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サピックス:4年生:440−14:社会のメモ
<授業ノート>
中部地方の地理と気候のノート
はじめに
中部地方は、日本の中央部に位置し、山地や高地が多い地域である。
気候や地形の特徴を理解することが重要。
中部地方の気候
2.1 日本海側の気候冬に北西の季節風が吹き、豪雪地帯と呼ばれる。
2.2 中央高地の気候山に囲まれた盆地が多く、年降水量が少ない(例:長野市 933mm)。
海から離れているため、一日の気温差や夏冬の気温差が大きい。
2.3 東海地方の気候夏に南東からの季節風が吹き、夏の降水量が多い。
黒潮(日本海流)の影響で比較的温暖な気候。
中部地方の地形
3.1 日本アルプス飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)の総称。
3.2 糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)静岡県から新潟県に向かって伸びる地層のずれ。
東日本と西日本を分ける重要な境界線。
3.3 主な山富士山:日本一高い山
浅間山:関東地方と中部地方の境界に位置する活火山
中部地方の半島と湾
4.1 主な半島伊豆半島:温暖な気候でミカン栽培が盛ん
知多半島・渥美半島:温室メロンや電照菊(抑制栽培)の栽培が有名
能登半島:冬の湿気を利用した輪島塗(漆器)の産地
4.2 主な湾駿河湾:かつてカニ工場の排水によるヘドロが発生し問題化
三河湾:うなぎの養殖が有名
伊勢湾:中部国際空港や自動車の輸出港がある
若狭湾:リアス式海岸で、原子力発電所が多数立地(原発銀座)
中部地方の発電
黒部川:上流に多数の水力発電所があり、夏の雪解け水を利用している。
立山黒部アルペンルート:大観峰や室堂平などの観光地を結ぶ。
まとめ
中部地方は日本のほぼ中央に位置し、地形や気候が多様な地域である。
日本アルプスや富士山など有名な山地が多く、豪雪地帯や盆地、リアス式海岸などの特徴的な地形がみられる。
伊豆半島や知多半島・渥美半島など、温暖な気候を生かした農業が盛んな半島がある。
駿河湾、伊勢湾、若狭湾など、工業や漁業、原子力発電などに利用されている湾がある。
黒部川の水力発電に代表されるように、地域の自然環境を生かしたエネルギー開発が行われている。
図1:中部地方の主な山地と構造線
[地図:中部地方の主な山地と構造線を示す簡単な図]
- 日本アルプス(飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈)
- 富士山、浅間山
- 糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)
図2:中部地方の主な半島と湾
[地図:中部地方の主な半島と湾を示す簡単な図]
- 半島:伊豆半島、知多半島、渥美半島、能登半島
- 湾:駿河湾、三河湾、伊勢湾、若狭湾
内容チェック
Q: 日本海側の地域は冬に何が吹き、何地帯と呼ばれるようになっているか。 A: 北西の季節風が吹き、豪雪地帯と呼ばれるようになっている。
Q: 長野市の年降水量はどのくらいか。 A: 933mm
Q: 中央高地が海から離れているために、何が大きくなるか。 A: 一日の気温差や夏冬の気温差が大きくなる。
Q: 東海地方では夏にどの方角からの季節風が吹くか。 A: 南東からの季節風が吹く。
Q: 飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈の総称は何か。 A: 日本アルプス
Q: 糸魚川静岡構造線は何県から何県に向かって伸びる地層のずれか。 A: 静岡県から新潟県に向かって伸びる地層のずれ。
Q: 伊豆半島は温暖な気候で何の栽培が盛んか。 A: ミカンの栽培が盛んである。
Q: 知多半島・渥美半島では、温室メロンと何の抑制栽培が有名か。 A: 電照菊(抑制栽培)の栽培が有名である。
Q: 若狭湾はリアス式海岸で、何が多数立地しているか。 A: 原子力発電所が多数立地している。
Q: 黒部川では何発電が行われており、何を利用しているか。 A: 水力発電が行われており、夏の雪解け水を利用している。