臨時記者会見
【ブログ更新日】2022-06-12 08:00:15
6月10日の議会の本会議が終了し、「議員定数半減議案」が否決されたことに伴う、囲み取材が行われました。
それが、何の通知もないのに、臨時記者会見とされ、市長から3項目について、説明がなされました。
異様だったのは、項目の第1は、中国新聞の偏向報道を正すと言うものでした。
◯3月7日の議員の見解が匿名であった。
◯5月25日の林教授のコメントは、全てのコメントが載っていない。
◯6月2日の「市長の説明が不十分で議事が中断したと」の記事は、虚偽報道だ。
◯取材を許可しないので、退席を求める。私にはその権限がある。今後情報を出さない。(要約)
市長は、中国新聞本社まで抗議し、見解を求めていると言います。
市民の多くの人が、中国新聞を見ておられると思ますが、特段中国新聞が、市長に批判的だとは感じていないのではないでしょうか。
マスコミは、権力をチェックすることを使命とのひとつにしていますから、批判的な記事が出るのは当然のことです。
特に、慢心した市長には、出ないほうがおかしいでしょう。
しかし、市長には、これが許せないようです。
例によって、意に添わない記事があると、徹底して攻撃しているのです。
話は少し大きくなりますが、戦前の治安維持法を思い出しました。
権力がマスコミを攻撃する時には、良いことは起こりません。
小なりと言えども、市長も権力者であることを忘れてはいけません。
市長の常識を疑われる言動です。
市長は、当初から「政治の立て直し」を根幹に据え、2元代表制のゆがみである「議会の機能不全」を正すことが必要だと主張し、議会との確執を正当化しています。
10日の議会では、「恥を知れ恥を」と議員を侮辱するに至りました。
異様な光景です。
記者会見では、「議会と市民がなあなあで来た」結果が、今日の議会の機能不全を招いているとも言いました。
つまり、「意識の低い市民」が、「役に立たない議員」を選んできたのが原因だと言っているのです。
だから、彼は、いろいろな場で「市民の意識改革が必要だ」と言い切っているのです。
ここまで市民をバカにする。
これが主権者である市民に向けた言葉でしょうか。
市長は、「居眠り問題」が事の発端だと言います。
しかし、「居眠りのツイート」について話した会合では、市長、議員とも和気あいあいと終わっているではないですか。
事の発端は、市長が、その会合で「恫喝されたとでっち上げた」ツイートから始まっています。
ここから市長と議会の確執が始まったのです。
つまり、市政改革の手法も何の政策もない市長が、市長として存立していくには、議会を悪者に仕立て、「市政改革のヒーロー」になる以外ないと幻想し、暴走を始めた結果が、今日の事態を招いているのです。
「意識改革の必要な市民」が選んだ市長ですから、「その程度の市長」なのです。
市長、恥を知りなさい。