AD22弾環境振り返り
こんにちは、シルクです。
今回はAD22弾環境の振り返り記事を書いてみました。
ADを真剣にやっているプレイヤーって多分、日本に20人ぐらいしかいないので、何か書き残しとかないと歴史が闇に葬られるという切迫感があります。そのため、今回こういう形で記事を書かせてもらいました。
この記事は
1.ティア表
2.シータモルトは1強だったのか
3.アガサをなぜ上位プレイヤーは評価していなかったのか
4.白単は弱いよ
の4本建てです。
雰囲気としては、ティア表とかの一般的な話を最初にしつつ、最後の方は僕の個人の感想を言いたい放題言うみたいな構成です。
※注意
・この記事は最終1位(最低1700)を目指すという視点で環境を見ているという前提に立って書かれています
※筆者の実績(全て、AD)
・ガロウズゴクドラゴンカップ 1st
・ライオネルカップ 1st
・カツキングカップ 1st
・22弾ではGイズモカップ・ガイギンガカップ両者で最高レート1700以上
1.ティア表
まずはティア表からです。
めちゃめちゃ重要な注意をしておくと、このティア表は強さから判断したティア表であって、使用率から判断したティア表ではないです。
特にADはこの両者の区別は非常に重要です。
(使用率ではライゾウはティア1だが、強さで見るとライゾウはティア4みたいなことが余裕で起きます)
ティア表
ティア1 シータモルト
ティア2 刃鬼、青単、MRC(呪文型・クリ型)
ティア3 アガサ・オラクル・黒緑速攻・白単・ドロマーイズモ
ティア4 ライゾウなど
(左のほうが強い認識)
最終的なティアランクはこんな感じだと思ってます。
意外に思われるポイントはこんな感じかなと思います
・シータモルトが唯一のティア1
・アガサ・白単の評価が低い
そのため、これらの疑問を解消するために以下のトピックを書いていますので、読んでいただければと思います。
・シータモルトは1強だったのか
・アガサをなぜ上位プレイヤーは評価していなかったのか
・白単は弱いよ
2.シータモルトは1強だったのか
まず、シータモルトってどんなデッキやねん、リスト貼れやって、ADやってない方は思うでしょう。
ごめんなさい。非常に恥ずかしいですが、こんだけ必死に2ヶ月ADやってシータモルトの正解の構築が分からないです。
しかも、1,2枚分からんとかいうレベルじゃなくて、基盤から正解が分かりません。
1番使用者が多いモルトはこんな感じです。
これは最高レート1738まで到達したPhoenix(@phoenixigo)さんが使っていたリストです。
ただ、モルトのリストは他にも(少なくとも)3パターンはあります。
1.サイクリカ型
2.バトルリベンジ型
3.子供型
それぞれのリストと特徴はざっくりこんな感じ。
1.サイクリカ型
特徴
:長期戦に強い
:モルトをチラつかせながら、流星ホール→サイクリカの動きが強すぎる
2.バトリベンジ型
特徴
:ミラー最強
:対面の流星ホールの返しにバトリベンジがあまりに協力
:未来設計図によりモルトに触れない事故が大幅減少
3.子供型
特徴
:ツヴァイに強い
:子供をプレイすることでツヴァイ対面で(実質)エクストラターンを獲得できる
ここで挙げた全てのアーキタイプで1700越えを経験したプレイヤーがいます。
そうなると、どれが一番強い構築なのか分からないんですよ。
少なくとも、僕の中ではどのタイプの構築が強いのか全く結論が出ていませんでした。今も出てません。
そんな構築が定まっていない状況でモルトってデッキ握りたいと思いますか?思いませんよね、だから僕は刃鬼を握りました。
しかし、そこにトラップがありました。
完璧な構築の刃鬼・青単より怪しい構築のモルトの方が強かったんです。
それほどまでにパワーが違いました。
また、モルトというデッキはティア上位に強いという特徴を持ちます。
そして、ADでは最終日に近づけば、近づくほどティア上位のデッキと遭遇する確率が上がってきます。
そうなると、どうなるのか。
ただでさえ強いモルトが最終日に近づくにつれて、さらに強くなるのです。
これが最終的に僕がモルト1強環境と結論づけた理由です。
もし、この環境があと2ヶ月続けば、モルトの構築が洗練されて、
さらに他のデッキとのパワー差が付くと思われます。
3.アガサをなぜ上位プレイヤーは評価していなかったのか
次は話題をガラリと転換して、アガサの話です。
アガサ使いの皆さんは恐らく、こう思っているのではないでしょうか?
「この環境、メタ的にアガサ使うの安定じゃね?」
しかし、僕の周囲の上位プレイヤーは口を揃えてこう言いました。
「アガサは対面に来たら厄介だが、自分でアガサ使うのはない。」
そのロジックを簡単に説明出来ればと思います。
まず、アガサから見た相性関係はこんな感じです。
対モルト:非常に有利
対刃鬼:有利
対青単:不利
対MRC:五分
いやー、青単に目を瞑れば、アガサは非常にいいデッキですね。
特にモルトにガン有利取れるのは最高です。
じゃあ、なんで上位勢はアガサを使わないのか。
それは
・メタカードに耐性がない
・最低値が低すぎて、勝率が安定しない
からです。
最初の「メタカードに耐性がない」はシンプルですね。
刺さるメタとしては、VAN・エンテイ・大王・アガサ展開前のオリオティス辺りが挙げられるでしょうか。これらのカードは割と頻繁に見るカードであり、さらにアガサというデッキは除去手段を持たないデッキのため、これらの着地が即、敗北を招きます。特定のメタカードがきついデッキは他にもありますが、ここまでメタカードの着地が即、敗北に繋がるデッキはあまりありません。そこが評価を下げるポイントになっています。
次の「最低値が低すぎて、勝率が安定しない」はもう少し複雑です。
アガサというデッキはアガサという特定のカードを素早くプレイすることによって、大きなアドバンテージを得るデッキです。
そのため、逆にいうとアガサというカードに触れない時には大きく出力を落としてしまうデッキです。
刃鬼なら流星ホールに触れなくても、フェアリーシャワーやババン・バンのお陰で最低限の動きは出来ます。
青単ならマーキュリーに触れなくてもツヴァイでトリガー弱いことを願って突っ込む事はできます。
しかし、アガサにはそのサブプランがありません。
全ての動きはアガサからしか始まりません。
すると、どうしてもランクマッチという舞台で1700以上を安定的に狙うために60%以上の勝率が欲しいと考えた場合には不適格なデッキと見做されがちです。
(もちろん、その不安定さを補うほどのデッキパワーがあれば、話は別です。以前はそのデッキパワーがアガサには存在しましたが、現在はそこまでのパワーはないです)
4.白単は弱いよ
最後は白単の話です。
訳の分からない(人によっては不快な)タイトル付けてすみません。
ただ、僕がここで言いたいのは
白単ってデッキ、実は弱いデッキなんだよって話です。
このデッキ、青単以外の環境デッキ全て(刃鬼・モルト・MRC)にガン不利です。微不利とかではなく、3割取れればいい方みたいな対面ばっかりです。
でも、白単で爆勝ちとはいかなくても、そこそこ勝っている人いるよねって反論が来ると思います。
その理由も分かってます。
白単ってデッキにはすごくランクマッチ向けな点が1つだけあります。
それは自分のプレイング要求値がすごく低いのに、相手にそれなりのプレイング要求値を要求するので、自分はミスしないのに相手はミスをするという現象がランクマッチでは多発する所です※
実際、白単対面でシュライバー警戒しない刃鬼・ベリアルワームをポンポン出すMRC・将竜剣ガイアールを使えないモルトがランクマにはウヨウヨいます。
ただ、僕としてはお互いに練度がそれなりにある状況なら、白単ってデッキはマジで弱いぞって思わず、口を挟みたくなってしまう。という愚痴が最後のトピックでした。
※
ここの「プレイング要求値が低い」をもう少し丁寧に説明すると、
白単は使っているプレイヤーによって、勝敗に差がつくような分岐が少ないという事です。これは白単というデッキは上手いプレイヤーとそれほど上手くないプレイヤーで勝率がそれほど変わらないという意味です。
逆に「相手にそれなりのプレイング要求値を要求する」というのは
白単と対面しているプレイヤーは上手いプレイヤーとそれほど上手くないプレイヤーで取れる勝利数に差が生じるという意味です。
なので、白単は簡単と言っているわけではなく、白単を使っている側がプレイで勝敗を左右出来ることは少ないという意味です。
ここまでお付き合いありがとうございました。
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