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偏向報道
【ブログ更新日】2022-05-26 20:00:27
5月25日、市長が予想通り、偏向報道批判をツイートしました。
予想通りの記事で、これが偏向報道 だと批判する理由です。
3月に中国新聞の記者へ「議会の手法について識者の見解は?」と聞きましたが、その際はそうした評価を載せず表面的にしか報じていません。
社会の公器たる自覚はないのか。
今回は、全国でもあまり例のない、しかも2元代表制の根幹を揺るがすニュースだけに、テレビ、ネットを含めて報道していました。
私も大手各紙等の報道を見ましたが、論調にたいした違いはなく、市長が批判した中国新聞とも、大きな違いはないと感じました。
市長ベッタリだった広島ホームテレビも今回は客観的に報道していました。
さすがに「まずい」と思ったのでしょう。
ただ、中国新聞は、地元紙ですし紙面に余裕がありますから、詳しく報道しています。
また、大学の先生の談話が乗っていましたが、専門家の意見を載せることは、記事の客観性を確保するためにも有効な方法だといえます。
ところが、「自分を批判する時だけ学者の談話を乗せる」という思い込みが、市長の逆鱗に触れたのでしょう。
この談話内の「自律権」については、私の理解と違うところがありますが、全体的には妥当なもので、何ら偏向報道には当たらないでしょう。
これが世間の常識的な考えです。
市長は、中国新聞に対して「社会の公器たる自覚はないのか」とつぶやきましたが、反対に、「市長という公職にあるという自覚はないのか」と問い返されるのではないでしょうか。
マスコミ各社は、報道に関する指針や基準を持っており、一市長がとやかく言っても、その意向に沿うことがないのは、当たり前ではないですか。
それが出来るのなら、マスコミは独立性を放棄したことになり、それこそ大問題です。
最近、マスコミ各社は、市長から距離を置き、通常の記者会見にも、あまり出席しなくなったと聞いています。
市長はその原因を考えたことがあるのでしょうか。
公職にある者や政治家は、うそをつくこと、人権侵害をすること、汚職をすること、・・・そしてマスコミの独立性(言論の自由)を侵害してはいけないのです。
自分の意に添わせようとする、それが出来なければ偏向だと決め付ける。
あまりの常識のなさと傲慢さに呆れるほかありません。
最近面白いツイートを発見しました。
「市長に批判的な返信をしていたが最近ブロックされた」とツイートされていました。
つまり、耳障りのいい返信しか受け付けないのだそうです。
そこで、市長のツイートへの返信を見てみると、やっぱり、市長に批判的な返信はありませんでした。
しかも、一時に比べて、ずいぶん少なくなっています。
市長、印象操作するんですね。