臨時記者会見(2)
【ブログ更新日】2022-06-14 18:45:08
「議員定数半減議案」が否決された後の囲み取材を、突然「臨時記者会見」として設定し、その録画を市のホームページにアップし、ユーチューブで配信しました。
マスコミ各社は、報道する価値もないと判断し、一切触れませんでしたが、市長には、面白くなかったのでしょう。
しきりにツイートしています。
私も、記者会見を再度見直しましたが、「独断と偏見に満ちた嘘と中傷」に、その価値はないと確信しました。
会見の全体を貫いている主題は、2つです。
1つ目は、マスコミに対する怨念です。
特に中国新聞とその記者については、自分の意を汲んだ記事を全く書かないことから、「私怨だ、私物化だ」とまで言って攻撃をしています。
マスコミの機能からして、「嘘と売名的言動」を賞賛する記事など書けるはずがありません。
一方で、「市民の目であるメディアが目をつむっているから、間違いが起きても市民は気付かない。問題の本質が伝わらない。市民の意識が変わらない」と主張しています。
つまり、「市民の意識が変わらない」のは、マスコミの責任だと言っているのです。
自分の思うように動かないマスコミへの、焦燥感が出ています。
「自分は政治の建て直しに全力で取り組んでいる。マスコミはこの姿を正しく伝え、市民の意識を変えなければならない」とマスコミの姿勢を正そうとしています。
おこがましいにも程があります。
マスコミは、あなたの思うようには動きません。
2つ目は、売名行為です。
今回の騒動は、「市長が定数半減条例を出す」という2重にセンセーショナルな事件です。
アベマTVにも出演したことで、ネット市民を中心に、「自治体改革の旗手」と賞賛され、本人もすっかりその気になったことでしょう。
しかし、安芸高田市内では、一部の「石丸ファン」を除いて、「子どものケンカと同じ」「市民を無視して何を考えているのか」等々と冷ややかな目で見られています。
これにあせりを感じた市長は、自分の主張をマスコミに載せ、ネットに「記者会見」として流すことで、再び注目を集めようとしたのでしょう。
しかし、目論見は、大きく外れています。
マスコミ各社は記者会見の内容を一切報道しないばかりか、議案の否決も淡々と伝えています。
ネット市民も「恥を知れ、恥を」発言でニュースには反応しましたが、記者会見への注目は落ちています。
話題がないと霧散するのがネットです。
議会との確執のみに、市長の存在が係っています。
だから市長は、やめるわけにはいきません。
これからも、市民無視のドタバタ政治劇が続くでしょう。
議会はいつまで付き合うのですか。