GitHub+Visual Studio Codeでの小説原稿管理・執筆が便利すぎた話

noteサポートプログラムのために初投稿したけどそれだけというのも失礼なのでちょっとした情報共有を。

私は現在「小説家になろう」をはじめとするWeb小説投稿サイトでオリジナル小説「敗戦国の戦姫令嬢は生き残るために仇敵皇太子の婚約者になりました」を連載中です。我ながらいい感じのタイトルができたと思います。
https://ncode.syosetu.com/n4718ht/

投稿サイトに投稿しているといっても、投稿サイトに直接本文を書いて投稿しているわけではありません。事前にPC上で本文を執筆して、それをコピペする形で投稿しています。
では、そうした本文のテキストデータ、また全体構想やプロットなどの周辺情報をどうやって管理しているかというと、私は現在「GitHub」というオンライン開発プラットフォームを使用しています。
GitHubは主にWebサービスの開発時にコードを管理する場所として用いられ、そのコードを公開することで不具合報告や機能追加要望を受け付け、サービス改善に活かすことも可能です。かなりざっくりとした説明になってしまいましたので気になった方はぜひ検索してみてください。
さて、私はこのGitHubで現在連載している小説の原稿データを管理しています。うまい管理方法は現在試行錯誤中で、とても人様にお見せできる状態ではないのですが、特に重要なのは「オンライン上に原稿をアップロードして管理し、異なるPCからでも常に最新のデータを同期できる」という点です。
たとえば、私が自宅のPCで小説の最新話を執筆してGitHubにアップロードしたとします。小説の更新日に早く仕事が終わり、更新予定時刻までに帰宅できればいいのですが、残業などで帰宅が間に合わない場合、更新は困難になります。
しかし、GitHubにアップロードしていれば、職場に持ち込んだノートPCなどを私用スマホのテザリングなどでインターネットに接続することで最新話のデータをノートPCに同期することができ、ノートPCから最新話を更新することができるのです。

ここまでの話を聞いていて、「他にもDropboxのようなオンラインストレージがあれば同じことができるのでは?」と思う方もいると思います。
特に優れているのは、GitHubはバージョン管理ができるという点です。
過去に書いたけど微妙だったから消した描写を後からやっぱり使いたいと引っ張り出したり、どんな修正をしたのかを再確認したりと、単にテキストファイルを更新するだけでは残らない情報が残るのが大きいと感じています。

加えて、GitHubは高性能エディタである「Visual Studio Code」との相性がとてもよいです。
・Markdownファイルでプロットを書くことができる
・小説書き向けの拡張機能「テキスト校正くん」や「novel-writer」を追加することでツールによる校正ができる
などのメリットにより、VSCodeをフル活用して執筆の生産性を高めることができます。

このように、GitHubを利用したは便利ですが、私としてはいくらかのデメリットがあると考えています。
・IT系の開発者向けサービスなので一定の基礎知識が必要になる(初心者にはとっつきにくい)
・機能がありすぎて全部は使いこなせない
・GitHubやVisual Studio Codeに依存するため、スマホとの連携に手間がかかる(やりようはある)
とくに最初の項目は大きく、本業で扱っているかどうかで理解度の差は大きいです。

私としてはこのGitHub+Visual Studio Codeという執筆環境をぜひ多くの小説書きに使ってほしいので、ゆくゆくは導入解説記事などを書いてみたいと考えています。
しかし、まずは自分が使ってみてからと考えており、当面は拙作の制作過程で使い方を見極め、これだという使い方を皆さんにご提示できればと思います。

ぜひ皆さんのおすすめの執筆環境(デバイス、ソフトウェアなど)を教えていただけますと幸いです。


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