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嘘と行政の私物化
【ブログ更新日】2022-06-26 12:12:07
6月25日に、市長は次のようにツイートしました。
安芸高田市は、SPOBYというアプリを使って健康、経済、環境の課題解決を図ります。世界初の技術(アルゴリズム)を使った全国初の取り組みです。市議会に注目が集まりがちですが、ホームテレビさん、一言、多いよ!!
#安芸高田市 は #SPOBY というアプリを使って健康、経済、環境の課題解決を図ります。#世界初 の技術(アルゴリズム)を使った #全国初 の取り組みです😃
— 石丸伸二(安芸高田市長) (@shinji_ishimaru) June 25, 2022
>市議会に注目が集まりがちですが#ホームテレビ さん、一言、多いよ!!https://t.co/qaMfvJ798K#SDGs #脱炭素 @HOMETV_PR @YouTube
早速、広島ホームテレビのユーチューブを見ました。
7~8人の方が集まり、評判もいいようです。
こうした事業を始めることは知りませんでしたので、市のホームページを開きましたが、何も載っていません。
あれ、「これは、安芸高田市が実施する事業ではないのか?」と疑問に思い調べてみると、これが実態です。
① 「歩いてポイント系アプリ」は、主要なもので25社あります。
ちなみに最大手は、「ポイントタウン by GMO」だそうです。
残念ながら、このSPOBYは25社には入っていないようです。
② こうしたアプリは、「健康に貢献」という企業のイメージ向上を狙ったものが多く、上位のアプリは、全て企業が提供しています。
③ 自治体では、宮城県、徳島県、横浜市、川口市、美濃加茂市など多数が実施をしています。
SPOBYのアプリを利用した自治体では、帯広市が令和2年9月に開始していますが、1自治体だけです。
残念ながら、安芸高田市が全国初ではないようです。
④ 「世界初の技術(アルゴリズム)を使った」と銘打っていますので、当然企業は大きく宣伝すると思い、SPOBYのホームページを見ましたが、そんな記事は全くありませんでした。
「世界初の技術(アルゴリズム)」など使ってはいないようです。
⑤ 「安芸高田市の事業」だと言いながら、全く市民に周知がありません。
市のホームページにも載っていません。
お助けホンでの広報もありませんでした。
市民はこの事業を、市長のツイッターと市長ご用達の広島ホームテレビのニュースで知るだけです。
⑥ この事業の「キックオフ」に参加された7~8人の市民は、事業の周知もないのに、どのようにして集められたのでしょうか。
まさか、市長のお友達ではないでしょうね。
⑦ 多くの同様のアプリがありながら、導入実績も少ないSPOBYがどうして選ばれたのでしょうか。
他社との比較検討はされたのでしょうか。
副市長候補選考の時もそうでしたが、業者選定に不透明感が付きまといます。
⑧ なぜ、広島ホームテレビだけが放送したのでしょうか。
他社にも情報提供したのでしょうか。
情報提供したのなら、他社は「ニュース価値無し」と判断したことになりますが、市長の宣伝文句との乖離をどう説明されるのでしょうか。
⑨ 広島ホームテレビは、記事の裏づけを取っているのでしょうか。
これだけ「うそ」を並べて、視聴者にどう責任を取るつもりなのでしょうか。
マスコミの矜持などなくしたようです。
市長は、広島ホームテレビに過剰な「うその」賞賛をされ、はしゃいでいますが、ここに見えるのは、相も変わらない「嘘と行政の私物化」だけです。