李下に冠を正さず
【ブログ更新日】2022-06-27 17:45:50
最近、市長が「議員の居眠り」について盛んにツイートしています。
市民とすればうんざりしていますが、止まる様子は見えません。
田辺議員の議会における一般質問の動画まで添付して、煽っています。
ここまですると、さすがにこんな疑問を感ぜざるを得ません。
① そもそも、議員の居眠りは許されるものではありませんが、議会が整理し、市民に説明、理解を求め、その後は、議長及び委員長が厳正な議場運営をすれば済む問題です。
したがって、この問題は、「市政について議論する一般質問」にそぐわないと判断するのが妥当です。
② では、田辺議員は、「一般質問をすることで、市長に何を問い正そう」としたのでしょうか。
質問の意図が全く見えません。
ただ、「居眠り問題」で議員を攻撃する機会を市長の与えただけのことになっています。
議会でのやり取りは、ユーチューブで全国に配信でき、文字だけの発信より、効果は大きいものになります。
まさに、市長の望むところです。
③ 市長が、「わかった上で質問をして・・・」、「(これについて答えさせるとは)人が悪いというか・・・」と言いながら、まんざらでもない表情で、滔々と持論を展開しています。
この「意味深な発言」は何なのでしょうか。
④ 田辺議員の質問には答えず、市長の持論だけを述べている場面も見受けられますが、田辺議員は、指摘も再質問もせず済ませています。
田辺議員は答弁を求める意思はなかったようです。
⑤ 市長に敵対するとされる議員の答弁とは全く違う雰囲気で、しかも市長ペースで進んでいます。まるで、打ち合わせでもしてあったようです。
⑥ 「居眠り問題」は、議員を一番攻撃しやすい問題です。
そして、田辺議員の一般質問の動画が公開されると、「待ってました」とばかりに、市長はツイートに添付し、議員攻撃を再開しました。
今、市長のツイッターは、「市長への応援と議員への非難」であふれ返っています。
こうしてみると、あまりの手際のよさに、田辺議員の一般質問は、「市長と図ったやらせ」ではないかとの疑問も湧きます。
田辺議員は、市長に近いと言われ、市長室にいつも出入りしているだけに、納得感が増すのは、私だけでしょうか。
ところが、市長は、ネットの反響を見て、「してやったり」と、得意満面かもしれませんが、田辺議員に対するネットの評価は、散々な状況で、気の毒になります。
市長も罪なことをするものです。
市長は、「李下に冠を正さず」と、議員に説教をしましたが、そっくりそのまま、この言葉を市長にお返しします。
[注]「李下に冠を正さず」とは、次のことを意味します。
スモモの下では、冠をかぶり直すために手を上げると、スモモを盗もうとしているような誤解を与えるので、疑わしいまねをするものではない。