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終活すべき町
【ブログ更新日】2022-05-03 20:23:43
5月1日に市長が次のようにツイートしました。
「これからの時代、地方自治体で大事なのは「どれだけ上手く受け身が取れるか」です。最早、できもしない理想を掲げている場合ではありません。 私達は、生き残りを懸けて、もっと真剣になる必要があります。」
ヤフーに掲載された荒川和久氏(独身研究家)の評論について大いに賛同したようです。
荒川氏の評論の概要は、
① 地方移住が多くなってきたと言われてきたが、今年3月の人口移動調査を見ても、実態は東京、首都圏に依然として人口の集中が続いている。
② 人口の移動は若者が中心で、職を求めて移動する。
③ 多くの企業は、地方進出は考えていない。
④ 従って地方の人口は、今後も急激に減少していく。
⑤ そして結論は、
『むしろ、地方が目指すべきは、できもしない地方創生ではなく、「選択と集中」により、終活すべき町は終わらせ、地方は地方なりの人口集中エリアを形成し、より地方としてのコンパクト・コンプレックス・タウン化を目指していくべきだろうと思う。』
(注 コンパクト・コンプレックス・タウンの意味 小さくまとまった複合した町)
この荒川氏の主張に賛同するようでは、評論家としては合格でも、政治家としては完全に失格でしょう。
「終活すべき町」に住んでいる者はどうするのか。完全に他人事になっています。
市長による八千代の森美術館の閉鎖、田園パラツォの空調設備の故障放置等々は、『「選択と集中」により、終活すべき町は終わらせる』前触れなのでしょうか。
◯スローガン「世界一住みやすいと思える町」とは、
市長の回答:住みやすさは人によって違うので具体的に「こうだ」とは言えない。
◯市長の公約「市政改革」とは、
市長の回答:市政に関心を持つ者が増えること。
今市長は、各部・課の仕事目標についてヒヤリングをしているといいます。
仕事目標は基本的に数値化されるが、市長の仕事目標は、数値化どころか具体的なイメージも湧きません。
むしろ追求されることを避けるため、「逃げ」を打っていると言わざるを得ません。
やっぱり、評論家であって政治家ではないのではないでしょうか。