活動二周年振り返り
はじめに
昨年の振り返り(https://note.com/shiru_life/n/ne3ca6b61bdf8)
から、早くも一年がたったことになりました。
読者の皆さんから見て、わたしはどの程度成長することができているでしょうか。
残念ながら投稿数自体は減ってしまっているのが現状ですが、ひとつひとつのクオリティーは相対的にみて上がっていると信じています。
依然として数字に囚われてしまっているのは相変わらずな点ですが、みえる景色も変化しました。
変化
創作のために読むものやそれに対するリサーチ能力は目に見えて上がっているようにおもいます。
何かを観たり聴いたり読んだりするときも、「自分だったらどうするか?」「この作品はどういう構造になっているのか?」など、新たな視点でみることができるようになりました。これはある種職業病的なところはあるかもしれませんが、わたしにとっては成長です。そのように捉えることにしています。
物事に対する捉え方・視点・考え方までも、創作をする人間として、ポジティブに現在進行形で変化・成長している、成長することができているのです。
これはわたしだけの力ではありません。ほかでもない、読者の皆さん・応援してくれている方々のおかげです。感謝をしてもしきれません。本当にありがとうございます。
独自のかたち
自分の創作の形を模索する一年だったようにおもいます。
エッセイでもなく、詩でもない。何かに囚われずに自由に変化する、名状しがたい独自のかたち。それがわたしの作品であるとおもえるようになりました。
めまぐるしく変化する日々のなかで、自分なりに描けるものはないか、模索しています。わたしにしか描写できないものがある。わたしのフィルターを通して表出される言葉でなにかを感じてもらえるのだという現実。それを杖にすることで、わたしは歩みを止めずに進み続けることができています。これからも、わたしはわたしのペースで、自分にできる表現で作品を発表し続けます。
文学フリマで得られたこと
2023年5月に行われた文学フリマにて、フリーペーパー(A4裏表一枚)というかたちで作品を発表しました。これは、わたしとしては本当に大きな、勇気を必要とする一歩でした。文学フリマ史上最多の来場者数を誇ったタイミングでこの世界に作品を発表できたことは、記録的出来事です。
この経験は、今後の表現者人生に大きな影響を与えることでしょう。
自分が設けた目標を達成することはできませんでしたが、かけがえのない経験として自分のこころに刻まれていることは確かです。
今回の文学フリマで得たことはほかにもあります。
わたしはこれまで、「感想をいってもらえることは、それだけ自分の作品が読者のこころを動かし、行動させるまで突き動かすことができたということだ」というように考えていました。しかし、今回の文フリ東京で配布したフリーペーパーの感想をもらうことが少なかったことをうけて、「感想を言えないという現実にも価値がある」という考え方に変化しました。
安易に言葉にできない感情もある。そして、そういった感情を体験してもらうことができたということは、表現者としてとても光栄である、と。
「筆舌に尽くしがたい感情を体験してもらうこと」。これがわたしの新たな目標にもなりました。
結びにかえて
今後の方針として、投稿数やその評価などの〝見える指標〟に必要以上に固執せずに、前章最後に触れた目標を念頭に作品を発表することとします。
量より質を大切にしよう、ということです。
つぶやきなどの短い投稿が多くなってくるかもしれませんが、アウトプットも大切に、ポートフォリオ的に自分のこのnoteという場を大切にしていきたいとおもいます。
これからの夜燈とその活動を、よろしくお願いいたします。
2023/08/07