排水路 冒険の始まり

仕事を終えて会社を出ると、気温がぐっと下がっていた。予報通り今朝は大雨。雨の音を聞きながら実家の周りの排水路を思い出した。

山間に作られたニュータウンだからなのだろうか、住宅地にはいわゆる側溝のレベルではない排水路が張り巡らされていた。水平の細い水路を集めて、太い水路で下に流す。坂道に沿って作られていた太い水路は、幅が2メートルほど、深さは1.5メートルほどあったように思う。

今思うと危ないんだけど、小学生の頃はたまにその排水路に入って遊んでいた。蓋がされているわけでもなくフェンスで囲われているだけなので、子供でも簡単に入ることができた。

排水路を横切る道路の下はトンネルのようになっていて、冒険にはうってつけだ。排水路で遊んだあと、背中に毛虫がたくさんついていたこともあった。住宅街の排水路探検。そのうちこの話も書いてみたい。

今日みたいな大雨だと、多分排水路もゴウゴウ水が流れて、遊ぶどころじゃないだろう。夏と冬にしか帰ることのなくなった実家。季節のあわいはどんな風だったかなと、時々思い返す。

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