デッキ選択の考え方(ボルドギcupAD1st)

こんにちは、シルクです。
ボルジャックドギラゴンカップAD1st獲得できました。
これで6冠目ですが、前の最終1位から結構時間が空いて、まあまあスランプ気味だったので、嬉しいですね。

半年以上ぶりの1位

こういう機会にたまには発信しようかと思い、今期に考えていたことをデッキ選択編・構築編の2編で新弾発売までにはどっちも出すつもりです。

このnoteは前半のデッキ選択編です。
今期に僕がなぜ、白単連鎖(以下、白単)というデッキを使用したのかという解説を抽象的な考え方も含めて説明しようという記事にしているつもりです。ぜひ、読んでいってください。全文無料です。

今期の最終使用リスト

1.選択肢を絞る

まず、全部のデッキを1から検討していたのではいくら時間があっても、足りないので、概ね月が変わるぐらいのタイミングでは最終1位を狙えるデッキとして、白単、ブリザード、デッドゾーンという3つのデッキに候補を絞りました。

それまではエタトラ使った諸々、赤黒バイク、リキピなどは試したり、考えたりはしましたが、ブリザードに有利な顔をしながら、いわゆる自称有利でしかなかったので、全て捨てました。
なので、月が変わるごろには白単、ブリザード、デッドゾーンに絞っていました。この辺りの認識はそれほど他の人と変わらないのではないでしょうか?

2.それぞれのデッキのメリット・デメリットを考える

ある程度デッキを絞った後にはそれぞれのデッキのメリット・デメリットなどを試運転しながら、考えていきました。
その結果、それぞれのデッキに以下のようなメリット・デメリットがあることが分かってきました。

白単のメリット・デメリット

使用する上でのメリット
1.キクチ・オリオ・マグナムのようなメタカードを4枚以上採用されていても、バイク対面に7割以上の勝率を期待出来る
2.ミラーにおいて慣れていないプレイヤーは大きく方針をミスする可能性が高いので、ミラーでの7割以上の勝率に期待出来る
3.練度の低いブリザードに実際の相性以上の勝率、6割前後を期待出来る

・使用する上でのデメリット
1.サムライに全くの無力である、具体的には2-3割を想定
2.先行の流星ホールに全くの無力である、先行4ターン目に流星ホールを打たれる場合には勝率2割以下を想定。

これらのメリット・デメリットはまあそうだよなと納得していただける所が多いのではないかと思っています。
次にブリザードのメリット・デメリットについて説明しますが、こちらの方がより重要な要素を含んでいると思っています。

ブリザードのメリット・デメリット

使用する上でのメリット
1.極端な不利対面がない、4割を割るような対面は存在しないと想定
2.プレイのミスが発生しにくい

使用する上でのデメリット
1.対面している相手がプレイをミスしにくい
2.ブリザード使い同士で練度の差が出にくい
この2つの項目は分かりにくいと思うので、下でそれぞれ説明します。

1.「対面している相手がプレイをミスしにくい」とは?

ブリザードは相手からのミスで勝利を拾うことがかなり難しいデッキです。それはデッキ構造がシンプルなため、相手は正しいプレイを選択してくることが非常に多いためです。
具体的にはブリザードを相手にする場合にはリーサルを目指すという動きが正解、もしくは大きく間違ってはいない動きであることがほとんどです。

そして、それを多くのプレイヤーは知っているので、リーサルに向かって動いてきます。そのため、相手のプレイエラーで勝利を掴める頻度が他のデッキと比較すると、低い傾向にあります。
※白単だけはブリザード相手に難しい手札キープの判断を求められますが、これは例外とさせてください。

これは、「バイクvsブリザードで相手のバイク側ってそんなにミスしてくれますか?」、「ブリザードミラーで相手のブリザードってそんなにミスしてくれますか?」という問いに読み替えてくれると、「そんなにミスしてくれないよな」と皆さん感じると思うので、分かりやすいかと思います。

このように相手がミスしてくれないのであれば、相性表同士の勝率しか出ないです。相性表通りの勝率では、ランクマッチで最終1位を取るために必要な勝率を満たすことは難しいです。

2.「ブリザード使い同士で練度の差が出にくい」とは?

ブリザードは構築やプレイで使用者間の腕が出にくいデッキなので、ライバルが大量に存在しています、そのため、ブリザード使いで最も上に立つことは非常に難しい、競争率の激しいデッキです。
これを仮定を使いながら、もうちょっと詳しく説明します。

構造をシンプルにするために以下のように考えます。
その環境の「答えのデッキ」の使用者がランクマッチの最終1位を必ず取るとする。しかし、どのデッキが「答えのデッキ」なのかは分からないという状況であると考えましょう。

仮にブリザードが「答えのデッキ」であった場合を考えてみましょう。その場合には最終1位を取るためにはブリザードを十分な練度で使えるプレイヤーの中から最も運の良い1名となる必要があります。

しかし、ブリザードはそれほど差が出ないデッキなので、このデッキを十分に上位争いできる練度で使えるプレイヤーはざっと50名はいるように思います。となると、この50名の中から最も運が良いプレイヤーになる必要があります、これは結構大変です。

次に白単やデッドゾーンが「答えのデッキ」であった場合についても考えてみましょう。その場合でも同様に最終1位を取るためには白単・デッドゾーンを十分な練度で使えるプレイヤーの中から最も運の良い1名になる必要があります。

しかし、この十分な練度で使えるプレイヤーの母数がブリザードと白単・デッドゾーンとでは異なります。
あくまで体感値ですが、白単を上位争いができる練度で使用出来るプレイヤーは10名程度、デッドゾーンだと5名程度ではないでしょうか?
となると、5-10名の中で最も運の良いプレイヤーになれば良いのです。
これなら、現実的です。

もちろん、「答えのデッキ」が絶対にブリザードであるならば、ブリザードをしっかり使える50名の中で最も運の良い1名となるように努力をするしかありません。

しかし、「答えのデッキ」がブリザードであるという確信がない場合にはブリザード使い50名の中で最も運の良い人間を目指すよりも、「答えのデッキ」がブリザードでなく白単やデッドゾーンであることを願って、白単を使える10名やデッドゾーンを使える5名の中で最も運の良い人間であることを目指す方が近道だろうと考えました。

なので、僕は100%ブリザードが「答えのデッキ」であるという認識を持てない限りは十分な練度を持ったプレイヤーが数多く存在して、競争率の激しいブリザードを使うつもりはなかったです。

そして、実際に今期のボルシャックドギラゴンカップではブリザードは答えではなく、白単が答えでした。そのため、白単をまともに使える10名の中で最も運の良い人間である、僕が1位を取れたわけです。

では、なぜデッドゾーンは使わなかったのか

これはシンプルです、このデッキの構築・プレイを詰める時間がなかったので、そもそもまともに使える5人に入ることが出来ない可能性が高いと判断したためです。

まとめ

ここまでの内容をざっとまとめるとこんな感じです。

・最初の絞り込みの時点でデッドゾーン、白単、ブリザードにまでは絞り込んでいた
・ただ、その中で今期の「答えのデッキ」はどのデッキなのかはかなり終盤まで分からなかった
・しかし、ブリザードが答えのデッキである場合の競争率が非常に激しいことは理解していた
・そのため、十分な練度で使えるプレイヤーが少ない白単が答えのデッキであることを祈りつつ、白単での試行回数を稼いだ
・その結果、白単がボルシャックドギラゴンカップの答えであり、白単をある程度使える人間の中で最も運が良かったので、1位を取れた

ざっと書いたので、諸々粗い部分はありますが、僕のデッキ選択に関する考え方は概ねお伝え出来たかと思います。ぜひ、新弾までの読み物として楽しんでください。

次はデッキ構築編でお会いしましょう。


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