百葉箱など)を用いる。
理由: 直射日光の影響を受けると、空気の温度ではなく、太陽光による熱を測ってしまうため。
メモリを読み取る際の注意点: 温度計のメモリは、真横から垂直に見て読む。
理由: 斜めから見ると、視差によって正しい温度を読み取ることができないため。
地温測定
測定方法
温度計を地面に埋め、その上に土を軽くかぶせる。
温度計の球部(赤い部分)には直射日光が当たるようにする。
地上に出た温度計の部分には覆いをかぶせる。
注意点
温度計の球部: 直射日光に当てる。
地上部分: 覆いをかぶせる。
理由: 地温と気温の両方の影響を受けないようにするため。
百葉箱
百葉箱は、気温を正しく測定するために、以下の工夫が凝らされています。
設置場所: 芝生の上
理由: コンクリートや土からの照り返しによる温度上昇を防ぐため。
構造
高さ: 地面から1.2〜1.5m
理由: 地面からの熱の影響を避けるため。
色: 白
理由: 太陽光を反射し、箱内の温度上昇を抑えるため。
素材: 木
理由: 熱伝導率が低く、箱内の温度上昇を抑えるため。
扉の位置: 北側
理由: 直射日光の侵入を防ぐため。
鎧戸: 斜めに組まれた板
理由: 風通しを良くし、直射日光や雨の侵入を防ぐため。
鎧戸の構造
外側:直射日光や雨が入り込まないように、板が内側に傾斜している。
内側:風が通り抜けるように、板が外側に傾斜している。